さて、準備万端抜かり無く ― 2006/08/01 15:44

信じられない話ですが、
イギリスはインターネットに対する整備が遅く、
この数日はここの大学寮もストップでした。
昨日のリハーサルは、最高の雰囲気!
いろいろ関係者にお世話になっていますが、
コンサート弾いてくれたピアニストのアンドリュウ、
昨日のリハでは最高の音楽を提供したヒラリー、
みな、私の指揮にとても協力的です。
オケとの合わせは1回だけ。
ロングランのミュージカルなどでは、
突然本番で指揮者交代、練習は無し、
というのはありますが、
毎日公演があるこのフェスティバルでは、
仕込み、ゲネプロ、これらも全部朝から順番でやり、
19:30からの公演に合わせていきます。
コンマスのサリーと、パブで打ち合わせ。
楽しく話しながら、譜面の確認。
西イングランドで活躍する演奏家で結成された、
このオーケストラ、
初日の「軍艦ピナフォア」を観にいき聴きましたが、
大変好感もてる演奏で、期待できます。
イギリスの音楽事情は日本と似ている所があって、
オケのおかれた現状や、フリーランスで演奏する、
演奏者の数や実力、
彼らの置かれた状況や気持ちを理解するのに、
役立ちます。
スタッフは、死ぬほど大変。
照明は、仕込みや色合わせの時間もなく、
日本から、調整する「照明卓」まで持ち込んで応戦。
舞台の道具、美術の仕込みも尋常ではありません。
そのほか、現地のやり方に合わせてはいますが、
決して妥協も手抜きもできない私たちは、
朝から万端整えて、憂い無く公演できるように、
それぞれの分野に散っていきます。
間もなく、仕込が始まる午前9時。
さて、鉢巻巻いてみな出陣です。
昨日、下見で見たピットからの客席、
夜はココが満員になり、拍手と笑顔が溢れます。
がんばるぞ!
イギリスはインターネットに対する整備が遅く、
この数日はここの大学寮もストップでした。
昨日のリハーサルは、最高の雰囲気!
いろいろ関係者にお世話になっていますが、
コンサート弾いてくれたピアニストのアンドリュウ、
昨日のリハでは最高の音楽を提供したヒラリー、
みな、私の指揮にとても協力的です。
オケとの合わせは1回だけ。
ロングランのミュージカルなどでは、
突然本番で指揮者交代、練習は無し、
というのはありますが、
毎日公演があるこのフェスティバルでは、
仕込み、ゲネプロ、これらも全部朝から順番でやり、
19:30からの公演に合わせていきます。
コンマスのサリーと、パブで打ち合わせ。
楽しく話しながら、譜面の確認。
西イングランドで活躍する演奏家で結成された、
このオーケストラ、
初日の「軍艦ピナフォア」を観にいき聴きましたが、
大変好感もてる演奏で、期待できます。
イギリスの音楽事情は日本と似ている所があって、
オケのおかれた現状や、フリーランスで演奏する、
演奏者の数や実力、
彼らの置かれた状況や気持ちを理解するのに、
役立ちます。
スタッフは、死ぬほど大変。
照明は、仕込みや色合わせの時間もなく、
日本から、調整する「照明卓」まで持ち込んで応戦。
舞台の道具、美術の仕込みも尋常ではありません。
そのほか、現地のやり方に合わせてはいますが、
決して妥協も手抜きもできない私たちは、
朝から万端整えて、憂い無く公演できるように、
それぞれの分野に散っていきます。
間もなく、仕込が始まる午前9時。
さて、鉢巻巻いてみな出陣です。
昨日、下見で見たピットからの客席、
夜はココが満員になり、拍手と笑顔が溢れます。
がんばるぞ!
公演日1 ― 2006/08/03 12:11

毎日毎日公演があるフェスティバル。
コンサートならば、問題なんて無く仕込み撤収、
しかしオペラとなると、喜歌劇とてそう簡単にはいかない。
午前9時仕込み開始。
世界中そうであるが、使ったものは戻すのである。
前の日と次の日がどんなに舞台演出が似ていても、
元通りに戻すのが劇場のお約束である。
まっさらな舞台は、その日の公演に染め上げる前の、
綿糸のようなものか、その日の灯りも無論なく、
あるのは、劇場に立ち込める歴史の匂いのみ。
公演の結末、12時間後が、
賞賛か否かも予測させない状態、
まさにニュートラルから始まるのである。
荷物の搬入から始まり、各セクションに散っていく。
衣裳さんは、衣裳部屋で、全ての衣裳を広げ、
ヘア&メイクは化粧前を確認し、
光の差し込む角度を気にしながら位置取り。
道具方は舞台で必要なものを舞台に運び、
小道具は、丁寧に梱包を解きながら、
指紋ひとつ無く磨き上げられて並べられる。
八百屋舞台
といって、舞台奥から前面に傾斜がある舞台。
日本では滅多に無いが、ヨーロッパでは、
シェイクスピア時代から当然の習慣。
フラットな客席の立ち見観劇へのサービスか、
舞台の奥行きの見せ方のアイデアか。
ギリシャ時代の円形舞台、オルケストラの進化とすれば、
後者が正しいのかも知れません。
こんな習慣の違いもプロの舞台人はすぐ対応しますが、
傘の置き方ひとつで転がってしまいますので、
大切な対処のひつつなのです。
手引き綱場
近代化、自動化が進んだ今は、
ボタンひとつで、緞帳もバトンも操作しますが、
昔の劇場や狭い劇場では、
今も手で綱引いて、全ての上げ下げを行ないます。
錘を吊ってバランスをとり、手加減一つで、
ドラマに同調したり、転換したり、裏方の見せ場です。
幕の最後、音の延ばしを切るタイミングは、
指揮者にとって気使いですが、
手引きなら、裏方の気が感じられるので、
ストレスなく、心ひとつでピタリと合います。
午前中、仕込みに関係のない私は、
劇場を隅から隅まで見てみました。
この劇場、約100年の歴史ですが、
外面から実に良く出来ている。
単純な煉瓦の積み上げで建築が許される事は、
耐震構造に対して厳しい日本ではありえませんが、
一見無造作な外壁、木材、鉄、と言ったものも、
自然界からの贈り物による建材は、強くて優しくて、
「文化芸術は第一次産業」と持論を展開する
私の考えにもピッタリ。
人間が感じる心、魂に繋がっているのか?
