転職2020/06/01 23:03

この月末で私の知り合いの方々、
お世話になった方々が3人転職されました。

3月ではなく5月下旬。
今回のコロナのことが原因だけではなさそうですが、
勇気の必要なことでもありますね。

個人のプライバシーもありますので、
詳細は書かなくても良いのですが、
転職で同じく音楽関係の職に就く方、
また実家に帰り別の仕事をされる方もおられます。

今回の新型コロナウィルスの件では、
私ども、また周りの音楽実演家関係者含め、
全く仕事ができない日が続き、
個人で活動している実演家の個人事業主は、
日々の生活にも影響が出ている方ばかりです。
しかし全世界同じ状況で相手がウィルスですので、
誰も恨めないし自分も責められない・・・。
演奏の場所と機会があって、成り立つ実演ですし、
聴いてくださるかたがいて生業となるので、
こればかりは立ち行かない現状を受け入れるしかないですね。

政府からのお見舞金のような給付金があり、
そのほか申請すれば幾ばくか、何かしらの助成を
受けられるものもありそうですが、
築き上げた生活基盤と、日々積み上げている芸術への欲求を
全て削がれてしまった現在から立て直すことは、
また相応の時間と心の強さも必要ですね。

卒業や進学、就職の時期と重なった今回、
個人事業で文化芸術に寄与している方々は、
これからの自分の身の振り方を考えている方も
相当多いのでは無いかと思っています。

私の知り合いの3名の方は、タイミングこそ今ですが、
直接的な理由ではないとも思います。
新天地がこれからの人生にプラスになる事を祈りますし、
今までの同じ様に充実した毎日を過ごされる事を確信しています。

6月になり、再会含めて様々なことが動き出しました。

誰も体験のしたことがない今回のことでは、
リセットボタンもなく、ソロリソロリと再始動を
匍匐前進までいかなくとも、頭を下げて腰を落として
用心深く進むしかないでしょう。
先の様な緊急事態宣言ということが二度と行われることなく、
ゆっくりで良いので日常を取り戻したいと思うのが、
今の願いですね。

先日、街で見つけた手拭い3種。
カキ氷、金魚、打ち上げ花火・・・
もう間も無く夏です。

紫陽花2020/06/04 23:44

庭に咲く紫陽花
二種あり、この写真は非常に濃い紫の品種です

家を建てた後に実家両親から送られた二鉢を
地植えして早13年ですが、
実は今年は百花繚乱の予想です。
毎年季節が終わると手入れをして伸びるのが早い
紫陽花の来年に備えますが、
こんなに成長著しいならもっと切っておけば良かったと思う。

紫陽花のすぐ近くに同じ頃に植樹したもみの木は、
あまりにも大きくなり過ぎて昨年根本から切りました。
すると突然この紫陽花が成長し始めたという事ですが、
ある程度広さがある庭でも、
もみの幹が太くなるほどに養分は必要となるわけで、
その恩恵を紫陽花が受けたのだと思います。

特徴的な変わった品種なので、
地植えでは育たないかと思った紫陽花ですが
そういう事かと合点しました。
まだまだ咲きますので、細やかな梅雨の楽しみですね。

米寿2020/06/08 10:25

実家の父が米寿になりました。
大したモノだと、ただただ感慨深いです。

同時代を生きられるということが、
親子であっても奇跡的だと思いますし、
縁深き関係であっても、同じ方角を見て
時代の匂いを嗅ぐというのは
なかなか長くできないモノだと思うのです。

流石に米寿と思われる事もありながら、
どこがそんな歳と思う部分も多々あり、
生身の人間の身体の神秘でもあり、
神の御加護に感謝する宗教心をも芽生える日です。

私は、とてもではないが、
あと30年も元気で居られる自信がない・・・。
電話でそう言ったら、
「俺もそう思ってたけど気がついたらここまで来た」
と言っていた。
「自分がそんな歳であることが不思議」
とも言うのである。
幾つになっても子供の頃の憧憬のままであり、
いくらでも先を見られる男のロマンティシズムとも思い、
生きるための人間の性なり、
と大きく頭を振って納得します。

自分を振り返っても、
生まれたのが第二次世界大戦が終わって
20年しか経っていない時代かと思うと、
父が生まれたのが第一次大戦終戦後から
12年しか経っていない1932年である。
そこからさらに大きな大戦、天変地異、
はたまた昨今のウィルスの逆境・・・。
長く生きればそれなりの時代の証人となりますが、
そこを超えていく、戦い抜く事も強さを増すのでしょうか。
今の時代にはそんな余計な事ばかり考えます。

