Rose garden ― 2006/05/11 21:18
薔薇である
家の近くのマンションの1階の庭に、
物凄いローズガーデンと化している家があるのです。
「物凄い」とは、広い素敵な庭を、
オールド・イングリッシュ・スタイルのバラ園にする、
優雅な方々もいますが、そうではなく、
<薔薇のジャングル>状態なのです。
今日よくよく見てみたら、幹の太さが、
4~5センチに達しているものがたくさんあり、
もう十数年やっているでしょう、いや数十年か・・・。
「名前ってなに? バラと呼んでいる花を
別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」
有名な、シェイクスピアの<ロメオとジュリエット>
で、ジュリエットが呟く名場面ですが、
シェイクスピア作品は実に多くの薔薇が登場しますね。
その数は、70回以上と聞きますし、
英国人と薔薇の歴史を感じさせます。
ただ、品種改良によって今のような豪華絢爛な姿に
なったのは、シェイクスピア以降のことでしょから、
勿論当時登場するのは、素朴なオールド・ローズですね。
ウィリアム・ シェイクスピアという、
名の薔薇もあるようですし、
調べてみると面白いのは、
アガサ・クリスティ、ジェーン・オースティン、
また、人名でも、ドン・キホーテとか、
ピーターパンまで、新種に付けられています。
やはり、薔薇はどこにいっても主役、
花の王様の意味が込められるのですね。
<ハムレット>の一節に、オフィーリアが狂女と化して、
兄であるレアティーズに向かって歌を歌いだし、
その中で、自身が摘んだ花のひとつひとつを
歌詞に託す場面がありますが、
マンネロウ、三色スミレ、ウイキョウ、オダマキ、
ヘンルーダ、ヒナギク、、、と詠い、
それから、川に落ちて亡くなりますが、
歌いながら亡くなった様子を、
キンポウゲ、イラクサ、紫蘭、ヒナギクの花冠を
手にして歌いながら川面を流れ、、、
と、あります。
薔薇の花は出てこないのですが、
有名なジョン・エヴァレット・ミレイの絵画
「オフィーリア」の写真を見直すと、
水に浮かんだ彼女の左手には、
一本のオールド・ローズの様な花が握られています。
ミレイは、4ヶ月もの間、
モデルのエリザベスを毎日バスタブに浸からせて、
迫真のオフィーリアを書き出そうとしましたが、
これらの登場する花の配置をどう考え、
何を握らせたかったのでしょう
ああ、五月の薔薇
わたしの優しい妹よ
かぐわしいオフィーリア!
と、嘆くオフィーリアの兄レアティーズですから、
彼女に相応しい最後の花は薔薇なのかもしれません。
ロンドンに行けば、この名画に会えるのでしょうか。
家の近くのマンションの1階の庭に、
物凄いローズガーデンと化している家があるのです。
「物凄い」とは、広い素敵な庭を、
オールド・イングリッシュ・スタイルのバラ園にする、
優雅な方々もいますが、そうではなく、
<薔薇のジャングル>状態なのです。
今日よくよく見てみたら、幹の太さが、
4~5センチに達しているものがたくさんあり、
もう十数年やっているでしょう、いや数十年か・・・。
「名前ってなに? バラと呼んでいる花を
別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」
有名な、シェイクスピアの<ロメオとジュリエット>
で、ジュリエットが呟く名場面ですが、
シェイクスピア作品は実に多くの薔薇が登場しますね。
その数は、70回以上と聞きますし、
英国人と薔薇の歴史を感じさせます。
ただ、品種改良によって今のような豪華絢爛な姿に
なったのは、シェイクスピア以降のことでしょから、
勿論当時登場するのは、素朴なオールド・ローズですね。
ウィリアム・ シェイクスピアという、
名の薔薇もあるようですし、
調べてみると面白いのは、
アガサ・クリスティ、ジェーン・オースティン、
また、人名でも、ドン・キホーテとか、
ピーターパンまで、新種に付けられています。
やはり、薔薇はどこにいっても主役、
花の王様の意味が込められるのですね。
<ハムレット>の一節に、オフィーリアが狂女と化して、
兄であるレアティーズに向かって歌を歌いだし、
その中で、自身が摘んだ花のひとつひとつを
歌詞に託す場面がありますが、
マンネロウ、三色スミレ、ウイキョウ、オダマキ、
ヘンルーダ、ヒナギク、、、と詠い、
それから、川に落ちて亡くなりますが、
歌いながら亡くなった様子を、
キンポウゲ、イラクサ、紫蘭、ヒナギクの花冠を
手にして歌いながら川面を流れ、、、
と、あります。
薔薇の花は出てこないのですが、
有名なジョン・エヴァレット・ミレイの絵画
「オフィーリア」の写真を見直すと、
水に浮かんだ彼女の左手には、
一本のオールド・ローズの様な花が握られています。
ミレイは、4ヶ月もの間、
モデルのエリザベスを毎日バスタブに浸からせて、
迫真のオフィーリアを書き出そうとしましたが、
これらの登場する花の配置をどう考え、
何を握らせたかったのでしょう
ああ、五月の薔薇
わたしの優しい妹よ
かぐわしいオフィーリア!
と、嘆くオフィーリアの兄レアティーズですから、
彼女に相応しい最後の花は薔薇なのかもしれません。
ロンドンに行けば、この名画に会えるのでしょうか。
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