譜面譜面2010/06/01 22:33

兎にも角にも譜面と格闘の毎日。
6月公演のバレエ<ジゼル>ですが、
サンプルを聴きながら、詳細をチェック。
ううむ、聴くたびに発見。
何が発見って、譜面との相違です・・・。
簡単なカット(不要部分)ならいいが、

譜面(小節)事態が無い。
そんな音符は書いていない。
聞こえる楽器が違う。

この連続である。
そもそもAdolfe Adam、
このアダンという作曲家が怪しすぎる。
いや本人が怪しい訳ではないが、
譜面の信頼度が低すぎる。

この<ジゼル>のほかにも、
数曲のバレエ曲は知られていますが、
調べたら、この方39曲ものオペラ作品を
残しているらしい・・。
まだ聴いた事がないが、
これらは上演されているのであろうか?
聴いた方いたら、教えていただきたい。
50以上オペレッタ書いて、
3作品しか上演されないスッペもいるが、
39作品書いて、殆ど上演されないという
このアダンは、どうしてなのでしょう・・。

しかし譜面が厄介過ぎます。
こうして問題のある箇所に付箋つけますが、
次々に増える付箋はストレスを表し、
仕事量と比例していきます。
こいつは、、、一人では無理なのだ。

Giselle2010/06/02 11:12

譜面の文句を言っていても仕方なく、
公演の事前告知をしておきます。
この時期は、今までは録音で公演して
いたシリーズなので、
<ジゼル>ということもあり、
なかなかの人気らしいです。

勿論、譜面も間に合わせ、
良い演奏で充実した公演にいたします。
沢山の方々にいらして
いただきたいと存じます。

↑チラシクリックすると
大きくなります!

NBAバレエ団
A.アダン作曲
バレエ<ジゼル>全2幕

6月19日(土)
18:30開演(18:00開場)
6月20日(日)
15:00開演(14:30開場)
メルパルクホール

指揮 榊原 徹
演奏 東京劇場管弦楽団

S席 6000円
A席 5000円
学生席3000円

詳しくは、
NBAバレエ団公式HP:
http://www.nbaballet.org/

日和2010/06/02 21:18

音楽の街-狛江関連で、
秋のコンサートの打ち合わせ。
これはこれで楽しみになりました。
企画どおりに準備していけば、
ホクホクの笑顔が沢山見られそう。

今日の天気、最高!
まさしく自転車日和なのです。
先日会った同級生I氏、
仕事の練習場が自宅から2時間の
小高い山の頂にありながら、
最近は、程よい駅まで電の乗り、
月極で置いてある自転車に乗り換えて、
山を登り練習場にいっているそうな!
たいした自転車愛好家なのです!
自転車専用のコースを繋いで行き、
自分用に工夫した100キロの工程を、
時折乗っているともいう。
素晴らしい趣味なのです。

私も最近輪行バッグを買い換えた。
あっ、これは、自転車を
電車に乗せる時のルールの鞄なのです。
これを携帯していれば、
いつでも電車と自転車乗り繋いで、
どんなところもでも行かれるので、
そんな自転車生活で楽しんでいる人、
実は沢山おります。
私も、1週間くらい実践してみようかな。
1週間、常に電車と自転車で・・・。
ううむ、、、禁酒しないと乗れないな。

・・・と、打ち合わせ終わった後、
極楽の気候のコート・ダ・ジュールで、
ビールを飲みながら思うも、
しかし真剣に仕事しているのです。

禁酒、出来るわけがない・・・。

稽古2010/06/03 22:34

バレエ公演の譜面関係の仕事ばかりか、
あまりにいろいろな公演の準備と、
新しい曲の譜面読み勉強、それに、
事務作業にも追われていて慌しい。
こんなサイクル時に一番困るのが、
資料映像をゆっくりと見られない。
切れ切れにみれば良いのですが、
それでは結局ドラマの流れが掌握できない。
集中して3時間観る事は重要なのです。

それはさておき、バレエ団のリハに参上。
がんばって行っても、車でも電車でも、
90分キッカリかかる場所です。

大きな公演前は、何度も見ますから、
それぞれ回毎に課題があります。
特に、譜面で問題を抱えていると、
その問題もクリアするために、
芸術監督、振り付け、指導の先生などに、
様々な質問や、協議、提案の嵐。
譜面の作業は残っておりますが、
現状と、なぜにそのような譜面なのか、
理解しておりますので、心配はなし。
でも、私に代わって仕事している、
超遠方の毎度の I 氏に、心から激励!!

