2012年元旦2012/01/01 22:00

しばらくお休みさせて頂いたのですが、
年明けと共にまたスタートさせて頂きます。
昨年は大変お世話になりました。

12月に亡くなった義父の葬儀はじめ、
あらゆる場所、機会において、
皆様方にお気遣いを頂きました。
幸い母も家族も乗り越えながら、
今や日常に追われていますが、
残された者が毎日を忙しく暮らすことは、
供養のひとつとも考えております。
皆さんに心より感謝すると共に、
彼の偉業、存在の大きさを再確認し、
気持を引き締めなければいけないと、
考えた年の瀬になりました。

さてそして年も明けて2012年。
少しでも昨年より良い年にする事が、
日本人の大きな目標ではないでしょうか。
わたしも微塵の力でも加担しながら、
たとえ1年に足の指の第一関越だけでも、
日本が前進することができれば幸いです。

実家でささやかなお正月の食事ですが、
こういう会があることが嬉しく思います。
元気な実家の両親に見慣れた近所の風景、
目に焼きつけ心に刻むことから
新年のスタートとなり光栄です。

本年もよろしくお願い申し上げます。

徳島2日目2012/01/02 14:22

徳島いり2日目です。
ゲネプロも終わりました。

ホールでのオペラは大変ですが、
スタッフの協力により
さまざま解決していきます。

好調好調!!

披露宴2012/01/08 23:22

佐々木さんと有紀子さんの結婚式。

長年教えているアマチュアの彼、
大学の同級生と結婚でしたので、
喜んで披露宴に参加させて頂く事に。
が、何を言い出したか司会を申し出。
でもまぁ周りも楽しい人々ばかり、
それはそれで大変楽しかった。
新郎も新婦も親御さんから親戚、
同僚から友人と、
沢山の祝福を受けて幸せそうでした。

皆でトロンボーンアンサンブル。
卒業して久しぶりに楽器触る人もいて、
12月から密かに準備。
私がアレンジもしたのは、
ソプラノ歌手を迎えての演奏。
元々声楽の伴奏楽器ですから、
トロンボーンとの音の相性は◎。
なかなか楽しい演奏になりました。
こうして何も考えずに演奏するには
殺伐とした普段とは違い、
本当に楽しいものなのです。

披露宴から2次会3次会と進み、
久しぶりに会う卒業生も大勢いて、
大変楽しい1日になりました。
仲の良い素晴らしいカップル、
何時も笑みを絶やさず、
楽しい家庭で居てくださいね。
本当におめでとう。

直筆2012/01/11 00:26

12月の上旬より毎日の稽古は、
1月29日徳島での公演になります
オペラの稽古ですから長いのですが、
12月に亡くなった義父1985年作の
オペラ<じょうるり>が演目です。

まさに準備最中の出来事に、
12月は動転いたしましたが、
私生活と仕事が違うように、
本人が姿を見せなくなっても、
作品はいくらでも語り掛けます。

三木作品は最近こそパソコン浄譜が
多くなったのですが、
以前は当たり前ですが手書きです。
文字でも性格が表れるように、
手書きの楽譜には性格ばかりか、
作曲家の要求まで細部が読み取れ、
内面を深く知りえるヒントになります。
彼の譜面は大変読みやすく、
出版の譜面でも手書きのモノが多く、
演奏者にも人気があります。
だから大切に演奏して下さる方も多く、
音符の表情が与える意味は
深いといつも思うものです。

指揮者は何時でも譜面と格闘ですが、
今回も譜面を見続けています。
本人が知ったら嫌がるでしょうが、
作曲の際のメモ書き5線紙まで漁り、
知りたいことは沢山あります。
この旅は長い事続きそうですが、
私にとって大切な機会でもあります。

インクが沁みこんだ直筆の譜面、
代えがたい喜びと絶え難い悲しみを
同時に身に受けています。
でもこれこそが宿命なのです。

オペラ じょうるり2012/01/15 23:55

1月29日日曜日の本番は、
徳島でオペラ<じょうるり>の公演。
この準備に余念なしです。
東京の公演ではないのですが、
西日本の方々には是非興味を
持っていただきたいのです。
勿論東京から駆けつけて頂ければ
尚嬉しいです。

