毎日が舞台

地元音楽の街－狛江活動の事は、
始終ここでも報告をしているので
ご存知の方も多く、お陰さまで
相変わらず活発に活動をしています。
事業活動も5年目になり、
当初では考えられなかった場所でも
機会をつくり、演奏などを通じて
楽しんでもらうことが出来ています。

学校公演などは今年から年間5校に
出張公演をすることが可能になり、
これは公立小中学校の半分の数、
つまり2年に１回この催しが行われる、
という頻度になりました。
また今年度から新しい試みで
始まったエリアコンサート。
“エリア”というのは、
市の中心部だけではなく、
全体を見渡しながら演奏が必要な
所に公演を届ける機会をつくること。
地域に出前コンサートといった意味です。
今年度は2箇所の予定で活動し、
老人介護施設を回ることが出来ました。
これまで学校、市役所、駅前、など
様々な場所での機会を設けましたが、
それぞれその時々で反応も違い、
反省も含め考えさせる事もあります。
そして今日もエリアコンサート、
介護施設での演奏会でした。

デイケアの方々を中心に約40名、
職員の方々を含めると、
50名の方々がとても真剣に
目を見張り、耳を傾けてくれた。
年齢も80歳を超えた方も多く、
体には不自由な部分があったり、
様々問題を抱えた方も居られる。
でも期待をしてくださり、
聴いて下さる態度は真摯そのもの。
初めてでもよく知っている曲でも、
全てのプログラムを等身大で楽しみ、
全身で聴いてくださるのです。
素晴らしい聴衆でした。

今までの活動は、将来を期待され、
影響を強く受けるであろう子供達に
音楽を届けることが大事な目標でした。
でも実はこんな人生のベテラン達が、
もっとも私達を理解してくださり
応援をしてくださる方々なのだと、
目から鱗が落ちました。
エネルギーを放出して疲労して
公演を終えるものもありますが、
こんな方々の年輪という懐に抱かれ、
演奏する事は実に楽しいものでした。