音楽祭09-62009/08/12 23:16

音楽祭は、主催公演が終わり参加公演です。
参加公演というのは、名称は様々ですが、
世界中の音楽祭で実施させているもので、
フリンジ・フェスティバル(周辺地域の音楽祭)
といった名前がついている場合が多いものです。
音楽祭では様々な演奏家が集まりますが、
特に国際音楽祭ともなると、
地域とはかけ離れた世界各国からの参加になります。
そこで、開催地周辺で催しを盛り立てようと、
周辺地域で、関連のコンサートが開かれたり、
イベントが組まれたりするものなのです。

八ヶ岳「北杜国際音楽祭」では、
事前に音楽祭主導で参加者を募り、
参加公演として音楽祭の一角を担ってもらう試み。

今日の出演は、ザルツブルクで長く研鑽を積む2人。
日本に居ても既に実力十分の2人ですが、
ヨーロッパの環境にまだまだ身を置きたいと、
勉強に、公演に充実した毎日でしょうが、
一時帰国を利用しての参加公演となりました。
見目美しいピアノとヴァイオリンのデュオは、
舞台にも映え、中堅の演奏家の貫禄もあります。

演奏家は、毎回毎回違うホール、劇場で演奏するので、
いかに早く場所を味方につけるかが大事。
その場を読みながら、特徴を掴んで戦略も練ります。
特にアンサンブルは、中のバランスも取りながら、
ホールとの相性も計らねばなりません。
実は大変大事な事です。
指揮者でもリハーサル始まるや否や、
1分2分で、バランスや響きを気にしながら、
アレコレ考え出したり言い出す方がいますが、
ホールだって、その客が味方か敵か思案するのです。
演奏家もホールも笑顔で音を紡ぐには、
お互いの理解に時間も必要なのですね。

2人の演奏は無論素晴らしく、
決して多い聴衆でなかったにせよ、
惜しみない拍手を送り、
ロビーでのCD販売やサインを求める多くのお客様の姿。
この反響が演奏家の実力と器の鏡でもあります。
2人には、大きく羽ばたいて欲しいものです。
北門さん、服部さん 有難うございました。

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