宇多田のアルバム2016/10/01 11:10

普段家に居ない時間が多いのに、
少し家を空けると帰りたくなるのは、
堪え性のない東京人の癖のようなものかと
いつも思うものです。

基本的に枕が違うと寝られないので、
旅先での深夜は合法な液体による
強制終了を強いられますし、
数日間重ねると疲労感が増すのです・・・。

治りませんね、この体質、
いや悪癖でしょうか。

家に帰るとホッとするものですが、
最近は帰る楽しみを増やすため、
わざわざ旅先で買い物をして、
帰ると届いているようにするのです。

いやあの・・お土産とかを
自宅に贈る話では無いので恐縮です。

で、あるのですよ今回も。

これはとうに予約注文してあったので、
その日に聴けないのが悔しかったほど。

宇多田ヒカルのニューアルバム!

実に8年半振り!

1998年に最初の曲を聴いてから、
すっとファンというより応援ですね。

当時のスーパー10代の時から、
こんな才能の素晴らしい人が!と思いましたが、
様々な人生を纏っていますね。

順風満帆な方なんてこの世に居ないと
常々思いますが、
存在や元気であることを
歌で示してくれると嬉しいものです。

毎日聴きたい音楽はクラシックだけではなく、
日々書き換えられる地球の時間を共にしている
今呼吸をしている人間の息吹を感じたいものです。

どこの国の誰の作品でも良いのですが、
同じ時間を共有している人の創造は、
共有を喜ぶ権利があるような嬉しさです。

大袈裟?

それくらい応援しているということですわ。
私も頑張ろうと思うのだから。

リハーサル2016/10/03 23:40

リハーサルをする指揮者もいろいろで、
決して座ら無い方から、
必ず椅子を欲しがる方。
好みというか、
心構えならぬ体構へは様々です。

和洋両方指揮する私もいろいろですが、
基本はリハも立っています。

でもね、邦楽って難しいのよ。
お箏の皆さんは
うっぷして弾いているので、
立っていると意思が伝わらなのですね。

ですから座る。
座って視界に入るように振る。

で、洋楽は必ず姿勢良く立って指揮。
リハもです。

でも今日は3つリハーサル・・・
朝から13時間労働なので、
体力温存の座振りです。

でも疲れたのです・・・・

邦楽ジャーナル2016/10/05 22:43

日常的にコンサートを抱えていると、
天気予報は常に気になりますが、
空を見上げて過ごす呑気に憧れる毎日です。

今回の18号は韓国も含め
台風被害に遭遇した場所も多いので、
自分の地域、地方だけの事でホッとしては
いられないのですが、
公演日の直撃だけは避けたいと誰もが思うものです。

さて7日の公演が近くなり
様々な方々のリハが行われています。

室内楽などの場合、
組み合わせでそれぞれリハがあり、
全て見られるわけではないのですが、
お任せしていられる方々ですので、
むしろ楽しみにしています。

邦楽ジャーナル10月号に
記事を掲載していただきました。
感謝申し上げます。

今回のイベントと成っている、
三木 稔の遺作である
<新箏オーバード>に関しても、
的確な表現で真意を酌んで頂いています。

嬉しい限りです。

当日券はまだまだございます。
平日ながら14時という開演時間に
苦情もあるかもしれませんが、
2時間ほど仕事を休んでも、
授業を抜けても怒られない方、
お待ち申しあげます。

またこの時間を喜ばれる
ご婦人殿方にとっても
足元が良さそうなので、
ホッとしております。

どうぞお気軽にいらしてくださいませ。

2016年10月7日(金)
14:00開演(13:30開場)
杉並公会堂(小ホール定員190名)
*JR中央線荻窪駅より徒歩7分
3500円(全席自由)

三木メモコン終演2016/10/07 23:36

皆様のおかげをもちまして、
無事に三木 稔没後5年メモリアル公演
終演することができました。

平日午後ながら、
たくさんの方々においで頂き光栄でした。

なかなか機会のなかった
20代の未発表作品を2編、
ようやく初演に漕ぎ着けた遺作の
<新箏オーバード>も陽の目を見ました。

若さ溢れる演奏家と、
三木作品を熟知する演奏家が揃い、
和も洋もなく舞台に立つことは、
三木作品の1つの大切なテーマでもあります。

ご声援いただいた皆様、
スタッフの方々にも合わせてお礼をいたします。

写真は
初演の遺作作品<新箏オーバード>を演奏する
藤川いずみさん(舞台下手覗き窓から)

です!

