密度2010/03/23 23:23

久しぶりに訪れると、町は様変わり。
風情もなく、古い無機質だった駅舎は、
長い工事期間を経て、華やかな駅ビルに。
駅に出て見渡せば、視線は上がり、
空を狭める建物がひしめいている。
実家の近所もまた然り、
都心でなくとも、住み人の歴史によって、
世代交代と共に変貌を強要されるものか。

実家の周りがドンドン変ります。
今に始まった事ではないが、
子供の頃に木造しかなかった近隣は、
3階4階のマンションが鯖寿司の如く整然と並ぶ。
見上げてみれば、実家の奥の、
道路隔てたまたその遠くに、
要塞のような高層マンションが完成。
駅数分の好立地がそうさせるのだろうが、
周辺の人口密度はどうなっているのだろう。
子供の頃は一戸建て、一家族ばかりであったが、
いつの間にか、集合住宅しかなく、
駅まで数分間だけでも、人口密集度30倍以上か。

便利且つ合理は現代の定義でしょうが、
住環境の定理に叶うのかは、甚だ疑問。

その後、夕方から自宅の街狛江の会議へ。
狛江市は、全国でも3番目に小さな市であり、
人口集中地区人口比
(人口総数に対する人口集中地区人口の割合)、
なんと全国1位らしい。
日本一、何処に行っても人が密集している
日本で3番目に小さな市、という定義。
自然が多く多摩川が流れているせいか、
遠くに富士山をも望める展望のお陰か、
東京中心地と比べると性格の違う密集である。

「音楽の街-狛江」構想推進委員会は、
本日、第6回を数えて最終回である。
事業実行の為の推進事業実行委員会は別であり、
ここは、音楽による街づくりの根本を考える会。
今年の活動を振り返り、様々冷静な評価と反省。
年度末には、よりよい街創りに向けて
様々な提言が行われます。
初年度より4年目の一区切りが終わり、
思えば良くぞ皆さん協力して下さった。

その後、細かな打ち合わせを委員のK氏と行い、
わが町に引越しが完了したばかりのO君を呼び、
(強制的に)引越しのお祝い乾杯である。
川向こうの「おんがくの町」から、
こちらの「音楽の街」にやってきた、
頼もしい若き音楽愛好家なのである。
人口がまた1人増えましたが、頼もしい人材。

3月、様々な動き、そして変化の時は、
まだまだ続くようです。
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