第九演奏会2011/07/03 23:48

本日も松本に行きました。
少し大きな地震があったので、
心配もしましたが大きな影響もなく、
皆さん元気ほとしました。

来週いやもう今週末の公演です。
地方ですがお近くの方が
いらっしゃいましたら是非どうぞ。
~北アルプス第九を歌う会
創立20周年記念~
「北アルプスに響け
ベートーヴェン第九演奏会」
少々長い肩書きですが、
第九の演奏会です。

長野県大町を中心とする合唱団。
決して大きくない町ですが、
携わる方々の人数の多さ、
また素晴らしい繋がりに感激です。
これまでに合唱だけの練習、
オケと一緒の練習と、
数回ご一緒にしましたが、
心から音楽と第九を楽しみ
真摯に向かう姿は素晴らしいです。

オケは時折呼んで頂いている
松本室内合奏団です。
7月10日まであと数日。
きっと皆さんコンディションを整え、
調整に余念がないはずです。
私も良き公演のためにまだまだ
前向きに参ります。

2011年7月10日(日)
午後1時半本番(開場1時)
大町市文化会館大ホール
入場料:1000円

ロハス2011/07/04 23:06

前日の松本から小淵沢へ
最近のお仕事コースのような気が。
来週の学校訪問公演の下見を兼ね、
学校行くとビックリ!!
ギリシャ建築のような構造物が、
正面に連なります。
なんという大胆な校舎でしょうか。
そればかりでばく、
哲学者のブロンズが所狭しと置かれ、
学び舎としての強い志を感じます。

そしてホールの下見をして、
実際に音を出しながら音響のチェック。
いやぁ、響きは・・・
でもそれでいいのです。

その後さらに歌手と稽古になり、
振り付けのI氏も来て打合せ。
気が付けばご飯も食べずに3時。
電車の時間を気にしつつ、
ピアニストM氏のご推奨の店に。
そこそこその辺の美味しい店は
知った気になっていましたが、
まだまだなのでした。
この店、最初は何処にあるか解らず、
やっと正面と思ったら、
築130年という建築物にやられた。

レストランカフェなのですが、
“ロハス”という癒しのキーワードが、
こんなにピタリとはまるお店は
流行の場所にはなかなかないものです。
感心しながら蕎麦とカレーで、
一押しメニューを食べて満足。
周りを見渡すと皆さん食事、
カフェ、読書、ぼんやり・・・。
あと1時間居たいのでした。
また来よう・・・
興味ある方、北杜方面に行く方、
お奨めです。
この写真入り口正面を見上げました。

Café ICHI
http://www.ichi-yatsugatake.com/

新携帯2011/07/06 23:23

携帯を変えました。
流行のスマフォではなく携帯です。
私はipadを利用しているので、
スマフォの必要は殆どないので、
携帯電話が便利なのです。
でもこの携帯は、
スマフォライクな操作性で、
さくさくと動くタッチパネル。
この機能を長い事待っていたので、
3年振りに換える気になりました。
もう18年ほど契約しているので、
携帯電話ユーザーとしては、
相当長い方でしょうが、
昨今のスマフォブームには、
少し危惧するところもあります。
これまで培ってきた携帯の技術は、
小さな画面で可能な限りの合理を
追求するという、
日本人的な発想を具現化。
ウェブの携帯サイトからアプリ、
お財布携帯に勿論電話と、
最高のガチェットが満載で、
これぞ日本の技術と唸ったものです。
それに比べるとスマフォは、
まだまだ小さなパソコンであり、
似て異なる産物ですね。

私の予感では、
2年後は半分の人がスマフォから
携帯に戻るのではないかと思うのです。
携帯もまだまだ進化しますし、
コンパクトに整理された情報は、
パソコンより解り易い場合も多い。
情報を垂れ流して受け手が整理、
さらに正解を判断する煩わしさは、
スマフォには付いて回りますね。

いやしかし携帯と言えども、
メーカーのキャリアが変わると、
キーの扱いが変わり大分動転します。
慣れるのに数週間掛かりそうですね。

蜂蜜2011/07/08 23:26

午前中に宅配便が届く事が実に多い。
書籍、CD、ネットで買い漁った雑貨、
オークションで落札した有象無象まで、
様々なモノが家に来ます。
本日の中身は本当に嬉しい贈り物、
銀座産の蜂蜜です。

このブログを始めた当初から、
何度も登場している銀座の養蜂、
銀座ミツバチプロジェクト。
素晴らしい人の輪と銀座の名前で、
活動を様々な方向に広げています。
というより望まれるままに、
活動が伸びて行ったのでしょう。
銀座の屋上緑化、森、里、街を結び、
食や環境を考えるファームエイド、
素晴らしいアイデアと人材で、
益々活発な活動です。
私は当初は足しげく通いましたが、
週末は忙しい事も多く、
周りから応援することが多い数年。
でもいつも気になる活動、
心は毎日ミツバチの味方なのです。

春から夏に活動が活発なミツバチ。
取る蜜も変化していきます。
今日届いたモチノキの蜂蜜、
公園や公道まで街路樹として
都内でも頻繁に目にしますが、
蜂にとっては大切な栄養源の
美味しい蜂蜜が取れるのです。
おっそわけしてもらいながら、
人間がミツバチの生活も助けていく、
養蜂とは共存の精神です。
大切に味わいたいと思います!