明トロ終演2016/10/08 23:52

明トロの皆さんとの演奏会
22回目が終演しました。

卒業して20年にもなろうかという
OBも来ていただいて感謝し、
現役学生から卒業生まで仲良く
演奏して酒も酌み交わしました。

反省の回数より笑顔の時間が多い
ってのが彼らの頼もしいところです。

私にとっても彼らと時間を共にして
楽器を吹く時間は特別です。
演奏だけを考えて独り没頭する事は
他の楽器でもできますが、
同種の楽器が集い教会で演奏することは
原点回帰の楽しさとストレスレスな時間です。

初めての1年生も頼もしくなり、
経験深い4年生は感慨もひとしおですね。
それぞれが役目をこなして成立させる演奏会、
中々立派でした。

スタッフの方々、
そして惜しみない拍手を送ってくださった
沢山のお客様にも心より御礼致します。

Say No 合宿2016/10/10 23:05

世の中は連休の様でしたが
慌ただしくも愉快な週末でした。

いくつものアマチュアオーケストラとの
お付き合いがありますが、
彼らとも長いお付き合い。

練習と公演などという
薄っぺらい殺伐では無く
プロとアマチュアなんて上下でも無い。
メリハリのある良い仲を築いてこそ
充実感のある演奏会が展けると思っています。

わざわざ合宿なんてして練習以降も交流する。
大変いいじゃありませんか。

色々とエンジンも掛かって参りました。
まだまだ頑張ります。
集合写真、、
楽器もないし何の団体か判らないけど、いいか。

自分の車で移動しなくて良かったと
乗っけて頂き思う次第。

さて新しい週が始まります。
毎日キッチリやって行きます。

アマオケ賛2016/10/16 21:30

年間を通じてアマチュアオーケストラの
皆さんとは方々でつながりがあります。
そして公演で振らせていただければ、
リハーサルも込み入って来るわけです。

社会人になっても、
週末に楽器を携えてリハーサルに参加し
我を忘れて音楽に没頭するという
愛好家の姿はいいものです。

プロの演奏家は演奏が仕事ですから
良し悪しがまず大事でもあり、
それを対価に替えるのですから、
そりゃ命がけと言っても良いくらい。

アマチュアって良いですね〜

楽しみで演奏をして
良い演奏になれば笑顔ですし、
上手くいかなくてもそれも良し。
なんとか良い演奏をしたいという気持ちが
充実したリハーサルへのモチベーションです。

そんな彼らと過ごす週末のリハーサル。
大好きなのです。

さて演奏があります。

土曜日ですが、
千代田区のオーケストラ・フェスティバル

何度か出演させていただいていますが、
もう37回目なのですね。
こういう事ができる自治体というのが
素晴らしいし羨ましいほど。

2016年10月22日(土)
日経ホール/入場無料
開演は14:30〜
私たちのオケは16:50〜です。
いろいろなプログラムがあり、
なかなか楽しそうなプログラムですね。

入場無料ですので、
お時間ある方は是非いらしてください。

オケフェス終2016/10/22 23:05

千代田区のオケフェスでした。
明治大学のOBオケとして参加です。

4団体が出演でしたので、
リハーサルも時間なくギューっとしていて、
なかなか慌ただしかったですが、
その経験はありますので、
要所だけ確認しながら後は本番。

で、ド〜ン!
ですよ、本番は。

何度目でしょうかね
ショスタコビッチ祝典序曲を振ったのは。

ショスタコビッチ自体には、
どうしても好きになり切れないものが
長年あるのも事実ですが、
嫌いじゃないですね、この曲は。

私と同年代のOBの皆さんも
バンダで乗ってくださり、
OBオケの真骨頂でもある
同窓会の雰囲気が十分で出たでしょうね。
みなさん本番の強さを大いに発揮。
たいしたものでした。

