法改正2015/06/01 09:38

6月1日、もう半年が終わりそう。
今日から道路交通法の改正ですね。
自転車に乗る方への注意です。

危険行為を繰り返した自転車運転者に
安全講習を義務づける改正道路交通法。
警察に摘発された場合、
交通違反切符の交付もされます。
そして3年以内に2回繰り返すと、
公安委員会が自転車運転者講習
(3時間、手数料5700円)を命令できる。
対象の運転者は14歳以上。
従わないと5万円の罰金・・・
となっています。

この危険行為と言うのが14項目。
理解できるのでしょうか・・・

信号無視、遮断機が下りた後の~、
歩行者用道路での徐行違反
このようなものは理解に易しいです。
そもそも当然という気がします。

・通行禁止違反
・路側帯の歩行者妨害
・環状交差点での安全進行義務違反
・通行区分違反

昔から二人乗りはダメ、無灯火はダメ
と言われていますが、
これらは既に通行禁止違反に入っています。
もっと言うと傘を差してはダメ、
実はハイヒール履きもダメ、
傘をハンドルに固定しているママチャリ、
これもダメなのです。

通行禁止や通行区分禁止など、
詳細を勉強しないと解らない事も多く
そもそもどこで習ったのだろう?と。
なぜ講習14歳未満の免除でしょう?

歩行者を優先して守るのは、
軽車両としての自転車の義務です。
でも自転車を車から守ったり、
自転車に優先される道路交通法が
少ないままにこの様な
「車社会における自転車の
規則正しい走行法の整備」は、
守る方も取り締まる側も難しい。

その昔このブログで、
自転車レーンの整備が無い事が
そもそもの問題である、と書いて。
インターネット上で炎上しましたが、
やはり同じ思いです。
でもこの改訂で思うのは、
自転車販売時に義務付けられている
防犯登録に上乗せして、
最低限の保障がある自転車保険を
各自転車に強制的に付ければ
良いと思います。
年単位ではなくて、
その自転車固体が走り続ける以上
いつまでも保障が続く保険の制度。
直ぐに無くなったり、
捨てられたり買えかえられたりする
多くの自転車を考えれば、
トータルで損の無い保険と思いますが、
保険業者の皆さんとい国土交通省の
皆さんは考えて貰えないだろうか。

違反しないこと、
方向者を傷つけず自分も怪我しない
と言うことが大切なのですが、
取り締まりの強化だけでは、
文化国家として情けないと思います。

Gold免許2015/06/02 23:44

運転免許を取得して30年。
大きな事故も無く此処まで来た事は
とても幸運だったと思いますが、
若い頃は皆さん大なり小なり違反や、
ちょっとした事故にも巻き込まれるもの。
それに違反金・・・
思えば此処まで交通関連への寄付として、
ガードレール、信号機、横断歩道に歩道橋
などの製造に相当の違反金を捧げて来ました。
膨大な金額ではないでしょうか?

そのたびに行政処分を受け減点。
若い頃は取り消しスレスレの事も、
何度もあったので、
当時から昨今の違反に対する行政処分の
厳しさがもしあったなら、
何度も失効していたのかもしれません。
オソロシや。

しかしながらこの度、
5年前の更新から5年間の無違反を
評価された様子であり、
優良運転手として免許にゴールドライン!
昨今は乗る距離が減ったとは言え、
ペーパードライバーではない故に
嬉しいものなのです。

眠そうな写真。
更新の度に不思議ですが、
もう少しまともな顔に写れないもの
もしくは数枚撮って、選ばせてくれない
ものなのだろうか。
この写真の不写り具合というのは、
免許保持者共通の悩みだと思うのですが。
いやいやそんなものか。
高飛車な態度はいけません。
交通法規を守り優良ドライバーとして
5年間交通マナーの手本とならなければ。

伝統色2015/06/05 23:31

最近購入した書籍ですが、
大変勉強になります。

「日本の伝統色」
The Traditional Colors of Japan

つまり日本に古来から伝わる、
伝統的な色とその意味や由来を
紹介しています。
250種にも及ぶ色は、
紺、藍色など判りやすい色から、
聞いていても正確な色は知らなかった、
撫子色、小豆色、紫紺、牡丹など。
そして解説も読んで成る程となった
江戸紫、鉛色、桔梗色、蘇芳色、、、。

時代小説を読んでいたりすると出て来る色、
また和服の文様や色の件だったり、
浮世絵などで説明される色でも、
知ったかぶりが多かったのですが、
この本を読みながら目のウロコ落ちです。