版画を刷り、絵を描き、写真を撮り、
仕事から好奇心まで変わらぬ心待ちで居て欲しいと
心から願う次第です。

おめでとうございます。

あ、写真は・・・いつだろう?
アトリエで並んでパイプを燻らす親子、
そんな日に記念に撮っておいた写真です。
悪くない・・・。

電話会議2020/06/12 17:32

強制的な自粛生活から少し緩和されながら、
用心深く生活を探っている感じですね。

どの業界もそうでしょうが、
音楽実演家も予の中を先行することはないので、
どうにかくっついて行きながら
再開の目処をつけようとしています。
来週からまた基準も変わりますので、
精神的な趣が変化するでしょうし、
ストレスフルな生活も楽になる事があれば
最適だと思うのです。

さてこの生活の中で、
密を避ける事が求められたために、
自宅での待機や、仕事の在宅などで、
人との関わりも距離が変わっていました。

インターネット回線を利用したコミュニティは
リモート○○と言いながら、
今年の流行語大賞になりそうですが、
ネットというのは、音映像の遅延が大きく、
使用環境に依存するという点で、
信頼度が決して大きいわけではないですが、
元々は電話回線を使用しての会議は普通でした。

ネットが安価であるという点が優先度を
高めた原因であると思いますが、
やはり電話回線というのは時に使いやすく、
安心度が非常に高いです。
写真のPOLYCOM(ポリコム)というのは
同時に他人すうで電話を繋げる会議システムですが、
これは非常に優れていて、
この機械のマイクとスピーカーの状態は、
とても優れているのです。

電話回線という信頼度は大事な会議の時に、
とても重要ですが、
普段がネット回線に依存しすぎていたせいで、
眼から鱗のように思えました。

電話代はかかるのですが、
時に大事な話の時はメール、メッセージではなくて、
電話での会話を必要とするように、
会議でもネット環境ではなくて、
電話回線を使用するという事でストレスがないです。
こういうことで負の時代にさらにストレスを
溜め込む原因になっていたものかと考え、
長い間に蓄積した従来の価値観の再認識をしました。

新しいものとは完成されたことではなく、
実験的な産物でもあるのですね。

同胞の命日2020/06/15 22:18

誕生日は喜ばしい事ですが、
命日ほど忘れたくないものはなく、
最近のデジタルカレンダーに記せば、
毎年の命日には知らせていただける。

覚えている事もあればビックリして
カレンダーの告知で思い出す事もあるのですが
ここに書かなくても良いものもあれば
どうしても記憶を辿らなくては気が済まないものも
あるのです・・・

何年も一緒に演奏をしながら、
私が指揮をする傍で良い音で助けてくれた彼は
元は生徒のようなものでしたが、
音大に進み、その後立派に演奏家になった。

フリーの演奏家は、様々な人間関係と、
組織や団体との付き合いの中で仕事をするので、
演奏だけではない性格の良さ、人の良さは、
持って生まれた品格のように備わっていた彼。
私も事あることに頼んでいたし、
あまり自分を語らない彼は、
その度にニコニコしてしっかり淡々と仕事をこなすのです。

あるときに仕事を頼みたくて、メールをすると、
具合があまり良くないので、
仕事を休んで養生に努めているという返信でした。
激励しながら心配もしていたのだが、
3年前の今日亡くなった。

こんな記憶を思い起こしながら
PCにキーパンチするのも悪くないと思っています。
歯に噛んだ笑顔しか記憶にない。
さて残された私たち、もう一つ頑張ろう。

誂え長着2020/06/17 08:31

待っていました〜!
長着(ながぎ)の仕立てをお願いしていて、
出来上がりの連絡を受けてから、
さらにワクワクの数日間でしたが、
本日自宅に届いて開封しました。

出し惜しみで写真は1枚にしておこうかな・・・
*チョイとピンボケになりました

この反物は実家の母から頂いたものです。
と言っても、新しい反物ではなく、
多分、、、70年前の物でしょうか。
母の旧姓で取り置きになっていて、
仕立て無いままになっていた大島紬です。

自宅の片付けの際に出て来たのですが、
私に預けてくださり、
自分の寸法で仕立てに出しました。
反物は女性用であり幅も現代幅ではないので、
どうしても雪が足り無いのはわかっていましたので、
継ぎをしていただきました。
旧い着物の仕立て直しの際に割り入れなどで
裄丈を直したりしますが、
反物からの継なので綺麗に仕上がっています!