良いものです、
オナカマ、、同じ釜の飯を喰った仲とは。

それにしても、
オケばかりか合唱フェスなどもありますが、
このような会を作ってしまう千代田区。
素晴らしいですね。
オーケストラが住みにくい環境が
様々生れていく中でこのような機会を
作ってくださる関係者の皆さん、
ありがとうございます。感謝しております。

しばらく皆さんとはお休みして、
次は5月末に定期演奏会を振らせていただきます。

ありがたいことですね。
感謝しております。

ごった返しのGP前の写真でありますが・・・。

フィギャーノートでお箏2016/10/28 11:14

昨日、今日と2日間の授業でした。
昨年から用意していたお箏体験の授業です。

4年前から音楽の街–狛江で行っている
特別支援学校の子供達を中心とした音楽事業
という科目で色々な事を行っています。

フィギャーノートは色と形で音の高さと種類、
また伸ばす長さも一目瞭然の楽譜絵。
フィンランドで開発されていますが、
日本では私たちの市が
もっとも活用していると思います。

支援学級の子どもたち、
今までは洋楽器の取り組みで
フィギャーノートを使っていますが、
今回は「箏とフィギャーノート」という
組み合わせでお箏の体験をします。

さてまず楽器の紹介があり、
次に親指に爪をつけます。
右手の親指を突き出して
先生方がぴったりの爪を合わせてくださるのを待ち
「Good Job!」と言って爪を見せます。

1年生から6年生まで一緒に体験するので
反応もまた様々。
期待値の高い高学年の子、
なんだかワクワクしている中学年の子、
いつもと違う体験にソワソワの1年生。

こういう特別支援学級の子どもたちの
素直な反応の風景はとっても素敵です。


お箏の前にはフィギャーノート。
わかります?
色、形で種類があります。

題目は「さくら」
定番の日本の曲ですが、
事前学習で皆歌えるようになっていました。
こういうモチベーション大切です。
譜面には歌詞も載っています。


良い姿勢ですね。
お箏を習う箏は
礼儀や姿勢を習う事でもありますが、
子ども達ちょっと音を聞いたら、
自然と背筋がピンと張りました。

市内在住の奏者で小学生の指導も行っている
渡辺正子先生の優しく的確な指導です。

七、七、八、七、七、八・・・
さくら〜、さくら〜 となるのが普通。
でもフィギャーノートでは
「黄色丸、黄色丸、緑丸〜」という指導。


学校のスタッフ先生、講師の先生も一緒に、
子供達をサポートします。

”五線”という音楽用の楽譜は
西洋音楽の合理的な概念で、
非常に便利な数学的で理にかなった音符表記です。
フィギャーノートはこの階名に色をつけて、
色と形で音を表すので、
五線を読めない方でも気軽に演奏できるシステム。

日本の楽器には楽器ごとの譜面があります。
箏譜は弾く絃を数字で表す謂わば数字譜なので、
フィギャーノートのシステムと一緒です。

お箏を初めて弾く五線を読める人は、
日本音階に慣れずに戸惑う方がいますが、
フィギャーノートは概念が全く違うので、
今日の子供達は普段通りに弾き始めました。

思った通りです。

固定概念というのは良い事もありますが、
余計な知識に執着してしまうマイナスもあり、
取り払うのに苦労したりします。
フィギャーノートは見たモノそのままで
無駄な知識や概念が必要ないので、
通常級の子供達と同じような進度、
むしろそれより素直に
お箏の演奏に入ることができました。

日本の楽器なので世界初の試みでもある
「フィギャーノートによるお箏演奏」は
楽器体験の新しい思考を与えてくださりました。

そして楽しそうに演奏をしていた子供達の
嬉しそうな笑顔は、
私にとっても一番の収穫なのでした。
「またやりた〜い」「楽しかった〜〜」
様々な声が聞かれた2日間の体験の感想。
来年もできると良いと思いました。
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