伊福部イヤー2014/04/15 23:01

今年は邦人作曲家にとって特に強い
巡り合わせを感じる年ではないでしょうか。

伊福部昭といえば一般的にはゴジラの作曲者、
しかしその限りではない戦後の邦楽を牽引した
作曲者にして偉大な先生でもありました。

今年は伊福部昭生誕100年にあたり、
彼の長年の功績を讃える公演も多く、
伊福部音楽の再認識をする機会が多いのです。
そして弟子(そんな言い方さえ憚れる)達が
恐ろしい方々。
三木稔も弟子でありますが、
弟子に名前を連ねるのは
芥川也寸志、黛敏郎、松村禎三、池野成、
眞鍋理一郎、三木稔、石井眞木、今井重幸と
挙げれば切がないほどの個性的な方々、
殆どの方が他界した悲しさもありながら、
彼らの演奏に触れる機会も多い。

こうして巡り合わせていく関係は、
孫弟子世代が今では中堅からベテランの世代。
戦後邦楽作曲家の系図というのは、
本当に懐が深い。

キングレコードから発売になった、
1984年の伊福部古希記念公演アルバム。
聴かせて頂きました。
弟子たちとの打合せ座談会も収録され
(写真見る限り宴会ですが・・・)
音楽ばかりか歴史まで紐解けます。

正座して聴かなければいけないね。
カウンター