ハード面の大切な要素なのです。
1000席のコンパクトな作りですが、
東京の劇場の敷地面積では、
500人しか入れられないかも知れません。
馬蹄形で、3階までしっかり詰め込み、
さらに天上桟敷の席は3人掛けのベンチです。
この一番上に座ると、天上が迫り、
ホコリの匂いを感じながら、観劇できる絶好ビューです。
詳しく知らなかったのですが、建築したのは、
英国でもとても有名な方らしく、
なるほど、と唸りましたし、日本もこういう健物を
参考にしてもらいたいと言う秀逸さです。
客席から舞台なんて、1枚の扉のみ。
簡単な作りですが、舞台袖も必要にして十分な作り。
上手袖の階段上に大きな搬入用の扉で、
常に灯りが漏れるのは、御愛嬌。
さらに、道路向こうの教会の鐘は、定時を告げ、
演出かと聞きまがうほどの効果ですが、
公演中は鳴らさないように配慮しているのでしょう。
舞台裏、楽屋周りも、1000人の劇場に相応しい楽屋数。
3階まであり、主要人物が座る1階から、
大部屋の3階まで、問題は一つもなく、
広くはないが、狭いと文句もなく十分。
木と鉄、鏡には目に優しい明かりが反射します。
夜が10時頃まで明るい英国の夏を体験すると、
シェイクスピア時代、
夜公演でも明るかったのが良くわかります。
400年前は劇場に屋根が無かったのですから、
そう考えると、どんな演劇に熱狂したか、
演出の技法から、台本の書き方まで、
なるほど、なるほどと、またまた唸ります。
舞台上の綱場の天上まで昇ってみました。
私といえども、多分立ち入り禁止です。
木だけで組まれた骨組みは、美しくうっとりします。
整然と並んだ木枠、真っ直ぐ垂れる綱、
手垢が滲みこんだ変色部分は、
手に汗握る難関を幾度も乗り越えた
職人達のプライドでしょうか。
眼下10m、仕込み修羅場の喧騒も心地よく、
転落防止柵の艶光りした部分に両の手を置き、
しばし劇場の神に成功を祈りました。
私は応援ツァーの皆様にレクチャーをしなくてはならず、
劇場と皆さんの宿泊ホテルを行き来します。
レクチャーったって、私が一番若造。
しかも、ツワモノ揃い(失礼)のお客様に、
何の話をすればよいやら・・と思いましたが、
より楽しんでいただけるよう、
喜歌劇ミカドのお話を小一時間。
天気は、雨、時々晴れ(曇りというより・・・)
これ、英国では、レインでなく、シャワーというらしい。
ザーザー、ジャブジャブは雨、
シトシト、ポツポツやサーサー等の、時々ってヤツが、
雨に換算されないのは、
習慣的に、雨当たり前の英国発想ですかね。
・・・長くなりました。
公演日はまだお昼前。
コンサートならば、問題なんて無く仕込み撤収、
しかしオペラとなると、喜歌劇とてそう簡単にはいかない。
午前9時仕込み開始。
世界中そうであるが、使ったものは戻すのである。
前の日と次の日がどんなに舞台演出が似ていても、
元通りに戻すのが劇場のお約束である。
まっさらな舞台は、その日の公演に染め上げる前の、
綿糸のようなものか、その日の灯りも無論なく、
あるのは、劇場に立ち込める歴史の匂いのみ。
公演の結末、12時間後が、
賞賛か否かも予測させない状態、
まさにニュートラルから始まるのである。
荷物の搬入から始まり、各セクションに散っていく。
衣裳さんは、衣裳部屋で、全ての衣裳を広げ、
ヘア&メイクは化粧前を確認し、
光の差し込む角度を気にしながら位置取り。
道具方は舞台で必要なものを舞台に運び、
小道具は、丁寧に梱包を解きながら、
指紋ひとつ無く磨き上げられて並べられる。
八百屋舞台
といって、舞台奥から前面に傾斜がある舞台。
日本では滅多に無いが、ヨーロッパでは、
シェイクスピア時代から当然の習慣。
フラットな客席の立ち見観劇へのサービスか、
舞台の奥行きの見せ方のアイデアか。
ギリシャ時代の円形舞台、オルケストラの進化とすれば、
後者が正しいのかも知れません。
こんな習慣の違いもプロの舞台人はすぐ対応しますが、
傘の置き方ひとつで転がってしまいますので、
大切な対処のひつつなのです。
手引き綱場
近代化、自動化が進んだ今は、
ボタンひとつで、緞帳もバトンも操作しますが、
昔の劇場や狭い劇場では、
今も手で綱引いて、全ての上げ下げを行ないます。
錘を吊ってバランスをとり、手加減一つで、
ドラマに同調したり、転換したり、裏方の見せ場です。
幕の最後、音の延ばしを切るタイミングは、
指揮者にとって気使いですが、
手引きなら、裏方の気が感じられるので、
ストレスなく、心ひとつでピタリと合います。
午前中、仕込みに関係のない私は、
劇場を隅から隅まで見てみました。
この劇場、約100年の歴史ですが、
外面から実に良く出来ている。
単純な煉瓦の積み上げで建築が許される事は、
耐震構造に対して厳しい日本ではありえませんが、
一見無造作な外壁、木材、鉄、と言ったものも、
自然界からの贈り物による建材は、強くて優しくて、
「文化芸術は第一次産業」と持論を展開する
私の考えにもピッタリ。
人間が感じる心、魂に繋がっているのか?
ハード面の大切な要素なのです。
1000席のコンパクトな作りですが、
東京の劇場の敷地面積では、
500人しか入れられないかも知れません。
馬蹄形で、3階までしっかり詰め込み、
さらに天上桟敷の席は3人掛けのベンチです。
この一番上に座ると、天上が迫り、
ホコリの匂いを感じながら、観劇できる絶好ビューです。
詳しく知らなかったのですが、建築したのは、
英国でもとても有名な方らしく、
なるほど、と唸りましたし、日本もこういう健物を
参考にしてもらいたいと言う秀逸さです。
客席から舞台なんて、1枚の扉のみ。
簡単な作りですが、舞台袖も必要にして十分な作り。
上手袖の階段上に大きな搬入用の扉で、
常に灯りが漏れるのは、御愛嬌。
さらに、道路向こうの教会の鐘は、定時を告げ、
演出かと聞きまがうほどの効果ですが、
公演中は鳴らさないように配慮しているのでしょう。
舞台裏、楽屋周りも、1000人の劇場に相応しい楽屋数。
3階まであり、主要人物が座る1階から、
大部屋の3階まで、問題は一つもなく、
広くはないが、狭いと文句もなく十分。
木と鉄、鏡には目に優しい明かりが反射します。
夜が10時頃まで明るい英国の夏を体験すると、
シェイクスピア時代、
夜公演でも明るかったのが良くわかります。
400年前は劇場に屋根が無かったのですから、
そう考えると、どんな演劇に熱狂したか、
演出の技法から、台本の書き方まで、
なるほど、なるほどと、またまた唸ります。
舞台上の綱場の天上まで昇ってみました。
私といえども、多分立ち入り禁止です。
木だけで組まれた骨組みは、美しくうっとりします。
整然と並んだ木枠、真っ直ぐ垂れる綱、
手垢が滲みこんだ変色部分は、
手に汗握る難関を幾度も乗り越えた
職人達のプライドでしょうか。
眼下10m、仕込み修羅場の喧騒も心地よく、
転落防止柵の艶光りした部分に両の手を置き、
しばし劇場の神に成功を祈りました。
私は応援ツァーの皆様にレクチャーをしなくてはならず、
劇場と皆さんの宿泊ホテルを行き来します。
レクチャーったって、私が一番若造。
しかも、ツワモノ揃い(失礼)のお客様に、
何の話をすればよいやら・・と思いましたが、
より楽しんでいただけるよう、
喜歌劇ミカドのお話を小一時間。
天気は、雨、時々晴れ(曇りというより・・・)
これ、英国では、レインでなく、シャワーというらしい。
ザーザー、ジャブジャブは雨、
シトシト、ポツポツやサーサー等の、時々ってヤツが、
雨に換算されないのは、
習慣的に、雨当たり前の英国発想ですかね。
・・・長くなりました。
公演日はまだお昼前。
公演日2 ― 2006/08/03 12:15

劇場の昼休みの時間は、きっかり1時間。
毎日様々な団体が来ては上演を続けるが、
上演の4倍もの時間を必要とする、
朝の仕込から夜のバラシに対応するために、
舞台方スタッフは時間に正確だ。
29日の夜遅く、実はある話し合いがあった。
我々が着いてからも様々な問題があったが、
取り立てて大した事もなく解決した。
バクストンの生活は、すぐに慣れたのだが、
イギリス人の大らかさ、、、というか、
いい加減さ、、、というと語弊があるので、
細かな日本人との感覚の差、
というのだろうか、
スローライフ過ぎる人たちに、
合理性を追求せざるを得ない、
我々の要求は厳しすぎるのかも知れないが、
稽古に関しては、大問題が頻発していた。
そんな問題を解決すべく、
フェスティバル初日公演後で、
主催者が浮かれている中、イアンとニール、
総監督と息子の首脳陣と、
額を付きあわせてこちらの希望と苦悩を申した。
そんな適当に流れていく時間を心配したのは、
なんといっても仕込み時間の無さで、
こちらは、大変な努力でココまで辿り着き、
その1分1秒を無駄にしないため、
申し入れをしたのである。
そのお陰かどうか、
劇場のタイムスケジュールは、1分違わず進んだ。
そして、昼休みはキッチリ1時間なのである。
14:30~まさに、戦争開始である。
我々のミカド、上演時間は2時間45分。
トラブルが出れば、契約の17:30を過ぎ、
リハーサルはその場で中止である。
これには気を使ったのだが、
朝からの遅れで、照明の作業もギリギリ、
サンプラーの音響チェックが出来ていない。
あわてて繋ぎ、サウンドチェックして、
舞台とピットがお互いを紹介し合いチューニング!