NPO法人銀座ミツバチプロジェクト
http://www.gin-pachi.jp/

公演前日2011/07/09 23:55

リハーサルの最終日は、
ソリストも入っての全員でのGP。
今回は合唱団が最初から座り、
第九の1楽章から聴いています。
4楽章だけの演奏会があったり、
1~3楽章を聴いたことがないという
合唱の方、ソリストも居ますが、
この曲はベートーヴェンの大作であり、
交響曲という大事な彼の心臓。
なぜ4楽章で合唱が入るのか、
歓喜に行き着くまでには、
何があるのかという事は、
とても大切なこの曲の生命線です。
じっくり聴いてしっかり歌う、
という事ができるよい機会ですね。

第九だけではなく<アルプス讃歌>
という名曲も合わせて前半で披露。
第九がメインの場合、
大抵は小品の序曲などですが、
この充実度は合唱もオケにとっても、
大変なことなのです。
リハーサルも時間を工夫しなければ
両方とも成功させられないので、
この準備も含めて大変な演奏会。

明日の公演が良いものになるように、
祈るばかりの本日。
写真は<アルプス讃歌>練習中で、
指揮をしているのは中村先生です。

祝公演成功2011/07/10 21:57

さて第九本番の日です。
公演が13時30分~ということで、
朝も早いし予定は目白押し。
昨日一応の事は行っていたので、
昨日の演奏から問題点を抜き出して
リハーサルでした。
それでも時間は足りずに、
チェロ、コントラバスは、
4楽章のRecitativoを居残りで・・・。
全員でここを練習しないとやはり心配。

合唱の方々は気合十分です。
前半の<アルプス讃歌>でもうすでに
体も喉もフル稼働していました。
管弦楽編成での歌は今回がお披露目、
荘厳かつ美しい音の響きで、
アルプスの情景が浮かび上がります。
大自然を背負いながら生活する
皆が歌うから真実味が増します。
東京でこれだけの歌ができるかと、
考えながら大変羨ましくなりました。

100人からなる合唱と60人のオケ、
この人数が演奏し歌うのですから、
舞台の熱気は大変なものです。
私はあまり演奏中に汗をかかない
指揮者なのですが
(手を抜いている訳ではないです)、
今回は十分発汗いたしました。
オケの皆は1楽章から既に顔中汗だく、
振りながら熱中症の心配。
合唱の皆さん、勿論素晴らしかった。
この曲が何語だから何て関係なく、
20年間歌い続けた第九だからこそ、
言葉が気持に乗って客席に届きました。
演奏中に、全ての方の顔を見せて
頂きましたが、
皆さん素晴らしい表情、声、音楽。
お世辞ではなく、
全てを出し切った素晴らしい合唱。
一緒に演奏できたことを嬉しく、
またこれからも皆さんを応援したいと
心から思ったのでした。

オケの皆さんも長丁場の公演でしたが
集中力を切らさずに、
盛り立てることができました。
松本室内合奏団の皆さんにも拍手。
そして東京からトロンボーン3人にも
行ってもらいましたが、
時間をつくってくれた後輩演奏家にも
心から感謝です。
沢山の方々が携わり、
終結して演奏会を作り上げる姿。
お客さんの惜しみない長い拍手は、
きっとこれからの励みでしょうし、
私もホッとしたのでした。
忘れ得ぬ第九演奏会となりました。

写真は今回使用した譜面、
Breitkopfの新版のスコアの一部分。
拘ってdim.をそのままやりました。
練習で合唱の響きが悪かったら、
試さないつもりでしたが全くの杞憂。
素晴らしいハーモニーで、
譜面どおりのdim.になりました。

黒美人2011/07/11 23:35

すご~い!
珍しいスイカを頂きました!
「黒美人」不可解な名前だが、
普通のスイカに比べると、
表皮が褐色で色黒だからである。
重さも2.5キロほどありますか、
ずっしりと中身の詰まっている、
芯の通った美人なのです。

切るのは楽しみだが、
もったいな~いと思うほど、
ラグビーボールのような姿が
美しい珍しいスイカ。
いつも珍しいモノ、
サプライズを贈って頂きます。
心から感謝です。

冒涜でしょうか2011/07/12 23:47

Ipadを5月に購入以来、
閲覧するという行為が変わりました。
それがいいかどうかは別にして、
Ipadの閲覧機能をフル稼働させると、
メールでの添付物はもとより、
写真から資料までこれで済みます。
でもこででいいのかは解らない。
紙を指で触って脳を刺激して、
頭に押し込んでいたのとは違い、
画面を見るだけで記憶できるかどうか
ちょっと危うい気もするのです・・・。
だがしかし既に電子辞書などで、
調べるのも当たり前だし、
紙の広辞苑となんら遜色はない。