バレエは言葉無きドラマですから、
身体とマイムで心情も表現します。
名作は、音楽もドラマに寄り添い、
音楽が喜怒哀楽でもあるわけです。
でも、オペラとバレエの時では少し違う。

オペラは、雄弁な親友が、
声高らかにしゃべり捲るのを、
理知的な目で同席しているのが肝心。
しかしバレエ音楽というものは、
言葉少ない友人を代弁したり擁護したり、
時には相談にも乗りながら、
大きく頷き、勇気も与えたりする。
シャークピア演劇は、
明るい空の下で「今は夜」と時間を語り、
「強い雨の中」と状況をも説明する。
こんなことがバレエ音楽では必要。
言葉がないので求められる表現は大事、
バレエにとって音楽時計の短針はドラマ、
長針は表情、そして秒針は命のテンポ。
恐ろしくて深い、音楽との友情関係。

稽古は、熱気を帯びていました。
ドラマも個々のキャラクターも、
さらに鮮明に浮かび上がって来るはず。

写真は資料用稽古からの静止画ですが、
相当加工していますので、悪しからず。

アリス2010/06/05 23:27

息抜きの半休日。
突然行くことになった映画、
「アリス・イン・ワンダーランド」
“不思議の国のアリス”です。
前評判も判っており、3Dも体験したく、
出掛けていきました。

内容を話したら面白くないので、
細かな話は映画を観に行って頂きたい。
が、そう難しい話でもなく、
修羅場や濡れ場があるわけでもない、
ファミリー向け娯楽3D超大作、
といったところでしょう。
流石にディズニー配給と思うのは、
そこそこ描写や映像はグロいのだが、
決闘シーンでも、過度にならず、
最後に残る印象は、ほんのりと淡い。
ジーンと来るドラマでもあります。

ジョニー・デップも勿論よいし、
他のキャラクターも強烈な個性で、
ワンダーランドなら当然でしょう。
子供の頃、そう4~5歳か・・。
毎日のように、
小さなレコードプレーヤーを回して
聞いていた“不思議の国のアリス”を
思い出しました。
両面に10分程度のお話が入っていて、
吹き替えの声優の演技に引き込まれ、
ジャケットに書かれたディズニーの絵を
見ながら想像と小鼻も膨らませました。

ティム・バートン監督の相棒のような、
ダニー・エフルマンは、優れた作曲家。
ディズニー映画を観る方々は、
常に秀逸な音楽を求められますので、
この辺りも抜かりない布陣で、
お薦めの映画であったのです。

気持ちの良い天気に気候。
綺麗に模様替えされた新百合ヶ丘駅
近くのテラス席で、
ゆっくりお茶まで飲めました。

アリス・イン・ワンダーランド
公式HP:
http://www.disney.co.jp/movies/alice/

木靴2010/06/06 23:24

午前中からオケリハーサル。
朝の9時から魔笛って大変!
でも演奏会近いので、
皆さんしっかりと来られますし、
目つきも変わってまいりました。
しかし、時間がない。
効率を考えながらも全て網羅したい。
だが問題に至るまでに壁があったり、
乗り越えた筈のハードルを、また、
ズルズルと引っ張って来てしまったり。
一進一退は、アマチュアの皆さんとの、
共闘の常ですから、なんでもないですが、
この時期は、物理的にとても焦ります。

オリコン15週連続とか、
10年間のリクエストトップ3曲とか、
そんなジャンルではないのだが、
シンフォニーのヒット曲は、
100年越え、200年超が当たり前である。
それだけに歌いこなすのも大変な、
大曲ということである。
頑張らねばならないぞ、みなさん。

大急ぎで移動して、水戸へ。
久しぶりのスーパー日立は、早くて快適。
東京から100キロ圏内の特急には、
頻繁に乗りますが、この列車シートが快適。
元々腰痛持ちだった私は、車でも電車でも、
シートが気になります。
日本人が椅子に腰掛けてから、まだ150年。
椅子の文化は、日々進化しています。