昨夜も、このオケは「ペンザンスの海賊」を演奏して、
今夜は「ミカド」。
14:30から通し稽古で、2時間休んでも、
19:30~また本番では、そりゃ疲れます。
東京では4日はかけて、オケリハと歌合わせ、
そしてゲネプロですから、これらのことを、
3時間でやらなくてはいけないわけである。
案の定、行き方(譜面の演奏の寸法)は、間違う、
テンポは不安定、譜面は見落とす、
曲順は理解していない・・・
と、並べ立てると最悪に思えるが、
私には心配なんて微塵も無かった。
彼らと会った時、音聴いたときに、
「ほう、できるじゃん」と、思ったのだ。
これは指揮者の直感ではあるが、
毎日日替わりプロで演奏している彼らの、
疲労や、集中度、
また本番に標準を合わせてくる力は、
3日前の公演を観て安心していた。
オペレッタや、喜歌劇、どれもそうであるが、
オリジナル通りに演奏する団体なんて滅多に無い。
切ったり貼ったり、飛ばしたり戻したり、
自由自在なのである。
でも、我々は非常にスタンダード。
サリヴァンの音楽を失礼の無い範囲でしか、
動かしてはいない。
このサリヴァンに関しては、
また改めて書きたいが、
いずれにせよ、オケはナーバスになる必要はない。
2幕の方が短いのだが、
時計が17:20を回ってからは、
ちょっとメンバーも時計を見だしたので、
「すぐ終わるから・・・」
と、慰めて最後まで行き、1分オーバーで、
リハーサル終了。
ロンブロになっていますが、
続けましょう。
2時間の休憩。
私は、さっと劇場出て、一度寮に戻りました。
用事は無いのですが、気分転換。
小雨ですが、濡れても気持ちよい空気、
1時間で戻ってきて、公演準備。
そう、大入り袋を配りました。
満席もいいところで、入りきれないお客が沢山。
その日の朝、イアン、ニール親子に会うと、
「入り切れないから、隣のホールで、
生中継をとく大スクリーンでやる!」って、
「おい!ワールドカップかよ!」と、
すかさず突っ込み、冗談かと思ったら、
夜にはにスクリーン貼っていた・・・
公演のハナシ。
上手くいきました、全てが。
スタッフの力、もちろんですし、
歌手の皆さんの達者振りがすばらしかった。
英語の台詞に取り組み、
A井教授の厳しい指導に泣きながら、
「これで絶対に笑われるのですね・・・!?」
と、オペラか、コントかわからないのだが、
覚えた甲斐もあり、会場はとにかく沸きます。
何度も拍手で、台詞ストップ、
歌?もちろん拍手拍手。
サリバンの真髄を日本語で表現することが
なんとも大切なことで、
これは、世界に胸張れる実力でしょうね。
私は、楽しくやっていましたが、
オケの80%の人は舞台観られないので、
あまりニヤニヤするわけにもいかず、
笑いを堪えているという、気遣い。
テンポ、バランスもきっちり。
聴かせどころ、引きどころも熟知しています。
微妙に揺らしたいアリア、
日本語の情緒を表現したい部分にも、
きっちり付いて来てくれます。
「ほら、心配しないで、って言ったでしょみんな」
感動のフィナーレが終わり、感無量。
オケの皆に心から感謝をして、
こちらも拍手を受けます。
こんなピットの中の出来事がとても嬉しいのです。
それぞれにカーテンコールがあり、
ヤムヤムが迎えに来てくれました。
山のような拍手で、
スタンディングオベーションです。
演出の暁子先生も和服で登場、
皆で胸張って何度も挨拶です。
緞帳下りて、出演者みな笑顔。
「おめでとう、お疲れ様!」
言葉かけあい、祝福し合い、全ての疲れは、
汗と共に落ちていきました。
楽屋を出ると、涼しい風。
何だか全員痩せています。
笑顔だが、疲労で干乾びました。
終わった、終わった!と思った瞬間、
私の中では、また次が始まりました。
余談で終わりますが、
劇場横では、毎日終わった客が一杯やり、
出演者は特設ステージで、
楽しんで歌い踊り、また盛り上がる。
通称「キャバレー」があるのです。
まぁ、なんとも陽気なフェスティバルです。
飛び入りで薗田さんの歌ったアイルランド民謡、
<サリー・ガーデン>が、耳に心地よく響きます。
総監督イアン・スミス氏は、
「過去12年200以上の公演で最高の公演だった!」
と、お世辞にも嬉しいことを言ってくれたので、
「それが、日本人でいいのかい?」
なんて皮肉は言わず、
深々とお礼して一日を終わりました。
毎日様々な団体が来ては上演を続けるが、
上演の4倍もの時間を必要とする、
朝の仕込から夜のバラシに対応するために、
舞台方スタッフは時間に正確だ。
29日の夜遅く、実はある話し合いがあった。
我々が着いてからも様々な問題があったが、
取り立てて大した事もなく解決した。
バクストンの生活は、すぐに慣れたのだが、
イギリス人の大らかさ、、、というか、
いい加減さ、、、というと語弊があるので、
細かな日本人との感覚の差、
というのだろうか、
スローライフ過ぎる人たちに、
合理性を追求せざるを得ない、
我々の要求は厳しすぎるのかも知れないが、
稽古に関しては、大問題が頻発していた。
そんな問題を解決すべく、
フェスティバル初日公演後で、
主催者が浮かれている中、イアンとニール、
総監督と息子の首脳陣と、
額を付きあわせてこちらの希望と苦悩を申した。
そんな適当に流れていく時間を心配したのは、
なんといっても仕込み時間の無さで、
こちらは、大変な努力でココまで辿り着き、
その1分1秒を無駄にしないため、
申し入れをしたのである。
そのお陰かどうか、
劇場のタイムスケジュールは、1分違わず進んだ。
そして、昼休みはキッチリ1時間なのである。
14:30~まさに、戦争開始である。
我々のミカド、上演時間は2時間45分。
トラブルが出れば、契約の17:30を過ぎ、
リハーサルはその場で中止である。
これには気を使ったのだが、
朝からの遅れで、照明の作業もギリギリ、
サンプラーの音響チェックが出来ていない。
あわてて繋ぎ、サウンドチェックして、
舞台とピットがお互いを紹介し合いチューニング!
