ジルベスター、、早ッ!2006/12/18 23:07

本当に早い、師走とはよく言ったもので、
何処見ても、みな走っている。

天皇誕生日は喜ばしい事だが、
23日が祝日になったので、
やたらと休みが多く、御用納め前の大イベント、
クリスマスには、もう大晦日ムード漂うのである。
なので、みな焦り走り廻るのか。
いや、のた打ち回るが正しいのか・・・

ジルベスターなんてドイツ語、
日本人には馴染み無いはずなのに、
毎年恒例になっている、大晦日公演の代名詞、
「ジルベスター・コンサート」のお陰で、
誰でもわかる位に浸透しているものだ。
数年前には、ドイツ語だったのに、
今では、季節感ある和製ドイツ語になったものだと感心。
そう、アルバイト、バウムクーヘンに次いで
浸透しているドイツ語第3位かもしれない。

もう前だが、ベルリンに住んでいる時に聴いた、
ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートは、
とても感慨深くて、ニューイヤーコンサートと合わせて、
宗教と娯楽、信教と煩悩などと共存しながら暮らす、
彼らの日常を端的に垣間見た気がしたものです。
クラシックの原点を「宗教」、
コンサートホールや劇場の起因を「教会」と解りながら、
身体の一部、大切な五臓六腑のようなものとして、
心や街の中での存在を肯定しながら、
自らの楽しみや、崇め奉る存在であり続ける。
さらに娯楽として拡大解釈する自由で清潔な魂は、
西洋のモノだからこそ、と、
当時は、心底敗北感に近い感情を持ったものなのです。

日本の「ジルベスター・コンサート」は?

結論的には、大歓迎!
西洋に対抗するのではなく、エキサイティングな街、
不夜城としての、ジャパン・メトロポールだからこそ
楽しむことの出来る、クラシック娯楽なのかも。
タイトルは、堅すぎるけどね。
「ジルベスター・コンサート」ってのはね。

年明けに合わせてカウントダウンしながら、
曲を終わらせて、最後の音で、午前0時!
拍手と共に「おめでとう~!」なんて、
この指揮、演奏って、実に神業です。
私も、この手の時間合わせは得意で、
音楽教室としてのコンサートなどで、
司会して指揮をして、寸分違わずピッタリに終わるとか、
録音で、決められた秒数にはめ込んだり・・・。
しかし、この音楽で、生のテレビ中継なんかあったら、
1秒も狂わず終るのは大変すぎますね。
お客さんは、沸きあがっていますが、
毎年これ終った瞬間の指揮者を見ると、
冷たい汗を散々かいたみたいで、魂が抜けた後みたい。
そりゃそうでしょうね。

ま、しかし、そんなわけであと2週間も切りました。
今年の〆の意もこめて、良い年末にしたいものです。

今日UpしたAll Aboutの記事、
『熱い!ジルベスター・コンサート06』って、
なにが熱いのかは、良く解らないのですが、
とにかく見てくださいな。
http://allabout.co.jp/entertainment/classicmusic/

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