着物って本当に素晴らしいですよね。
そりゃ化学繊維でミシン縫製でプレタで仕上げれば、
安価で販売もできますし、
汚れを気にせず装い何度でも洗えたりするのが
現代風の着こなしですが、
70年前の生絹の反物であっても、仕立てれば、
和装として現代人の男の身体にも馴染みます。
身体を包む装いというものは楽ですし、
日本の気温と湿度にも大変あっています。

今回はアンサンブルにするほどの反物の量が
取れてい無いので単衣の長着ですが、
羽織を纏ったり、帯を選んで締めたりする工夫は
バリエーションの多さでも和装の愉しみであり真骨頂です。

さて真夏が来る前の梅雨空の間を狙って、
実家に見せに出かけねばなら無いぞい。

あ〜嬉しい!
何度でも言いたい!
嬉しい!

しじらのマスク2020/06/18 19:06

素晴らしい「しじら織り」のマスクがありまして、
ネットで見ていたんですが、
羨ましかったので注文いたしました。

おう、なんて快適なんだ。

不織布の目は窮屈で
自粛緩和時代には少々手厚い注意報。
また夏の暑い日差しの中、蒸す梅雨では
このマスクは肌に張り付くように密着しすぎて
熱中症になりそうでした。

しかし、このマスクは良いです。
Lなのですが、ちょうど良い密着度、
内側はガーゼになっていて、唇に優しい。

しかも、このように和装で出かける時に、
どうもあの衛生を過多に売り込んでいる
白いマスクは興醒めになりますが、
これでしたら申し分ない。
良い買い物をいたしました。

梅雨寒2020/06/19 08:50

朝から肌寒い所謂”梅雨寒”な1日でした。
昼からはFMの収録で海沿いの素敵なスタジオに。
この時期だからこその
オケの現状や窮状も話をさせて頂きました。

スタジオの入り口には検温機
非接触型、というやつです。

そして検温方法も指南されて居ました。

最近は商業施設の入り口で係員が
全ての方に検温を施している場面に遭遇します。
この手のものは、安心安全のためと言いながら、
なんとなく疑われていると感じる人も多いと思いますが、
新しい生活様式という基準の一つになりつつあります。
抵抗も無くなって来たのではないでしょうか?

互いのために、周りのためにも
これはこれで良いと思うのです。
とてつもない人数の場合が大変なのと、
もし高熱の表示が出た場合の即座の対応というのは、
対人だけに難しい局面もあるでしょうね。

仕事わりで用事があり出かけましたが、
ちょっと時間があり、
老舗により甘味を頂きました。

梅雨寒の
村雨躱して
甘味舌

こんな感じでしょうか・・・
甘味好きの私には僅か10分ほどでしたが、
至福の時間でございました。

夏至の霄2020/06/21 23:31


地元でお喋りを引き受けているFMの放送が
通算16回目でありました。
地元コミュニティ局として昨年11月より
開局したFM放送ですが、
現在はインターネットを通じて
全国での視聴可能なので、
ミニコミとは言えないのでしょうが、
音楽ジャンルも100人超のパーソナリティも
実に様々ですので、仕切っている
ディレクター諸氏に大変感謝する次第です。

私共の番組は3人でお喋りを致しますが
元々活動は三者三様ではありまして、
毎回選曲のテーマを決めて、
インスピレーションで3〜4曲を持ち寄ります。
不思議と選曲はほとんど被ることなく
三者三様と言うより好き勝手が愉快です。

今日のテーマは「美と音楽」にしましたが、
放送10分前に集まって選曲お披露目では、
ホウッと唸るなかなかの趣向でした。

考えてみると今日は夏至でした。
日本の季節24節の中でも冬至と並んで
大切だと感じていますが、
キリスト教の国では
聖ヨハネの生誕祭が開かれる時期であったり、
また欧米は9月始まりの職場学校ばかりですから、
この時期は年度終わりの意味もあります。
学生にとっては長い休みに入る合図で
ミッドサマーと言う言葉は
華やかなお祭りでもありますね。

そう言えば同名の映画を初春に見ました。
学生仲間がある友人の北欧の実家の村に
旅行して奇祭を体験すると言う、
まぁオカルト内容なのですが、
奇怪なカルト神事に希望を見出す
村人の夏至が描き出された映画でした。

さて夏至に加えて皆既日食
ほのぼのと父の日と言うことも重なる
面白い日と改めて季節の変わり目と感じます。
音楽の選曲や季節とクラシックの縁を考えていると
創られる発想や創造のエネルギーが
自然界対人間の魂である事も気づきます。
添ったり対峙したり悔やんだり希望を持ったり、
メロディーやハーモニーに加えて
リズムや楽器の音色などが、どれも
自然界と人間界の間から生まれていると気付くものです。