昨夜も、このオケは「ペンザンスの海賊」を演奏して、
今夜は「ミカド」。
14:30から通し稽古で、2時間休んでも、
19:30~また本番では、そりゃ疲れます。
東京では4日はかけて、オケリハと歌合わせ、
そしてゲネプロですから、これらのことを、
3時間でやらなくてはいけないわけである。
案の定、行き方(譜面の演奏の寸法)は、間違う、
テンポは不安定、譜面は見落とす、
曲順は理解していない・・・
と、並べ立てると最悪に思えるが、
私には心配なんて微塵も無かった。
彼らと会った時、音聴いたときに、
「ほう、できるじゃん」と、思ったのだ。
これは指揮者の直感ではあるが、
毎日日替わりプロで演奏している彼らの、
疲労や、集中度、
また本番に標準を合わせてくる力は、
3日前の公演を観て安心していた。
オペレッタや、喜歌劇、どれもそうであるが、
オリジナル通りに演奏する団体なんて滅多に無い。
切ったり貼ったり、飛ばしたり戻したり、
自由自在なのである。
でも、我々は非常にスタンダード。
サリヴァンの音楽を失礼の無い範囲でしか、
動かしてはいない。
このサリヴァンに関しては、
また改めて書きたいが、
いずれにせよ、オケはナーバスになる必要はない。
2幕の方が短いのだが、
時計が17:20を回ってからは、
ちょっとメンバーも時計を見だしたので、
「すぐ終わるから・・・」
と、慰めて最後まで行き、1分オーバーで、
リハーサル終了。
ロンブロになっていますが、
続けましょう。
2時間の休憩。
私は、さっと劇場出て、一度寮に戻りました。
用事は無いのですが、気分転換。
小雨ですが、濡れても気持ちよい空気、
1時間で戻ってきて、公演準備。
そう、大入り袋を配りました。
満席もいいところで、入りきれないお客が沢山。
その日の朝、イアン、ニール親子に会うと、
「入り切れないから、隣のホールで、
生中継をとく大スクリーンでやる!」って、
「おい!ワールドカップかよ!」と、
すかさず突っ込み、冗談かと思ったら、
夜にはにスクリーン貼っていた・・・
公演のハナシ。
上手くいきました、全てが。
スタッフの力、もちろんですし、
歌手の皆さんの達者振りがすばらしかった。
英語の台詞に取り組み、
A井教授の厳しい指導に泣きながら、
「これで絶対に笑われるのですね・・・!?」
と、オペラか、コントかわからないのだが、
覚えた甲斐もあり、会場はとにかく沸きます。
何度も拍手で、台詞ストップ、
歌?もちろん拍手拍手。
サリバンの真髄を日本語で表現することが
なんとも大切なことで、
これは、世界に胸張れる実力でしょうね。
私は、楽しくやっていましたが、
オケの80%の人は舞台観られないので、
あまりニヤニヤするわけにもいかず、
笑いを堪えているという、気遣い。
テンポ、バランスもきっちり。
聴かせどころ、引きどころも熟知しています。
微妙に揺らしたいアリア、
日本語の情緒を表現したい部分にも、
きっちり付いて来てくれます。
「ほら、心配しないで、って言ったでしょみんな」
感動のフィナーレが終わり、感無量。
オケの皆に心から感謝をして、
こちらも拍手を受けます。
こんなピットの中の出来事がとても嬉しいのです。
それぞれにカーテンコールがあり、
ヤムヤムが迎えに来てくれました。
山のような拍手で、
スタンディングオベーションです。
演出の暁子先生も和服で登場、
皆で胸張って何度も挨拶です。
緞帳下りて、出演者みな笑顔。
「おめでとう、お疲れ様!」
言葉かけあい、祝福し合い、全ての疲れは、
汗と共に落ちていきました。
楽屋を出ると、涼しい風。
何だか全員痩せています。
笑顔だが、疲労で干乾びました。
終わった、終わった!と思った瞬間、
私の中では、また次が始まりました。
余談で終わりますが、
劇場横では、毎日終わった客が一杯やり、
出演者は特設ステージで、
楽しんで歌い踊り、また盛り上がる。
通称「キャバレー」があるのです。
まぁ、なんとも陽気なフェスティバルです。
飛び入りで薗田さんの歌ったアイルランド民謡、
<サリー・ガーデン>が、耳に心地よく響きます。
総監督イアン・スミス氏は、
「過去12年200以上の公演で最高の公演だった!」
と、お世辞にも嬉しいことを言ってくれたので、
「それが、日本人でいいのかい?」
なんて皮肉は言わず、
深々とお礼して一日を終わりました。
帰国 ― 2006/08/04 22:36

帰国しました
公演の日の朝まで書きましたが、
実は、英国はホントにネット環境が劣悪で、
思うように使えないし、ロンドン1泊でも、
ホテルの部屋には回線が無い始末
ロービー脇の有料ネットサービスで、
メールチェックで、スパムメール除去に終始してしまい
とてもブログアップは儚い状況でした。
充実した1週間でした。
公演は1コンサートと、1ミカド公演。
後は、リハーサルと、料理でしょうか。
用意してくださった、ダービー大学の寮が素晴らしく、
シングルルームでシャワー付き、
共用キッチンには電子レンジから、冷蔵庫まで。
当初、鍋釜が無かったモノを申し入れしましたら、
フライパンやアルミパン、
コップにフォーク、包丁まで。
寮母、ジャッキーさんも頼もしく、素晴らしく、
最高な環境です。
旅は、日本国内では大抵シングルルームのホテルや、
ツインのシングルユースですが、
海外では、ビジネスホテルのカテゴリーが少ないので、
ツインに2名で泊まる事も多く、
どんなに仲の良い同士でも、
喧嘩も多いものです。
プライバシーは守られ、
共用のモノは使いやすく、
メリハリが利いた寮の私達のブロックは、
いつも醤油の匂い立ち込め、
イギリス人たちも感心していました。
最後は、バクストンから移動してロンドンで一泊。
何だか、急に都会に来たものだから、
ついて行けないほど・・・
買い物に出ても、
衣料品は特に日本と同じブランド。
ユニクロ、無印良品と、話には聞いていましたが、
ココまで買うものが無い事に感心しましたよ。
2~3泊するなら、観たいものは沢山ありましたし、
美術館と史跡、
川に目をやり、ゆっくりもしてみたかったのですが、
今回は即効かえります。
また折をみて書くでしょうが、
3月に東京で公演します。
今回の結果で宣伝が出来ますし、
多くの英国関係者にも来て欲しいです。
日英の関係において、
少なくとも、歴史の抜け落ちた部分を埋めながら、
現代においても1歩進めた気がした1週間でした。
最後になりましたが、