何せ“ピンク”と言って片付けそうな種類で、
撫子色、紅梅色、退紅、一斤染め、桃色、薄紅
桜色、中紅、鴇色・・・
と各種違います。
自然の花や美、葉、土などから色を取り、
糸を作ったり染色したりという
伝統的な日本の技術から来る繊細な違いは、
全て学術的に分類され英語表記もあります。

説明を読むと、
採色に大量の材料を必要とするため、
貴重な色として庶民の着用を禁止した禁色
というものも多くあり、
自然と協調協和しながらも、
色に対する繊細な日本人の感覚が、
とても驚きです。
古い写真や映像というのは白黒写真が多く、
過去は地味で色が少ないと思いがちですが、
今よりずっと艶やかな和装の日常で
彩られたと考えると、
現代人は色に対する感覚も麻痺して、
知識に加えて目も退化していると痛感します。

辞書のような楽しさです。

茶目子の一日2015/06/12 23:23

定期的な講義を持っていないのですが、
時折講座などの話が舞い込みます。
一般向けの講座から、生涯学習の講義、
また高校生などの教育機関向け、
そして大学の授業としての講義です。

昨年も同じ時期に呼んで頂いたのですが、
今年も同じ大学の講義の臨時講師として
90分を持たせて頂きました。

舞台芸術に関する講座が殆どですが、
他の方々に比べても多数のオペレッタを
指揮、また上演のためのプロデュースも
数をこなしているので、
この方面の内容を求められる事が多いです。
オペレッタといっても時代や国も様々で
90分では語りつくせないのですが、
私が集中的に興味をもった明治大正期の
日本の舞台芸術に関しても、
授業では興味を持っていただけます。

内容などは時々で全て変えるのですが
昨年の学生の反応が良かったので、
今年も真面目に準備をして臨みました。
普段は忘れている年号や内容も多く、
資料を見直してみたり音を聴きなおすと、
こちらが勉強になりますね。
再発見もあるもので面白いものです。

所謂横浜ゲーテ座や浅草オペラといった
風化してしまいそうな文化藝術、、、
と言うより大衆娯楽芸能の分野での
上演の体験を話したり、
上演の映像を見ていただくのですが、
口酸っぱく話すより判りやすい様子。

西洋オペレッタの話はさて置き、
大正の浅草オペラを代表する立役者の一人は、
作曲、デザイン、主宰までこなした
佐々紅華でもあるのですが、
彼の残した<茶目子の一日>が面白いのです。
1919年に録音したSPレコードがあり、
1931年にはアニメーションとして、
レコードを聴きながら見る、
レコードトーキーとして今でも残っています。
他愛もない6分の茶目子の日常の話ですが、
歌と芝居で音楽劇になっており、
歌った歌手の上手さも手伝い、
大正期の浅草オペラの1シーンを
垣間見るようなアニメーションです。

この映像を見せましたら、、
馬鹿受けでした・・・。

他の真面目な上演記録など吹っ飛んで、
学生の強印象は「茶目子」になった様子。
でも他の講師の先生方も知らないもので、
差し色として持って行って良かったです。
今でもネットで検索すれば見られます。
リバイバルではなく1931年の白黒が
シュール且つ時代を反映しています。

授業をすると感想を書いて提出してくれます。
全て目を通しましたが、
優秀な学生さんばかりであり難いです。
こちらの意図も汲んでくださり、
自分の興味に転化しているので、
ホッとしております。

HIBARI2015/06/14 23:43

NBAバレエ団公演「HIBARI」
を観て参りました。
年に数回指揮をしていますので、
ダンサーやスタッフの皆さんも懇意で、
新作舞台は大変興味深く見られます。
オケではない録音での公演なので、
遠目から客観的に観られるのが良いのです。

HIBARIとは、
もちろん大スターの美空ひばり。
昨年もアメリカから来日していた
振付けのリン・テイラー・コーベット氏が
滞在時に彼女のドキュメンタリー番組を
偶然見て、さらに歌にも大いに感動し
トリビュート・パフォーマンスを
創るべきと提案した事から始まった。

この美空ひばりの舞台を創作する話は、
準備の段階から聞いては居ましたが、
多少心配もしていました。
だってヒット曲には演歌も多いし、
艶っぽい歌謡世界をダンス化するという
想像があまりつかなかったので・・・。

愉しく面白い舞台でした。

宝塚宙組トップスターだった和央ようかさん
のナビゲーションは上手に演出され、
彼女の歌と声はひばりさんのキーに
よく合いました。
そして彼女、歌もとても上手かったです。
美空ひばりをこの様な舞台で歌う緊張感は
尋常ではないと思われますが、
稽古も積まれたのでしょうとても上手。
私は宝塚の歌い方(台詞もね)が、
全て良いとは思わないのですが、
トップスターの気品と一人の演者として
鍛錬した結果は堂々として優雅であり、
今回のゲストとして最高ではないでしょうか。

