T氏の箱2012/02/14 12:51

どうやら今日はバレンタイン。
もうトキメク年齢では無い事が、
経済成長を鈍くしているとしたら
申し訳ないのですが、
そんな私でも頂くものは嬉しい。
数日前から、所々の現場で
甘いお菓子を頂いています。
感謝いたしております。

この写真の箱には
チョコが入ってました。
何でも10秒ほどレンジで加熱すると
中からトロリと滴り落ち、
なんともビター&スィートなチョコが
口の中に広がるという
素晴らしいチョコレート。
(もう食べたのですが・・・)

話は然しチョコではなく“箱“。
私は子供の頃より箱好きで、
この箱好きが高じて、
RIMOWAのジュラルミンケース
マニアになっている次第。
そんな事はいいのですが、
そんな私も唸るのがこの“箱“!
美しいのです、とにかく。
ついでだからデジタルノギスで
測ってみたのですが、
箱板の厚みは0.95mm、
外側は純白のマット紙ですが、
これは良く見ればマット台紙。
絵を装丁する時に必要な紙で、
体裁よく主役を引き立てる厚紙。
裏地の白を箱外側に使用し、
中を開けるとピンク色の縞模様、
マット台紙にくるまれた
ハート型のチョコが2つ。
フォンダンショコラなのですが、
レンジで加熱すると、
中からトロリと、、、
これは前述しましたな。

閉めると0.1mmも動かない。
すごい出来栄えであります。
マット台紙を逆に使うアイデア、
中身が主役であり、
作品を包むような拵え方で、
しかも正確無比なカッティング。

モノ創りの基本ですが、
チョコばかりでなく、箱から紙、
なにから何まで演出する力が、
この方のただならぬ人気です。
有名パティシエT氏、
数年前私も少し話をする機会があり、
その時も大した人だと思い、
今日もまたさらに驚いた。

マット台紙の劇場は期待でドキドキ
そっと覗いてビックリ
フォンダンショコラにも舌鼓

箱、捨てられません・・・
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