沢山の方々にお世話になりました。
ミカド実行委員会の組織として1000人に及び、
その他、外務省から民間の方々、両親にいたるまで、
上演する素晴らしさと、15年前に産声を上げた、
秩父でのミカドの因縁を舞台にして、
英国に持ち帰る夢を持った、会長はじめ、
秩父の沢山の方々には、
何度お礼を言い、喜びを分かち合っても足りません。
私は、途中参加のようなもので、
ココまでは、機動力となり邁進しましたが、
15年前から、いやそれ以前からの、
方々の努力あって、甲斐あって、
この公演がここまで育った事に変わりありません。
あまりの沢山の関係者がおり、
全ての方面に会って感謝も言えず、
新旧の関係者で喜びを言い合える場も無く、
この面をお借りして、お礼と言うより、
喜びを申し上げたい次第です。
公演の日の朝まで書きましたが、
実は、英国はホントにネット環境が劣悪で、
思うように使えないし、ロンドン1泊でも、
ホテルの部屋には回線が無い始末
ロービー脇の有料ネットサービスで、
メールチェックで、スパムメール除去に終始してしまい
とてもブログアップは儚い状況でした。
充実した1週間でした。
公演は1コンサートと、1ミカド公演。
後は、リハーサルと、料理でしょうか。
用意してくださった、ダービー大学の寮が素晴らしく、
シングルルームでシャワー付き、
共用キッチンには電子レンジから、冷蔵庫まで。
当初、鍋釜が無かったモノを申し入れしましたら、
フライパンやアルミパン、
コップにフォーク、包丁まで。
寮母、ジャッキーさんも頼もしく、素晴らしく、
最高な環境です。
旅は、日本国内では大抵シングルルームのホテルや、
ツインのシングルユースですが、
海外では、ビジネスホテルのカテゴリーが少ないので、
ツインに2名で泊まる事も多く、
どんなに仲の良い同士でも、
喧嘩も多いものです。
プライバシーは守られ、
共用のモノは使いやすく、
メリハリが利いた寮の私達のブロックは、
いつも醤油の匂い立ち込め、
イギリス人たちも感心していました。
最後は、バクストンから移動してロンドンで一泊。
何だか、急に都会に来たものだから、
ついて行けないほど・・・
買い物に出ても、
衣料品は特に日本と同じブランド。
ユニクロ、無印良品と、話には聞いていましたが、
ココまで買うものが無い事に感心しましたよ。
2~3泊するなら、観たいものは沢山ありましたし、
美術館と史跡、
川に目をやり、ゆっくりもしてみたかったのですが、
今回は即効かえります。
また折をみて書くでしょうが、
3月に東京で公演します。
今回の結果で宣伝が出来ますし、
多くの英国関係者にも来て欲しいです。
日英の関係において、
少なくとも、歴史の抜け落ちた部分を埋めながら、
現代においても1歩進めた気がした1週間でした。
最後になりましたが、
沢山の方々にお世話になりました。
ミカド実行委員会の組織として1000人に及び、
その他、外務省から民間の方々、両親にいたるまで、
上演する素晴らしさと、15年前に産声を上げた、
秩父でのミカドの因縁を舞台にして、
英国に持ち帰る夢を持った、会長はじめ、
秩父の沢山の方々には、
何度お礼を言い、喜びを分かち合っても足りません。
私は、途中参加のようなもので、
ココまでは、機動力となり邁進しましたが、
15年前から、いやそれ以前からの、
方々の努力あって、甲斐あって、
この公演がここまで育った事に変わりありません。
あまりの沢山の関係者がおり、
全ての方面に会って感謝も言えず、
新旧の関係者で喜びを言い合える場も無く、
この面をお借りして、お礼と言うより、
喜びを申し上げたい次第です。
電柱抜き ― 2006/08/05 23:57

家の近くの電柱の交換に遭遇
この手の工事は大好きで、
出来れば1日見ていたいのであったが、
とてつもなく暑く、工事の人気を遣う前に、
自分が倒れそうでもあった。
マスター、、という言葉が相応しいのかどうか、
とても気さくな彼、しっかり見届けたい私に優しく、
「ほれ、すごいだろ、2つに切るんだよ!」
と、小学生の見学と同じセリフで誘います。
小学生より興味津々な私は、
パイロンの中まで入れてもらい見学。
ヘルメット渡される勢いでしたが、
それは丁寧に断り、その代わりに
残念ながら1歩下がって見学。
知っていました?
電柱って、地下3mも深く入っているって!
約9mの電柱、浅いのもあるそうだが、
だいたい2~3mは掘るそうな。
職歴を語りだすマスター、
「もう、35年かな、、毎日抜いて埋めての繰り返しだ」
粗野な言い方に職人のプライドが迸ります。
30kgはありそうな<蟹のハサミ>を持ち出し、
電柱に挟んだと思うと、
バリバリバリ っと、音を立てて、
切ってしまいます。
この写真、丁度コンクリートが落ちて、鉄筋剥き出し。
さらに油圧式の巨大ニッパーで、鉄筋を切ります。
電気や空圧でなく、油圧。
物凄い圧力なのでしょうね、
切った瞬間、思わず拍手。
マスターまたも自慢げに、
「いやー、もう一回切るよ、持っていけないから!」
私、
「でも新品は、長いですね・・・」
マスター
「いや、いや、それを運ぶ専用車があるのよ、小平に!」
市民と職人の会話にしちゃ、イケてます。
もっと、見たい、見たい・・・
しかし時間が、暑いし、、、
惜しくも最後まで見学できず、
しかし、汗と油だらけになり、罵声で叱咤激励しながら、
3人、、おや、一人は息子か!似ている、、、
作業は淡々と過ぎていきました。
勿論、明日確認します。
何事も無かったように、
砂、ホコリ、全て掃きだして帰るのでしょう。
職人は、現場をキレイに、忍者の様に去ります。
新しい電柱が誇らしげにまた30年街を見続けるのです。
マスターの笑顔と、口調、
誇らしげに、傷だらけのヘルメット。
こういう人に、街は守られているのですね。
この手の工事は大好きで、
出来れば1日見ていたいのであったが、
とてつもなく暑く、工事の人気を遣う前に、
自分が倒れそうでもあった。
マスター、、という言葉が相応しいのかどうか、
とても気さくな彼、しっかり見届けたい私に優しく、
「ほれ、すごいだろ、2つに切るんだよ!」
と、小学生の見学と同じセリフで誘います。
小学生より興味津々な私は、
パイロンの中まで入れてもらい見学。
ヘルメット渡される勢いでしたが、
それは丁寧に断り、その代わりに
残念ながら1歩下がって見学。
知っていました?
電柱って、地下3mも深く入っているって!