ダンサーも長期に亘って稽古した成果が出て、
とてもよかった。
美空ひばりの天性と努力という両極美は、
音と映像も駆使した華やかな舞台と、
稽古を積んだダンサーの汗にシンクロして
個性溢れる芸術に変容していました。

観客も沢山入ったメルパルクホール。
見渡せば普段とはまったく違う客層です。
ひばりファンに和央ファンが
予想以上に大勢来ていたでしょうし、
もしかしたらお客様の大多数は、
バレエ公演は始めてかもしれないし、
映像と歌に気持ちを注ぎ過ぎて、
ダンスを見損ねていたかもしれない。
よもや超豪華なひばり歌謡ショーを
観ている錯覚に陥った方も多いでしょう。

新作ですから評価を受けるのでしょうし、
バレエ界においては、
特に何か文句を言わなくてはならない
評論専門の方々は辛口かもしれない。
様々なジャンルを昔から観ている私でも、
メルパルクではなく厚生年金会館に
通った80年代を思い出した程ですから。

いやどうだろう?
バレエの絶対評価しか基準が無い方は、
コマ劇場のサブちゃんや五木ひろしの
歌謡ショーを見て熱狂したことも、
場末のキャバレーで奏でるバンドの音で、
歌う演歌歌手や他愛もないステップで、
ダンスを踊る笑顔のお客人の姿など、
観た事も無いのかもしれません。

エンターテイメントというのは
目線を大切に扱われてこそと思います。
上目遣いではなく同じ目線です。
芸術然と舞台の上から魅せるのではなく、
ちょっとした懐かしさ、少しの憧れ、
手が届きそうな等身大の悲喜を感じて貰い、
舞台と客席のインタラクティブな関係を
同次元で提供しながら一緒に空間を創る。
芸術より大衆文化で丁度良いし、
俗物だから五臓六腑に染み渡っている
人間の機微なんて事に敏感です。
雲の上から芸術を棚卸ししても、
手が届きゃしないとも感じます。

国民栄誉賞を受賞している、
言わば政府お墨付きの歌姫美空ひばりを
トップ芸術を目指すバレエ団体が追いかけ、
新しいバレエ・エンターテイメントを
創作した勇気に心から拍手を送ります。

明オケ6月2015/06/20 23:48

教えている学生オケですが、
明オケ6月定期演奏会の公演が、
無事に終わりました。

毎回の事ですが、
代が変って初の大掛かりな定期は、
様々な事がはじめての仕切りには、
とても大変な演奏会なのです。

シベリウスの2番の交響曲でも
大騒ぎの曲ですのに、
その前にウェストサイドストリーの
シンフォニックダンスを20年振りに
演奏すると言うのですし、
さらにもう一曲もあるのです。

大抵の学年は穏便なプログラムで、
この6月を通過して、
軌道修正をしながら12月の本公演に
総仕上げをしていくのに、
今回の3年生達はよっぽど凄いのか、
はたまた世の中を舐めているのが、
音楽界を見縊っているのか、
と、口を空けてしまう選曲でした。

弦楽器はよく練習するのです。
確かに音符の数が莫大なもので、
ヴァイオリンの方々に於いては、
トロンボーンやチューバに比べ
5万倍音符を弾いていると思います。
ですが、きっちり3ヶ月練習して、
最初のTutti(合奏)から、
体裁を整えてくるのです。
大したものですな・・・。

管楽器・・・。
結果的にはとても良い演奏でしたので
細かい事言わぬほうが言いのですが、
さらに丁寧に練習をしてもらいたいです。

お客様も9割以上入って、
オケに対する期待度も高く、
昨今のレベルの向上を表しています。
それに恥じない立派な演奏だったので、
それはそれで良い公演でした。

12月・・・
マーラーの5番か・・・。
みんな大変だな。
次元が違う世界を追いかける。
それはそれできっと愉しい。
と私も思っていようかな。

くまもん2015/06/26 09:12

24日~熊本です。
日韓伝統楽器による公演です。

伝統楽器と言うのは日本の邦楽器ですが、
元を辿ると韓国、中国に由来する楽器が
殆どですので、
ルーツと進化という二面性があるのです。
伝播したのは既に1200~1500年前という
楽器もあり、
日本でも独自の進化を遂げたもの、
20世紀に入って改良されている楽器も
多いのです。
韓国も独自の進化を見ており、
日本には無い演奏法や楽器の姿は、
求められる合理性や、
民族の心を写す音として変化して、
奏法が極められてものなのでしょう。

