単品フルコース2014/08/03 23:52

毎日毎日譜面に囲まれています・・・。

あたりまえ?
えぇ、そうなんです音楽家ですので。

然しながら、まとまった譜面を1冊握って、
練習をして公演、とか、
少し分厚い200年前のオーケストラスコアを
抱えて指揮をして出来上がりというのは、
理想的な目の前が片付いた生活。

もちろん名曲クラシック作品と
向かい合っているときはそうですが、
大抵はそう簡単ではない・・・。

“単品”といわれる曲があります。
これら単品は、A種の単品ばかりではなく、
B種の単品もC種、D種の単品もあり、
この単品(単品単品って煩い?)を集めての
公演になるとA~C,D飛んでZの単品を
それぞれ揃えなくてはならないものです。

これ大変なんです。

Aの棚って言ったってAには沢山歴史があり、
この中から5年前の歌曲<アレ>を引っ張り出す。
次にBの棚から序曲<ソレ>を探し回ると、
最終ページがカットされていて更に探しまわる。
やっとCの引き出し(棚とは限らないのだ)に
辿り着いたはいいが、もう10年前の仕事の単品
セレナーデ<ドレ>なんて探せない・・・。

こういうことを20数曲もやらないといけない。
引っ張りだして確認して、余計なモノしまって、
間違えて頭掻いて、汗もかいてそれでも続け、
汗疹はかいてはならず、
ようやく3時間後に5曲揃う・・・。

この間、床は紙が散乱して足の踏み場はなく、
折角出した譜面が数種の歌曲<アレ>であって、
挙句の果てにみな重なって訳が判らなくなり、
振り出しにもどる・・・

こういう仕事に台本とか、台詞とか、
そういった文芸の紙が加わるともう・・・。
私の場合、このA~Zという単品の棚がさらに、
三木 稔作品とか言って別室にしこたまあって、
この譜面たちも同時に処理しなくてはいけない。

〔整理されてない、だから人も来ない、
人が来たって価値は無いから入場無料だけど、
誰も手伝ってくれないので来ないでください!〕
と思っている図書館館長の気分である。

デジタル化しているんですよ人一倍。
それでも気が狂いそうなほど紙がアル。
それほど気風もよくなく、女々しいほどの
男らしさで、滅多な事では譜面を捨てられない。
この性格がまた紙を呼ぶんだな。

今日も来月の単品のフルコース公演の譜面を
端から揃えながら七転八倒。
しかし出来上がると達成感に震えた。

この快感を知るものにこういう役回りは
来るものなのだと知ってはいます。

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