約9mの電柱、浅いのもあるそうだが、
だいたい2~3mは掘るそうな。
職歴を語りだすマスター、
「もう、35年かな、、毎日抜いて埋めての繰り返しだ」
粗野な言い方に職人のプライドが迸ります。
30kgはありそうな<蟹のハサミ>を持ち出し、
電柱に挟んだと思うと、
バリバリバリ っと、音を立てて、
切ってしまいます。
この写真、丁度コンクリートが落ちて、鉄筋剥き出し。
さらに油圧式の巨大ニッパーで、鉄筋を切ります。
電気や空圧でなく、油圧。
物凄い圧力なのでしょうね、
切った瞬間、思わず拍手。
マスターまたも自慢げに、
「いやー、もう一回切るよ、持っていけないから!」
私、
「でも新品は、長いですね・・・」
マスター
「いや、いや、それを運ぶ専用車があるのよ、小平に!」
市民と職人の会話にしちゃ、イケてます。
もっと、見たい、見たい・・・
しかし時間が、暑いし、、、
惜しくも最後まで見学できず、
しかし、汗と油だらけになり、罵声で叱咤激励しながら、
3人、、おや、一人は息子か!似ている、、、
作業は淡々と過ぎていきました。
勿論、明日確認します。
何事も無かったように、
砂、ホコリ、全て掃きだして帰るのでしょう。
職人は、現場をキレイに、忍者の様に去ります。
新しい電柱が誇らしげにまた30年街を見続けるのです。
マスターの笑顔と、口調、
誇らしげに、傷だらけのヘルメット。
こういう人に、街は守られているのですね。
ポニー ― 2006/08/06 21:07

我が街K市の市長が提唱している、
「音楽の街」の構想策定委員会が始まっている。
今週の第二回の会議に備え、今日は下調べ。
現在6年を過ごしていて、
多分これから数十年住むであろうK市だが、
元々実家が別所であり、
街の全てを把握している訳ではない。
音楽芸術関連も、コンテンツに関しては、
内容、課題等は各地共通の苦悩であり、
その事は日本全国共通の事例として、
特別その町に携わらなくても、解決できる事も多い。
しかし、ハード面となると、
公演の出来る劇場、ホール、公共施設、
またリハーサルのできる場所としての、
公民館から、地域センター、地区センター等、
これらの場所や、現状などを把握していないと、
前には進めないのである。
今日しかない、と思いたち、
陽が傾き始めた午後から、
市の施設をひとつずつ見学しに出発。
暑い暑いと思いながらも、
生産緑地に面した道路は、
顔に当たる酸素を沢山吸った空気と、
自転車のスピードがぴったり爽快な時速15km。
街ハズレから廻ろうとペダルを漕げば、
野川には魚の跳ねる水しぶきと、
忙しなく飛び回る蜻蛉が自分のようです・・・。
全部で5箇所、いろいろ知りました。
勿論行った事ない施設もありますから、
丁寧に受付で伺ったり、資料いただいたり、
各所それぞれに特徴もあり、不得手もありそう。
でも、想像していたより余程使いやすそうです。
つい最近使用費が有料になったのですが、
1時間200円、300円、、、えっ?こんなに安いの?
と驚きです。200人入るホール借りても時間1300円。
普段都心で、3時間8000円とか、大リハになると、
3時間18000円なんて場所使っているのと比べると、
格段に安いのですね。
この値段の是非は別にして、
こんな事も解ったという収穫です。
委員長として、知らなきゃいけない事、
たくさんあるものです。
課題も沢山だが、話し合いの余地も沢山。
緑道を走って、知らなかった施設の行き方を、
案じているときに、
ふと目が合ったのが、デカイ犬!
かと思ったら、なんと馬。
あきらかに自宅の庭です。
ノッソノソとポニーが歩き回っています。
タイサンボクの葉を噛みちぎりながら、
所狭しと歩いています。
こんな発見も楽しいものですが、
我街の庭にポニーがいるとは!
「音楽の街」の構想策定委員会が始まっている。
今週の第二回の会議に備え、今日は下調べ。
現在6年を過ごしていて、
多分これから数十年住むであろうK市だが、
元々実家が別所であり、
街の全てを把握している訳ではない。
音楽芸術関連も、コンテンツに関しては、
内容、課題等は各地共通の苦悩であり、
その事は日本全国共通の事例として、
特別その町に携わらなくても、解決できる事も多い。
しかし、ハード面となると、
公演の出来る劇場、ホール、公共施設、
またリハーサルのできる場所としての、
公民館から、地域センター、地区センター等、
これらの場所や、現状などを把握していないと、
前には進めないのである。
今日しかない、と思いたち、
陽が傾き始めた午後から、
市の施設をひとつずつ見学しに出発。
暑い暑いと思いながらも、
生産緑地に面した道路は、
顔に当たる酸素を沢山吸った空気と、
自転車のスピードがぴったり爽快な時速15km。
街ハズレから廻ろうとペダルを漕げば、
野川には魚の跳ねる水しぶきと、
忙しなく飛び回る蜻蛉が自分のようです・・・。
全部で5箇所、いろいろ知りました。
勿論行った事ない施設もありますから、
丁寧に受付で伺ったり、資料いただいたり、
各所それぞれに特徴もあり、不得手もありそう。
でも、想像していたより余程使いやすそうです。
つい最近使用費が有料になったのですが、
1時間200円、300円、、、えっ?こんなに安いの?
と驚きです。200人入るホール借りても時間1300円。
普段都心で、3時間8000円とか、大リハになると、
3時間18000円なんて場所使っているのと比べると、
格段に安いのですね。
この値段の是非は別にして、
こんな事も解ったという収穫です。
委員長として、知らなきゃいけない事、
たくさんあるものです。
課題も沢山だが、話し合いの余地も沢山。
緑道を走って、知らなかった施設の行き方を、
案じているときに、
ふと目が合ったのが、デカイ犬!
かと思ったら、なんと馬。
あきらかに自宅の庭です。
ノッソノソとポニーが歩き回っています。
タイサンボクの葉を噛みちぎりながら、
所狭しと歩いています。
こんな発見も楽しいものですが、
我街の庭にポニーがいるとは!
再生紙はダメだろ ― 2006/08/07 13:23

やった!最高得点ゲットか!
・・・と、海外からの郵便。
「あなたは顧客優良度において、
最高得点を獲得されました!
この優良度をご利用になり~400万豪ドルの
当選を目指して御登録を!」
か・・・。
ぼかしてはあるが、解読すれば、
田中宏美さん97%、松原和子さん90%、
本郷尚子さん99%・・・
ほう、私だけ顧客優良度100%か・・・
別紙には、ラッキーあなたへ、、、とある。
14日以内に2000円と、
同封紙にシールを貼って送ると、
5週間のロットに参加できて、
400万豪ドルが手に入る!
ラッキーなんだ、2000円が400万豪ドル!
フフフ。
裏面には、喜びの方々の話。
H.O嬢は、100万豪ドル以上獲得、
K.Aさんは、なんかを感じて申し込み当選、
S.Nさんは、可能性を信じて毎日夢を見る、、、
え?・・・まだ当たっていない人か。
読み進むと、
12のサービス保障、支払いも簡単、
登録も速やかで即、参加できるそうだ!
良く聞くハナシです。
この手をサギと決めて、差出人を追跡しながら、
オーストラリアやヨーロッパまで行く番組、
担当の日本人は居ても、組織の人には会えないなど、
世界中を巻き込んだこの手のハナシは、
人類から欲望が枯れない限り、永遠にあるのだろう。
私には滅多に来ないお誘いなので、
実は、ちょっとうれしかった。
いや、良く読んでいる暇も無いのだが、
電車の中で見てみたら、
書いてある内容は支離滅裂だが、
一昔前、海外がまだ日本から遠かった頃なら、
懸賞に夢を馳せる方も多かったのだろう。
インターネットが発展し、
カード認証ひとつで懸賞応募からオークション、
アウトレットから、セール品まで買える世の中、
この手の込んだ仕組みに感激して応募し、
400万豪ドルを手にするのを夢見る
S.Nさんのような純粋かつ強欲な人が居るのだろうか。
郵送費はかかっているから、国内でも、
250人に1人は申し込んでくれないと赤字である。
2000円の参加費は、チケットのようなもの。
夢を与えて、いい思いをすると思えば、
悪くないエンターテイメントだが、
かなり効率の悪い誘いのような気もします。
紙面見る限り、誘われる人は10000分の1以下でしょう。
私達の興行、演奏会も、同じようなものです。
紙面で誘って、実際に買って頂く。
確率は、10,000枚蒔いて500人とか、
効率は悪いですが、詐欺ではないのです。
良い内容のモノをいかに紙面で表現するかが大事で、
当選確実なモノを買っていただくのです。
つまり全員正解大当たりで、しかも人数限定。
もう少し工夫しないと、
トラップ・エンタメ(詐欺系娯楽)は、
置いていかれてしまうな。
古式ゆかしき紙面での手の込んだ誘い。
ちょっと懐かしく思えるところに問題が存在する。
揺り戻しで、この手のアナログブームが来るのか!!