邦楽器は少し判っていても、
韓国の楽器までは知らなかったので、
今回は行く前から少し勉強しましたが、
調べても実際に耳にする音や
目にする奏法は違うものなのですね。
へ~とか、ほ~~とかの連続。

ホスピタリティ溢れる熊本の方々、
友好関係を深めようと様々な努力を
続けてらっしゃる韓国の関係者。
皆さんの優しさが身に染み、
隣国の大切さと共通性も見出し、
文化芸術面だけではなく、
様々な人的交流にもなっています。

写真は伽耶琴(カヤグム)。
韓国の箏ですが、
日本のことと柱(じ)の形状が違い、
またこの楽器は片方をひざに載せて
演奏するのです。

アリラン2015/06/27 23:30

熊本は毎日雨。
梅雨だから仕方ないのですが、
ここまで毎日降られる事も珍しい。
韓国からの演奏家一団にとっても
折角の日本滞在なのに・・・ですね。

公演は無事に終了しました。

私は日本チームの三木 稔<巨火>を振り、
ひっさしぶりの叩き振りをしたのですが、
まともな和太鼓を前にしながら、
迷惑だけは掛けまいと必死・・・。
にわか仕込みの奏者はダメですね。
次の機会があれば少しは上達しないと
恥ずかしいものです。
周りの打楽器奏者に助けられました。
本当にありがとうございました。

アリランは韓国の民謡ですが、
日本の民謡と寸分違わずです。
大陸から来たので当たり前ですが、
面白いものですね。
日本の音楽は大抵二拍子とそこから
発展した四拍子の音楽ばかりですが、
韓国は圧倒的に奇数拍子も多く、
アリランからして3拍子ばかり。
クラシック音楽でも、
変拍子に強い彼らの理由が判ります。

音色に対する概念も日本とはかなり違い、
ストレートで音量を欲する韓国は、
やはり基本的に外に向けている音や
音楽も多いのでしょう。
日本でも勿論田楽など野外で行われる
素朴なお祭り、祈祷歌が沢山ありますが、
邦楽の基本は室内の狭い空間用。
繊細な変化を好みますね。
民族の違いもあれど環境の違いで
音楽の概念が変っていますね。

ジャンルの捉え方も少し違うので、
比較にならないところもありますが、
しかし面白い両国です。

政治や行政機関に両国の問題があれど、
文化芸術に壁など無く、
元は国境も無い隣接した場所だったと、
つくづく感じ入った今回、
韓国人とばかりいたせいか、
熊本の方々の南国顔が、
日本人離れして見えて、
余計に異国文化に来たような錯覚でした。

ようやく羽田着。
素晴らしい夕日に迎えられ帰路。

パソコン2015/06/29 17:14

パソコンの付き合いは長く、
最初のマックはもう25年前。
ただただ譜面が打ちたいが故の
Macから初めていたのですが、
そこから何台乗り継いで来たことか。

最新鋭のマシンにするのですが、
3年も経ってくると何かと態度が憮然。
パソコンが悪いのかこき使う私の
使用法が荒いのか解りません。
サクサク動いてこちらの脳に
反応してくれないと、
ストレスは溜まるものですね。

最初のMacのメモリは2MBで、
何をやっても考え込んでいた。
通信速度なんて話題はなく、
ひたすら1つのソフトに夢中なのが
パソコンというものでした。
通信速度も光ケーブルで速くなり、
バンバンキーを叩きながら、
思いの丈を打ち込んでも、
文句言わぬのがワープロソフト。
この処理速度が衰えると、
耐えられないものです・・・。

MacとWin機を行ったり来たりして
長年使っていますが、
数年前からやはりMacに完全移行
しようと身辺の整理をしています。

で、今回もどうしてもほんの少し
Win環境を残さなければいけない・・・。
深いことはいいのですが、
ネットにつなげれば一応文句はない。

ということで市場で一番安くて小さい
デスクトップを購入してみたのだが、

こいつ、十分使える子だ。

一昔前のノートパソコンの中身みたいな
物が小さな筐体に組み込まれてます。
でもこれでいいのじゃないか・・・。
ゲームやらない、動画編集しない、
この2点守ればこれでいい気がしてきた。

標準でBluetoothのキーボード、
マウスまでついてくるのです。
無線ランだって33前の高級機より
気が利いています。

そうか、時代はこんな事になっているんだ。
踊らされて20万出さなくても、
2万円台でいいじゃないの。
3年前なら、きっと20万機ですね。

つくづく実感しました。
カウンター