7月に仕事のバレエ団のリハーサル。
5年ぶりなのですが、それもそのはずで、
周年事業なのです。
30周年記念という節目の公演。
準備は着々と進んでいました。
バレエ団の準備は、オペラ界よりも早く、
取り掛かりも仕上げも前倒しです。
肢体が資本なのと、仕事のサイクルが違い
早めに準備をしていくのでしょう。
演奏は、いつも後から追っかけですので、
乗り遅れないよう話を進めて行きますし、
問題がないよう、注意して打ち合わせしないと、
大変なことになるのです。
また、新たな譜面の作業ですが、
こちらの目測は立てておりますので、
大丈夫!・・・ な筈。

写真は稽古中。
木靴を履いて踊るシーンですが、
稽古中は、クロックス履いて代用です。
子供たち、額に汗して頑張ります。

建材2010/06/07 23:24

これから取り掛かる譜面仕事。
・・・つまり譜面を読む以前の作業。
これが器用人を必要とされるのだ。
使用する箇所のみコピーし(小声で)、、、
しかし、これが注意を要する。
譜面というのは、大抵の場合、
A4でもなければB4版でもない。
意地悪なくらい中途半端な大きさで、
その半端な統一規格もないものだから、
殆ど出版社によって違うのです。
これは、そうです、意地悪なのです。
思い起こせば70年代なんて、
まだ青焼きのデカイ複写機しかなく、
複写技術は印刷には及ばなかったが、
80年代以降、秀逸なコピー機が出回ると、
簡単に安くコピーできるようになった。
そこで出版社は出版物を守るように、
せめて中途半端な大きさでコピーを
し難くと、考えたわけです。
楽譜は、出版部数が少ないので、
コピーされると死活問題であり、
防衛策なのです。

現代は10円コピー全盛時代、
簡単に縮小拡大もでき、カラーもOK。
コンビニで両面コピーさえ可能となった。
逆に、オンデマンドの楽譜出版社も多く、
Onlineで発注受けると、
パソコンの中のデータを探し、
A4やA3の規格に印刷して郵送時代である。
30年に渡る攻防ではあったが、
出版側も半ば諦めて合理化したのだろう。

話が逸れました。
中途半な大きさを、如何に使いやすく、
縮尺させながら複写するのが大事。
ここで間違うと、譜面を読むことから、
振るときまで影響して非常に疲れるので、
自分でやるに越したことはないのだ。
器用さが重要な部分である。

いやしかし、昔ながらの譜面はデカイ!
このバレエ作品、元来2幕モノなのだし、
フルスコアも2冊にすれば良いものを、
1冊に収めたものだから、
500ページ近くあり、重さも4kg超!
たかが一箇所、ほんの数小節見たい時も、
4キロを抱えて出向かなくてはならず、
床に置いたものを持ち上げたり、
何度もしていると、筋肉痛逃れず、
ましでや、棚から下ろすときに、
落としたら全治1週間だな・・・頭上注意。
そもそも柔な譜面台には乗せられない。
これは嫌がらせなのか、合理なのか・・。

そしてなんとも表紙が厚い!
これは紙というより建材なのではないか。
どこで売っているのだろう?
4キロを支えるために必要なのだろうが、
愛用のデジタルノギスで測ってみると、
厚さが8.06mmって、どうですよ!
ベニヤ合板位の強度は十分あるみたい。

戦う気、満々になって参りました。
さて、様々作業です。
折角だしこの先もレポートしましょう。

<AI-EN>2010/06/08 14:52

ドイツのハイデルベルク劇場で、
2月20日初演したオペラ<AI-EN>は、
6月5日に終演、全8回のシーズンを終了。
最終回に合わせて渡独した義父の三木稔も、
昨日無事に帰国いたしました。

この公演は日本語による上演。
アジア人の歌手もいますが、
合唱も含めて、西洋人中心のキャストは、
公演のために日本語の歌に取り組んだ。
日本と中国を結ぶ東アジアのドラマを
劇場総出で演じたわけです。
このようなことは、ドイツ初。
日本のオペラが、ヨーロッパで
日本語上演される時代が来たという、
記念すべき公演だったと思います。
殆どの専門誌、業界紙、批評家は、
何も報道、発言をしませんが、
この公演はオペラ史にとっては重要な事、
記憶にはしっかり留めておきたい。