来るわきぁない・・・。
・・・と、海外からの郵便。
「あなたは顧客優良度において、
最高得点を獲得されました!
この優良度をご利用になり~400万豪ドルの
当選を目指して御登録を!」
か・・・。
ぼかしてはあるが、解読すれば、
田中宏美さん97%、松原和子さん90%、
本郷尚子さん99%・・・
ほう、私だけ顧客優良度100%か・・・
別紙には、ラッキーあなたへ、、、とある。
14日以内に2000円と、
同封紙にシールを貼って送ると、
5週間のロットに参加できて、
400万豪ドルが手に入る!
ラッキーなんだ、2000円が400万豪ドル!
フフフ。
裏面には、喜びの方々の話。
H.O嬢は、100万豪ドル以上獲得、
K.Aさんは、なんかを感じて申し込み当選、
S.Nさんは、可能性を信じて毎日夢を見る、、、
え?・・・まだ当たっていない人か。
読み進むと、
12のサービス保障、支払いも簡単、
登録も速やかで即、参加できるそうだ!
良く聞くハナシです。
この手をサギと決めて、差出人を追跡しながら、
オーストラリアやヨーロッパまで行く番組、
担当の日本人は居ても、組織の人には会えないなど、
世界中を巻き込んだこの手のハナシは、
人類から欲望が枯れない限り、永遠にあるのだろう。
私には滅多に来ないお誘いなので、
実は、ちょっとうれしかった。
いや、良く読んでいる暇も無いのだが、
電車の中で見てみたら、
書いてある内容は支離滅裂だが、
一昔前、海外がまだ日本から遠かった頃なら、
懸賞に夢を馳せる方も多かったのだろう。
インターネットが発展し、
カード認証ひとつで懸賞応募からオークション、
アウトレットから、セール品まで買える世の中、
この手の込んだ仕組みに感激して応募し、
400万豪ドルを手にするのを夢見る
S.Nさんのような純粋かつ強欲な人が居るのだろうか。
郵送費はかかっているから、国内でも、
250人に1人は申し込んでくれないと赤字である。
2000円の参加費は、チケットのようなもの。
夢を与えて、いい思いをすると思えば、
悪くないエンターテイメントだが、
かなり効率の悪い誘いのような気もします。
紙面見る限り、誘われる人は10000分の1以下でしょう。
私達の興行、演奏会も、同じようなものです。
紙面で誘って、実際に買って頂く。
確率は、10,000枚蒔いて500人とか、
効率は悪いですが、詐欺ではないのです。
良い内容のモノをいかに紙面で表現するかが大事で、
当選確実なモノを買っていただくのです。
つまり全員正解大当たりで、しかも人数限定。
もう少し工夫しないと、
トラップ・エンタメ(詐欺系娯楽)は、
置いていかれてしまうな。
古式ゆかしき紙面での手の込んだ誘い。
ちょっと懐かしく思えるところに問題が存在する。
揺り戻しで、この手のアナログブームが来るのか!!
来るわきぁない・・・。
北杜音楽祭06 ― 2006/08/10 23:07

来週末、18日~20日に行なわれる、
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06 である。
北杜って何? 何処?
と、いうかたも多いでしょう。
北杜は流行(?)に乗り、合併が行なわれた新市であり、
今年3月には、拒んでいた小淵沢町も合併し、
見事新しい山梨の市ができました。
少し前には、南アルプス市なんていうのも誕生し、
「カタカナかよ!」と、突っ込んだかたも多いでしょう。
わたしも、その昔、「たまプラーザ」とか、
千葉の「ユーカリが丘」なんて名前にビックリしましたが、
まぁ、南アルプスという山脈が存在するのですから、
良いわけです。
北杜市は、この南アルプス市より北にあります。
有名な地名では、小渕沢と、清里を含んでいます。
今回の音楽祭は、小淵沢の隣、
長坂のコミュニティホールが中心で行なわれます。
このホール、何が素晴らしいって、
駅から近い、というよい、駅ロータリの中にあるのです。
杮落としからまだ2年も経たず、大変キレイなホールは、
客席数400席で、舞台面も大きく、
オーケストラから、オペラまで対応できそうです。
このホールを一目見た瞬間、「なんてもの建てたんだ!」
というくらい、立派なものに驚きましたが、
音楽祭が出来ることになり、なお嬉しいのです。
しかし、第一回目。苦難だらけです。
なにが、って、私達は何がどうなうのか、
想像ついているのですが、
ホールの方も、市の方も、想像つかない様子で、
心配が先に立ってしまいますね。
わたし、事務局長なのですが、
ミカドの英国公演にかかりっきりで、
途中のかなりの部分をサボらざるを得なかったので、
只今、調整して、いろいろ確認している
真っ最中です。
出さなければいけない書類、打ち合わせごとも、
まだまだ進めなければいけません。
海外からの客人も多く、
宿泊や送迎、打ち上げなどもあり、
音楽祭というか、祭を盛り上げるのは、
大変な事です。
バクストンのフェスティバル参加が終わったと思ったら、
今度は、八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06立ち上げ。
「お祭り男かよ!」と、突っ込まれそうですが、
夏は、音楽祭のい参加して過ぎていくのは理想なので、
創っても、参加しても楽しいものです。
このハナシは、また続きます。
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06 である。
北杜って何? 何処?
