祝140年2014/11/22 23:01

銀座十字屋のトークコンサートが
無事に終演してホッとしています。

毎年の事ですが、
9月の声を聞くあたりから忙しくなり、
10月、11月の下旬から12月と、
繁忙期を迎えるにいたります。
公演に呼ばれてありがたい事ながら、
指揮だけではなくお話をしたり、
また今回のようにトーク中心となると
それなりの心構えも必要となりますね。
準備の段階で様々心配をお掛けもし
スタッフの皆さんに感謝しています。

銀座の真ん中で140年の長きに亘り
店舗を構えるというのは大変でしょう。
そんな事を紐解きながら
お話しする内容や音楽を考えましたら、
汗をかくような重圧まで感じました。

音楽専門のお店ですから、
明治期の文明開化と西洋音楽の普及、
商業音楽に流行音楽、
何処を取っても音楽家に関連があり、
少なくとも現在の音楽文化の一端を
大きく担って来たお店であるわけです。

演奏をして頂いた
ソプラノ菊地美奈さん、
ピアノ丹千尋さんにも感謝です。
直前まで頭を悩ませながら、
構成に苦しんでいたところを、
演奏者の経験と技量が救ってくれました。
これからも一緒に舞台をしたい方々に
頭を深々と下げたいところです。

12月十字屋通信で7年ほど務めた
コラム「銀座と音楽」が最終回になります。
馴染み深い銀座から音楽を見つめ、
海から来た明治の文明開化に思いを馳せ、
温故知新を身に刻み込んだ7年間が、
今回の公演で節目となりました。

奥深い銀座に魅せられると同時に、
到底達する事のできないであろう
先人達のバイタリティーに敬服しながら
今回の公演の多少の苦しみも楽しみました。

来場していただいた皆様に
心から感謝を申し上げます。
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