劇場のHPが更新されていました。
「ドイツでの初めての日本語オペラ、
作曲家三木稔氏と台本の瀬戸内寂聴氏を、
ハイデルベルクの聴衆は総立ちで迎えた」
とあります。

ハイデルベルク劇場公式HP:
http://www.theaterheidelberg.de/servlet/PB/menu/

また<愛怨>の初演時の詳細は、
新国立劇場HPの過去公演にあります
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/10000018_frecord.html

ブブゼラ2010/06/09 10:00

これ欲しい!!
「ブブゼラ」である。
知らない方のために,
ワールドカップ直前プチ講座・・・。

ブブとは擬音から発生したブーブーであり、
原語の vuvusela から読めばヴーヴー。
これで少し音を想像できると思いますが、
これ相当ウルサイらしい。
近くに救急車が来た時のサイレンと同じ
音量っていうので、すごいものだ。
もともとは、アフリカ南部での民族楽器、
お祭りの時の囃し立てであり、
生活の中の信号音だと思えば、納得。
もちろん原型は動物の角ですね。

南アフリカでの試合だと、
これを吹きながら応援するのが南ア流。
この音でスタジアムが支配されると、
ピッチに立つ選手は互いの声も聞こえず、
相当な目に会うばかりか、
ストレスフルになりぐったりらしい。
しかし日本だって、バスケの応援で、
妙な長い風船をバンバン叩きながら、
応援したり、フリースロー邪魔したり、
どこの国でも似たような現象はあるはず。

なぜ欲しいかというと、
吹いている写真見ると(某サイト引用御免)、
アンブシュア(金管楽器吹奏の口)にして
吹いていて、唇の振動を管に伝えている。
ワイドショーでレポーターが吹いていたが、
音も酷く、ヴーヴーというウルサさも、
まるで臨場感がなかった。
これでは南アフリカが可哀想である!
きっと管楽器吹ける人なら、
上手いに違いないのだ!

でもアマゾンも、楽天でもヤフーでも
売っていないのだ・・・。
アメリカのアマゾンに商品があって、
注文しようとしたら、地域外だった。
しかも数百円なものなのです。

ううむ・・・欲しい。

記者会見2010/06/10 22:34

数日振りに胸の透くような快晴。
前日の深夜まで作業をもろともせず、
朝一で車を飛ばして小淵沢へ!

昼から記者会見でした。
今年で第5回を迎える、
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」2010 です。
ここ数年は様々な苦境でしたが、
確かに第5回を開催できる運びとなり、
4月から着々と準備を進めております。
本日は、開催宣言とも言える記者会見。
北杜地域ばかりではなく、山梨そして、
八ヶ岳を望む長野からも記者においで頂き、
今年の音楽祭の話をして参りました。

音楽祭日程は8月1日(日)~10日(火)、
全ての公演で皆さんに楽しんで頂きたい。
歌あり演奏あり、西洋音楽にアジアと、
初年時からのコンセプトである、
「西洋と東洋の音楽の出会いと発信」
を大切にし、素晴らしい10日間にします。
私は相変わらずの総合プロデューサーで、
各公演の調整と実行を柱に、
人と人とのコミュニケーションに奔走し、
次第に音楽祭の権化となるわけです。

チラシは最終調整で来週の仕上がり、
そしてチケットの発売が始まります。
皆さんの激励の声を生かしながら、
音楽祭は年々充実、そして進化していますが、
今年も多くの方に足を運んで頂きたい。
また、今年も夏までの大勝負です。
この紙面でもご紹介をしていきます。

HPにも、開催宣言がされています。
再来週にはチラシも出回りますので、
HPもさらに更新いたします。
興味ある方は、バンバン問い合わせください。
HPにアドレスが載っております、って、
私の対応ですが・・・。

八ヶ岳「北杜国際音楽祭」公式HP:
http://www.hokutofestival.com/

夕方少し時間があったので、
快適な小淵沢リゾナーレの中庭を散歩。
平日でも宿泊の方が意外に大勢いて、
休日モード満点な寸暇でした。
カウンター