と、いうかたも多いでしょう。
北杜は流行(?)に乗り、合併が行なわれた新市であり、
今年3月には、拒んでいた小淵沢町も合併し、
見事新しい山梨の市ができました。
少し前には、南アルプス市なんていうのも誕生し、
「カタカナかよ!」と、突っ込んだかたも多いでしょう。
わたしも、その昔、「たまプラーザ」とか、
千葉の「ユーカリが丘」なんて名前にビックリしましたが、
まぁ、南アルプスという山脈が存在するのですから、
良いわけです。
北杜市は、この南アルプス市より北にあります。
有名な地名では、小渕沢と、清里を含んでいます。
今回の音楽祭は、小淵沢の隣、
長坂のコミュニティホールが中心で行なわれます。
このホール、何が素晴らしいって、
駅から近い、というよい、駅ロータリの中にあるのです。
杮落としからまだ2年も経たず、大変キレイなホールは、
客席数400席で、舞台面も大きく、
オーケストラから、オペラまで対応できそうです。
このホールを一目見た瞬間、「なんてもの建てたんだ!」
というくらい、立派なものに驚きましたが、
音楽祭が出来ることになり、なお嬉しいのです。
しかし、第一回目。苦難だらけです。
なにが、って、私達は何がどうなうのか、
想像ついているのですが、
ホールの方も、市の方も、想像つかない様子で、
心配が先に立ってしまいますね。
わたし、事務局長なのですが、
ミカドの英国公演にかかりっきりで、
途中のかなりの部分をサボらざるを得なかったので、
只今、調整して、いろいろ確認している
真っ最中です。
出さなければいけない書類、打ち合わせごとも、
まだまだ進めなければいけません。
海外からの客人も多く、
宿泊や送迎、打ち上げなどもあり、
音楽祭というか、祭を盛り上げるのは、
大変な事です。
バクストンのフェスティバル参加が終わったと思ったら、
今度は、八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06立ち上げ。
「お祭り男かよ!」と、突っ込まれそうですが、
夏は、音楽祭のい参加して過ぎていくのは理想なので、
創っても、参加しても楽しいものです。
このハナシは、また続きます。
危ないって ― 2006/08/11 23:30

ヒースロー空港が大変な事になっている。
20人が拘束されたテロ未遂事件は、
世界中の人の背筋が凍ったでしょう。
私達、4日に帰って来て良かった。
それでなくても、ヒースローは厳重、
もしこの計画の裏を取るのがもっと早かったら、
容疑者拘束が早まり、
3日のヒースローだって、今日の様になっていただろう。
最初にお話をフェスティバル参加の話が来たとき、
13日の本番ではどうか、と打診されたのだ。
つまり、日曜、フェスティバルも中日で、
最高のお膳立て、というわけである。
「えっ!お盆・・・」と、
「あちゃ、北杜音楽祭に近すぎじゃん!」
てな理由で、
鼻息荒く興奮している電話向こうのSmith氏に、
「腰折るようで申し訳ないが、早めてくれ!」
と、申し入れ、1日の公演なったのさ。
13日公演だったら、まさにこの事件とピタリで、
完全に公演までのスケジュールなんてグチャグチャで、
同便持込舞台荷物350kgなんて、
警察犬がクンクンして、
1週間は帰ってかなかったな・・・。
実は、誰にも言わなかったが、英国公演の、
これを一番畏れていたのです。
多少のトラブルなんて付き物ですが、
テロ関連に巻き込まれたら、
計画も公演もお釈迦になる可能性が大である。
地下鉄への爆破攻撃から、
飛行機での無差別テロ。
アメリカはセキュリティは、高いであろうが、
英国のような比米化国は、セキュリティより、
街が心配だらけである。
そんなトラブルや事故が起きる事無く、
無事に帰国できた事は、神に感謝さえした。
しかし、昨日のニュースで、
当初の先方希望予定を考えて早めた事には、
もっと沢山の神に感謝したい。
最初の予定で渡英していたら・・・
と考えると、悪運が良いというような冗談でなく、
笑って報告できていないのだから。
でも巻き込まれて困っている方々も沢山居るだろうし、
喜んでは居られず、
ただただテロ行為に対して悲しみと憎しみが
沸き起こるのみである。
バクストンの鄙びた美しさが溢れる屋根。
何百年も空を見つめ、平和を共にした瓦屋根に、
願いを込めて、Upです。
20人が拘束されたテロ未遂事件は、
世界中の人の背筋が凍ったでしょう。
私達、4日に帰って来て良かった。
それでなくても、ヒースローは厳重、
もしこの計画の裏を取るのがもっと早かったら、
容疑者拘束が早まり、
3日のヒースローだって、今日の様になっていただろう。
最初にお話をフェスティバル参加の話が来たとき、
13日の本番ではどうか、と打診されたのだ。
つまり、日曜、フェスティバルも中日で、
最高のお膳立て、というわけである。
「えっ!お盆・・・」と、
「あちゃ、北杜音楽祭に近すぎじゃん!」
てな理由で、
鼻息荒く興奮している電話向こうのSmith氏に、
「腰折るようで申し訳ないが、早めてくれ!」
と、申し入れ、1日の公演なったのさ。
13日公演だったら、まさにこの事件とピタリで、
完全に公演までのスケジュールなんてグチャグチャで、
同便持込舞台荷物350kgなんて、
警察犬がクンクンして、
1週間は帰ってかなかったな・・・。
実は、誰にも言わなかったが、英国公演の、
これを一番畏れていたのです。
多少のトラブルなんて付き物ですが、
テロ関連に巻き込まれたら、
計画も公演もお釈迦になる可能性が大である。
地下鉄への爆破攻撃から、
飛行機での無差別テロ。
アメリカはセキュリティは、高いであろうが、
英国のような比米化国は、セキュリティより、
街が心配だらけである。
そんなトラブルや事故が起きる事無く、
無事に帰国できた事は、神に感謝さえした。
しかし、昨日のニュースで、
当初の先方希望予定を考えて早めた事には、
もっと沢山の神に感謝したい。
最初の予定で渡英していたら・・・
と考えると、悪運が良いというような冗談でなく、
笑って報告できていないのだから。
でも巻き込まれて困っている方々も沢山居るだろうし、
喜んでは居られず、
ただただテロ行為に対して悲しみと憎しみが
沸き起こるのみである。
バクストンの鄙びた美しさが溢れる屋根。
何百年も空を見つめ、平和を共にした瓦屋根に、
願いを込めて、Upです。
月見里 ― 2006/08/14 23:17
露天風呂から、空を仰ぎ見れば
夕刻からの黒い雲が去った後には
漆黒の闇にサラサラと葉音の鍔迫り合い
揺るぎない群青の空に
地上の生命を主張するが如く赤松の緑葉が揺れ、
松林の合間からは、
申し訳なさそうに、欠けた半月が顔をのぞかす。
こんな山の中にいると、
都会では横柄な月の姿も、
申し訳なさそうに頭を垂れているように見える月。
東京から2時車を走らせただけで、
豊富な酸素と、
視力が3日で0.2は良くなるであろう緑。
日差しは眩しくとも、
目を伏せるのが申し訳ないほどの、純真な紫外線に、
場所によって季節の定義が違うことを思い知る。
週末に始まる八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06の準備で、
今日から現地に赴く。
4日間、いや数日前から臨戦態勢の私は、
東京での準備とは違う緊張感で、
今日から現地人としてすべての事に指南する。
詳しくは書けませんが、
山梨県の北杜市で行う音楽祭を、
東京の人々が立ち上げ、周りを巻きこむと言うことが、
大変な作業です。
東京に住んでいると、
私達の日常が日本中で普通かと思ってしまいますが、
実はそんなことは妄想。
実にみなそれぞれです。
でも始まります。
世界でも類の無い音楽祭です。
さてがんばろうかな。
もうひとつ。
「月見里」と書いて、なんと読みます?
これ、ヤマナシと読むのです。
こういう名字持った方もいるのです。
山が無いから月見える、
しかし山だらけの山梨県・・
面白い当て字文化ですね。
夕刻からの黒い雲が去った後には
漆黒の闇にサラサラと葉音の鍔迫り合い
揺るぎない群青の空に
地上の生命を主張するが如く赤松の緑葉が揺れ、
松林の合間からは、
申し訳なさそうに、欠けた半月が顔をのぞかす。
こんな山の中にいると、
都会では横柄な月の姿も、
申し訳なさそうに頭を垂れているように見える月。
東京から2時車を走らせただけで、
豊富な酸素と、
視力が3日で0.2は良くなるであろう緑。
日差しは眩しくとも、
目を伏せるのが申し訳ないほどの、純真な紫外線に、
場所によって季節の定義が違うことを思い知る。
週末に始まる八ヶ岳「北杜国際音楽祭」06の準備で、
今日から現地に赴く。
4日間、いや数日前から臨戦態勢の私は、
東京での準備とは違う緊張感で、
今日から現地人としてすべての事に指南する。
詳しくは書けませんが、
山梨県の北杜市で行う音楽祭を、
東京の人々が立ち上げ、周りを巻きこむと言うことが、
大変な作業です。
東京に住んでいると、
私達の日常が日本中で普通かと思ってしまいますが、
実はそんなことは妄想。
実にみなそれぞれです。
でも始まります。
世界でも類の無い音楽祭です。
さてがんばろうかな。
もうひとつ。
「月見里」と書いて、なんと読みます?
これ、ヤマナシと読むのです。
こういう名字持った方もいるのです。
山が無いから月見える、
しかし山だらけの山梨県・・
面白い当て字文化ですね。
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