ビアズレイ2020/08/31 21:23

少し前に読んでいた原田マハさんの小説〈サロメ〉を
読了してから、戯曲、そしてオペラのサロメと
作者であるO.ワイルドが気になって、
改めて聴いてみたり調べたりして、
記憶と関係性をはっきりさせていましたが、
この小説のメインストーリーである、
画家ビアズレイの事もさらに気になっていたので
こちらも少し調べていました。

そんな折、古書店で面白い本を見つけました。
「ビアズレイの芸術と系譜」

昭和51年発刊の本ですが、
ビアズレイの26年間の短くも濃密な生涯を紹介し
作品製作の経緯や人間関係も描いています。
ここまでは他の本と同じですが、
この系譜という部分が面白く、
日本にサロメの挿絵始め彼の作品が紹介された歴史、
そしてその後の彼に影響をされた文芸家、美術家など
の作品などを紹介しています。
当時の現代アートの旗手としてもてはやされた
ビアズレイと日本の表現者たちの関係を
様々な角度から描いています

古本屋巡りは昔から好きですが、
再販されない専門書の内容は
インターネットサイトでも見つける事が困難です。
こういう本を偶然見つけたり、
他の本を探しているときに出会うから
また楽しくなりますね。

ビアズレイ、
しかしながら恐ろしい26年の激動です。

ビアズレイの芸術と系譜
関川左木夫著
東出版
昭和51年発刊

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