アダン2010/06/17 22:50

本日、オケリハーサルの2日目。
時間に追われながらも、必要なこと、
執拗な事もこなしながら進めました。
ドラマのある音楽は、
聴衆が勝手に想像するオケ演奏会と違い、
目から見える舞台のドラマに、
耳から聞こえる音楽が一致しなければ、
面白くありませんので、
音を出すほうも、大変なものです。
オペラの場合、オケピットから、
舞台が見えるわけではないが、
歌詞や台詞が聞こえ、登場人物の数や、
雰囲気が足音や歓声で伝わって来るので、
演奏者にもドラマが伝わる。
しかし、バレエは物言わぬドラマ。
元々のストーリーや展開を知らないと、
ピットに居ても何もわからないまま。

そんな情景の話を混ぜながら、
リハーサルを進めたいのですが、
なにせそれ以前の楽譜のミス見つけと、
半信半疑な音符情報を確かにする事で、
練習の半分は費やしてしまいます。

今回のNBA上演は、
パリオペラ座の伝統的な舞台を土台に、
安達先生の演出が加味されていますが、
この“伝統的”というところが、
音楽にとっては厄介だったりします。
私が手に入れたオケ譜面セットは、
ほぼ原典版のアダンのオリジナルで、
これは現在からあまりにも古い部分も多く、
改定された部分は今は使用されていない。
パリは、改定版と原典版をミックスして、
独自の色を出していますが、
これも長年の上演でこうなったもの。
譜面を書き換えながらの進化版ですので、
これを最初から演奏しようとすると、
楽譜の用意だけで至難の業なのです。

それでも短い準備の間でしたが、
ドラマを堪能できるように努力を重ね、
オケの皆さんも、存分に力を発揮して、
よい公演になるでしょう。
明後日土曜と日曜が公演です。

コメント

_ バレエ好き ― 2010/06/26 22:45

色々と能書きを書かれているわりにあなたの指揮によるオケ演奏では、バレエを楽しめません。

そもそも、リハ、ゲネ、本番を通してリズムキープできるようにしましょう。

抑揚という意味では別ですが、最低でもリズムキープさえしてくれていれば、ダンサーは踊れます。

演奏を楽しみたければ、バレエは観に行かないので、オケが必要以上に主張する必要ありません。

もっとも、あなたの指揮によるものなのか、オケのメンバーによるものなのか、判然としませんが楽器が鳴っていないのでピアノもフォルテも関係なくなってしまっていますので、演奏を楽しみたいとかいう以前の問題ですが。

ワレリー・ゲルギエフを見習ってください。

_ バレエ好きさん ― 2010/06/27 18:51

能書き、とは厳しいお言葉ですが、それもまた感想としては正しいのでしょう。
リズムキープではなくて、テンポキープの事ですかね。

ゲルギエフは勿論素晴らしいですね。

_ バレエ好き ― 2010/06/28 10:11

挙げ足を取るあたり、能書きの多い榊原さんらしいです(笑)

リステッソ・テンポなら分かりますか?

楽譜や言葉に厳密になるのは大いに結構ですが、今後もバレエ公演でタクトを振るおつもりなら、少なくともバレエを身体で理解してくださいね^^

頭でっかちさん!

_ バレエ好きさん ― 2010/06/28 12:31

匿名のコメントでも消去したくないので、これ以上の反応はやめたいと思います。

音楽家は、一生前向きに勉強が必要です。
頭でっかちにならぬよう、精進いたします。

コメントありがとうございます。

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