3DMovie2015/08/17 10:09

私は近視なので・・・
(最近の悩みは老眼の方が多いですが)
メガネを買ってしまう趣味で数も増え続け、
収納しておくのに困るほど。

・・・むかし
年寄りはどうして身の回りにたくさんの
メガネを置いておくのだろう、
顔は1つしかないのに。
と思ったものです。
しかし乍ようやくその意味がわかり始め
外出用、車用、パソコン用、
詳細な作業用、指揮用、ピアノ用・・・
と膨大な選択肢があります。
困ったものだ・・・

映画を観ました。
3Dの映画です、飛び出るヤツ。

奥様が仕事で居らず、
お盆だというのに娘に何もできないので
映画でも観に行こうかと考え、
新宿の最新鋭の設備に行ってみたかったので、
出かけて食事して誤魔化すという皮算用。

映画館の話をすると終わらないので、
割愛をいたしますが、
所謂”シネコン”と言われる複合映画館が出来て
日本の映画館事情は変わりましたね。
シネコンが映画鑑賞文化を破壊したか、
崩壊した映画鑑賞という死語を救ったのが
シネマコンプレックスなのか、
論議は尽きないと思いますが、
寄席や芝居小屋が映画に座を奪われ、
その映画の栄光も今や家庭で鑑賞できる
極楽お気軽鑑賞システムのDVDや
Blue-rayに椅子を奪われてしまうと、
競争するアウトドアイベントの中でも、
映画社会は合理的に集合させるという
業務体系を余儀なくされていますね。

演奏会にお客さんが来ないのでは無く、
コンサート会場が楽しく無いという
映画界的図式が当てはまってしまうとなると、
コンサートコンプレックスという
”コンコン”などという狐に抓まれた様な
業務体系もクラシック界は
これから十分視野に入れる必要が
あるものなのでしょうか・・・

さすがにポップコーンの匂いを充満させて
マーラーなんて聴かれませんが、
音たててもむしろゲラゲラ笑っても歓迎な
曲を並べてやる必要もあるのか・・・。

いやクラシックはそもそも娯楽ではない
という概念が強すぎて・・・
如何なものか・・・。
歴史が古いと言うのは生き辛いに同じか。

アニメの3Dなのですが最高にバカバカしくて
全編指差して指導したいくらい可笑しかった。
1960年代のパロディーも多く、
1990年代末の生まれの娘さんは、
?も多かったとは思いますが、
それはそれでいいのですね。
バカバカしくて可笑しくて、
でも徹底したアニメの作り込みに妥協はなく、
商業的分野での厳しさを質に鑑みた
とっても面白い映画なのでした。

「笑い」って徹底的に稽古をして熟考しないと
フィクションである日常からの距離が
遠いまま終わってしまうものです。
稽古を積んで寸分の隙も無いコントなど、
見ていて気持ちの良いくらいのものです。
ドリフや欽ちゃんなどその類ですね。
悲劇のオペラドラマに対して、
喜歌劇の分野をバカにする演奏家もいますが、
笑いのフィクションほど難しいものはなく、
フィクションの中に潜む人間性は、
悲劇よりも身の周りの真実だったりしますね。

3Dアニメを観ながら、
新しい複合映画館を眺めながら、
そしてなんとか打破しようとする
街の浄化とダークサイドの歴史を垣間見ながら
有意義な娘デートの3時間なのでありました。

この3Dメガネ、なかなか素敵でしょ。
400円で売ってくれるのだから悪く無い。
裸眼でもメガネでもかけられて、
市販品と比べて安くセンスもよい。
こういう事もシネコン魂なのですね。
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