ダ・ポンテ ― 2010/05/06 23:07

時間があり、GWも終わったので映画。
とはいっても、必要資料としての鑑賞は、
相変わらずの仕事モードです・・・。
映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~
イタリア映画なので、前宣伝も少なく、
ガラ空きだったらどうしようと思ったら、
時間に工夫可能な方々と思わしき方が沢山。
モーツァルトに惹かれた婦人多しと見るが、
劇作家ロレンツォ・ダ・ポンテを中心に、
名作が生まれる背景と激動の生涯を、
脚色した作品なのです。
ダ・ポンテが幼少から青年期を過ごした、
故郷であるベネツィアの町並みは、
18世紀中期の美しさに拘った出来だが、
その後のモーツァルトとの出会いになる、
ウィーンがどうも・・・。
そもそものロケ地が違うのだろうが、
路地など外のシーンは、明らかにセット。
いや構わぬが、石の壁が風で揺れる・・・。
衣装、小道具やカツラなどの美術は秀逸だが、
セットのお金が若干無かったのね。
劇中で頻繁に使用するセット劇場や、
実際の上演シーンも含め、
もう少し工夫したらよかったな・・と、
まさに、お金のない苦肉の策で、
美術部分を節約するオペラ作品を見るようで、
自分の事のようにちょっぴり切ない。
壮大なスケールでお金をかけられた、
<アマデウス>などと印象を重ねて観ると、
こんな部分が気になっていけません。
主役であるはずのダ・ポンテ君、
モーツァルトとの親交を重ねながら、
ドン・ジョバンニ初演準備が着々と進むと、
次第に存在が薄くなっていくのは、
モーツァルトの個性が強烈なせいで、
音楽の力は壮大であることが解る。
しかしこれだけ贅沢に音楽を使うなら、
モーツァルト超えの個性設定にしないと、
やはり主役として存在が危ういのである。
いやいやイカンイカン、こんな観方!
これから楽しみにしている方がいたら、
スイマセンが、これは作品批評ではなく、
角度を変えた同職者の意見であるのです。
興味ある方、是非観て頂きたい。
映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~
公式HP:
http://www.don-giovanni.jp/
とはいっても、必要資料としての鑑賞は、
相変わらずの仕事モードです・・・。
映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~
イタリア映画なので、前宣伝も少なく、
ガラ空きだったらどうしようと思ったら、
時間に工夫可能な方々と思わしき方が沢山。
モーツァルトに惹かれた婦人多しと見るが、
劇作家ロレンツォ・ダ・ポンテを中心に、
名作が生まれる背景と激動の生涯を、
脚色した作品なのです。
ダ・ポンテが幼少から青年期を過ごした、
故郷であるベネツィアの町並みは、
18世紀中期の美しさに拘った出来だが、
その後のモーツァルトとの出会いになる、
ウィーンがどうも・・・。
そもそものロケ地が違うのだろうが、
路地など外のシーンは、明らかにセット。
いや構わぬが、石の壁が風で揺れる・・・。
衣装、小道具やカツラなどの美術は秀逸だが、
セットのお金が若干無かったのね。
劇中で頻繁に使用するセット劇場や、
実際の上演シーンも含め、
もう少し工夫したらよかったな・・と、
まさに、お金のない苦肉の策で、
美術部分を節約するオペラ作品を見るようで、
自分の事のようにちょっぴり切ない。
壮大なスケールでお金をかけられた、
<アマデウス>などと印象を重ねて観ると、
こんな部分が気になっていけません。
主役であるはずのダ・ポンテ君、
モーツァルトとの親交を重ねながら、
ドン・ジョバンニ初演準備が着々と進むと、
次第に存在が薄くなっていくのは、
モーツァルトの個性が強烈なせいで、
音楽の力は壮大であることが解る。
しかしこれだけ贅沢に音楽を使うなら、
モーツァルト超えの個性設定にしないと、
やはり主役として存在が危ういのである。
いやいやイカンイカン、こんな観方!
これから楽しみにしている方がいたら、
スイマセンが、これは作品批評ではなく、
角度を変えた同職者の意見であるのです。
興味ある方、是非観て頂きたい。
映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~
公式HP:
http://www.don-giovanni.jp/
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