確実に助かっているのは、
紙を持たなくてよいこと。
持って出るのを忘れる
危険性も大幅に減るのですが、
紙の重さを考えると、
資料を持って歩く手間も省け、
嬉しいことではあります。
そんなことで最近はデスクワークの
傍らにこのスキャナーを置き、
せっせと過去の資料をデータ化。
これで一気に身の回りの紙を保存し、
現物は捨てて行こうという覚悟。
10年前の会議資料なんて、
紙で保存していても仕方ない。
10年後を考えると今からデジタル化。
これが正解と思います。

そしてこの処理の延長で、
楽譜の資料もpdf化しています。
勿論現物の紙は捨てませんが、
持って歩かなくて済むのです。
指揮をするときの楽譜のipad化は、
20年は考えないでしょうが、
資料譜面はもうこれでいいと思います。
重いのです総譜って・・・。
酷い時には10キロ超とかね。
3種の資料譜面を仕事で確認したい時、
とても持って歩けない。
だけど、ipadに入れておけば、
資料を直ぐに確認できます。
この80ページある資料譜面も、
10分のPdf化で入りました。
ちょっと昔では考えられないこと、
時代は動いていますね。

杉井幸一2011/07/13 22:15

Facebookで友達の書いた記事で思い出し、
棚から引っ張り出して
数日聴き返しているCDです。
殆どの方が知らないでしょうが、
杉井幸一という名編曲家がいるのです。
このCDは2009年に発売の2枚組み。
決して「ドーコレグンキ」ではなく、
キングレコードから発売されたSPの
復刻した杉井幸一全集で、
彼の全容が明らかになっています。

明治39年生まれの杉井は、
東京帝大法科を経て商船会社勤務。
しかし中高を通じて会得したピアノで、
大学時代から音楽を共にするのです。
勤務地ブエノスアイレスで衝撃を受けた
アルゼンチンタンゴを研究して、
帰国後はプロの音楽家になります。
1930年代の軽音楽(あえて総じて)は
アメリカのジャズの影響もあり、
タンゴ、ルンバなどラテン音楽含め、
ジャズからダンス音楽まで
ヨーロッパでも大流行し、
その後30年代後半~戦争中でも
日本まで流行の波が訪れます。
この流行の中で杉井幸一は活躍し、
バンドネオン、アコーデオンを弾き、
そして歌も歌っています。

この2枚のCDは40曲が収められ、
日本の民謡から歌曲、端唄など、
様々な題材を取り上げています。
だがしかしモダンで素晴らしい編曲。
日本人受けの選曲は販売戦略でしょうが、
和楽器、洋楽器、全てを駆使して、
料理した音楽は今でも通用し、
今の音楽家にとっても参考になる。
彼が歌っている3曲の声も素晴らしい。
ピアノと共に習った声楽の本領を発揮し、
嫌味のない真面目さに溢れています。

1930年代のヨーロッパのサロン音楽
が好きな私は興味本位で買いましたが、
聞き返してみると実にいいのです。
36歳の若さで亡くなりましたが、
彼があと50年生きたなら、
日本のポップス史は確実に変わった。
しかし戦前の演奏家の方々、
どうしてこんなに上手いの??
一発録音の凄みもあるのですが、
センスも現代より一段上です。

杉井幸一、時折仕事をご一緒する
チェロのMさんのご祖父だそうで、
驚きの人間関係!でした。
興味ある方は是非CDのご購入を。

フルーツトマト2011/07/14 23:08

朝から快晴!というより、
既に真夏の太陽が照りつける。
早朝から近所に住んでいる
ヴァイオリニストのS嬢を伴い、
車で北杜市まで爆走。

八ヶ岳「北杜国際音楽祭」の事前事業、
いわゆるアウトリーチ活動として、
今日明日は学校訪問鑑賞教室。
これまで毎年計画はあったのだが、
年度が明けてからの学校との調整は
双方にとって大変であり、
実現しませんでしたが、
今年は関係者の多大な協力もあり、
ようやく2日間が実現です。

そして本日は中学校の公演でした。
学校公演は頻繁に行きますが、
いつもとは意味合いが違う今回、
丹念に準備しながら進めました。
ソプラノ歌手の西尾さん、菊原さん、
ピアニスト森田さんは地元在住で、
ヴァイオリン岩淵氏と私が加わり、
混合チームによる公演。
勿論良い公演で中学生も、
しっかり目と耳、また心も開いて、
聴いてくれました。

仕事も終わり、
夕方山道を自転車で走る。
八ヶ岳から南アルプスの間は、
急勾配で南北に走るには辛い。
西から東へと高低差200mほどを
20キロ走っても、東京の40キロ分。
快い疲れで気分転換。
夜は神戸の肉を喰らい満月も満喫。
彩り鮮やかな写真のトマト、美味しい!
流石の八ヶ岳。
カウンター