現代では時節に対する思い入れが希薄です。
然しながら、仙人や仏教徒の様には悟りも開けなくとも
年に24回ほど季節や天候、
食や精神を考えても良い気がしました。

棚を整理していたら、
私の昔の雑誌記事が出てきました。
担当ページの写真で恐縮ですが、
ネットサイトのクラシック音楽ガイドを頼まれて
執筆していた10数年前のものです。

なかなか面白い選曲をしていると感心いや関心。
そうか!そう言う発想も面白いと
年なりに思考も変化するものだと思います。

でもいいな
オカルティックに涼しくなれる感性があれば
温暖化にひと役買う芸術として
エコアートとなりうると言う発想も、、、。

フランツ・レハール生誕150年2020/06/27 23:31

このところ、何度フランツ・レハールと
タイトルに書いているか見当が付かないほど
彼のことを認めている気がしますが、
そろそろ終わりになると思います。

ベートーヴェン生誕250年の祝賀ムード一色の今年、
彼にまだ著作権料をもらう権利があったら、
どのくらいの権利料が入るのだろうと思うほど、
何せL.v.B 250の文字が踊りすぎと思います。

いや大好きなL.v.Bですけどね。

ミュージックバード(FM)に収録に行って参りました。
ウィークエンド・スペシャルという特別番組で、
4時間の枠を取ってもらえます。
今年に入ってすぐに収録して頂いた
「三木稔特集」と同じ4時間枠でした。

持ち込み企画という位の勢いでしたが、
レハール生誕150年という節目でありながら、
あまりも影になっていますので、
日の目を見られるように紹介したい気持ちと、
オペレッタ作曲家としてレハールを知っている、
あるいは<メリー・ウィドウ>作曲した人として
彼を知っているだけの方も多いので、
多角的に作品を紹介したかったのです。

この春は自粛生活だったので、
時間が許す限り徹底的にレハールを研究しようと思い、
古くから持っている参考文献、例えばドイツ語の伝記書とか
膨大な譜面の数々、そして聴いてもいない盤もあるCD。
これらをもう一度洗い直して、足らない音、譜面は買って、
頭を整理しながらレハールを徹底的に研究と課題しました。

彼は1870に生まれて1948に亡くなった78歳の生涯ですので
比較的長生きをできた作曲家と思います。
しかし、若き時代は20世期への世紀末、
また2014年から4年間の第一次世界大戦、
そしてオーストリア・ハンガリー二重帝国の崩壊、
そして1933年のヒットラーの台頭から世界大戦・・・
ハンガリーに生まれてウィーンで名声を得て、
その後は世界都市のベルリンで圧倒的支持を受けましたが、
歴史的な出来事に翻弄されながら激動の時代を
同時に生き抜いたことも確かなのです。
正当なクラシック音楽家の道を選んだつもりだったのに、
気がつけば娯楽という大衆の道を歩かされて、
幾らもがいてもオペラの評価は得られないという、
オペレッタ作曲家としての苦悩もたくさんあったでしょう。

収録した番組は1時間分の解説と、
私が選曲した彼の様々な曲を3時間分流してくださるという
なんとも稀有で素晴らしい内容。

可愛くて美しく、そしてメロディーメーカーとしての片鱗を
見せ始めている17歳で作曲したピアノソナタ。
200曲以上残した歌曲は、妖艶なマジャールのメロディー、
民族の土を踏みつけるようなリズムの音楽、
いずれも流れるような彼のメロディーを生かしながら、
どれも耳心地の良い曲ばかりです。
これらの作品はピアニストにも声楽家にも殆ど知られておらず、
弾かれることも、歌われる機会もないままに、
作品は眠っているのです。
実のもったいないと思うものです。

写真も歌曲アルバムの一部ですが、
この出版社もレハール自身が興した自らの作品管理を
目的とした出版社であり、
その後は世界的にも名を馳せる出版社に育っています。

しかしまぁその、、疲れました。
3時間分の資料を揃えて、音楽も揃えながら、
人生をなぞる様に伝記を語り、曲の解説と名盤の紹介、
流石に、終わって「ふ〜〜」っとなりました。
ディレクションをして頂いたW女史に感謝しております。

こういう研究をしてみると、芸術性の高い音楽研究より、
大衆的な時の変化や民衆の想像力や流行への羨望なども
より理解できるものです。
専門の研究者に比べれば足元にも及ばないのでしょうが、
30代の頃に集中的に実演したことを、
まとめることが出来たのでモヤモヤも晴れました。
後生大事に30年しまっておいた着るのか不明の服を、
全部まとめて整理してスッキリした気分というところ。

いやいや、
・・・まだまだフランツ・レハールの名前、出てきそうだな。
もう少し研究するかな。
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