オペラ<じょうるり>は
故コリン・グレアム氏と
セントルイスオペラ劇場からの
委嘱作品として三木稔が作曲、
全て外国人キャストの英語上演で、
1985年に初演されました。
それから1988年に日生劇場での
引越し公演、
そして2005年には、
日本語による日本人初演でした。

今回は2005年以来の公演です。
2010年のうちから徳島県の主催と
三木先生、私で話し合いを進め、
上演方法を探りながらのスタート。
そして助成も本決まりになり、
春から本格的な準備でした。

12月に入り稽古も開始しながら、
芸術監督でもある三木先生に
いつ指導をして頂くか、
などと考えている矢先に亡くなり、
稽古場は一時呆然としました。

しかしながら公演の成功こそ
優先すべき大切な使命と、
それからも毎日稽古の日々です。
少しずつ稽古場の雰囲気も
お伝えしようと思いながらもできず、
告知のスタートになりました。

オペラ<じょうるり>
2012年1月29日(日)
14時開演(13時30分開場)
あわぎんホール(徳島県)
前売り券6000円〔指定席〕
前売り券5000円〔自由席〕
前売り小中学生〔自由席〕
*いずれも当日は500円増販売
〔お問い合わせ〕
あわぎんホール088-622-8121

主催 財団法人徳島県文化振興財団
共催 徳島県
助成 文化庁・平野基金
主催 財団法人徳島県文化振興財団
共催 徳島県

指揮:榊原 徹
演出:金子根古
お種・・・飯島香織
与助・・・坂下忠弘
阿波少掾・・・井上雅人
聞太・・・飯田康弘
言次・・・岩田健志
見造・・・新見準平

オーケストラ 東京劇場管弦楽団
山田明美 新箏(二十絃箏)
山崎千鶴子 太棹三味線

芸術監督 三木稔

記事に感謝2012/01/17 11:12

稽古は毎日進んでいます。
1ヵ月半稽古した小さな空間から、
実際の舞台面積が取れる場所に
引越しが完了しました。
とは言えこれから毎日流浪の稽古です。
安価で快適な場所を使いたい気持は、
どの団体も皆同じですので、
毎回場所の確保に苦労いたします。
でもこういう場所があるだけ感謝、
公共施設はありがたいものです。

ベテランになればなるほど、
机の上で譜面を見ていても、
自分が舞台の何処に居るのか想像し、
小さな空間でも心も移動しながら、
経験値を実寸値に置き換えます。
でも若手はまず体を使い、
脳にも足腰にも覚えこませます。
これを経て空間に負けないように
歌い、語り、芝居が出来ますので、
この限られた稽古時間は大切です。
自分にとってもそうなのですが、
公演から逆算する段階なりました。

地元徳島でも準備が進んでいます。
東京でも客足を向けさせるのに必死、
地方になれば宣伝広告は戦いのはず、
でも協力をしてくださる告知、
記事などは大変ありがたい。
政治から事件の記事が増えると、
割かれていくのは文化面ですので、
尚ありがたいものです。

しっかり前向きに参ります。

リモワ故障2012/01/20 23:40

う~む、気が付いたら壊れていた!

仕事が終わり家に帰って開けたら、
鍵本体がポロッと落ちたので、
ビックリしてみたら土台の崩壊。
この部分は立てれば下なので、
昇りの階段蹴込みにぶつけたり、
災難な目に合わせてしまっていた。
幸いにして外側の掛けた部品が
ポロリと落ちたので、
少しずつヒビの入ったパーツが
最終的に開錠時に破損と判明。

瞬間接着剤は3種試したが、
接着面積があまりに小さく断念。
思えばこの15年以上良く働いて
活動を支えてくれました。
第一○ディーという一応正規の
修理工場に修理に出すと、
相変わらず言われるのです。
「並行輸入品ですね、料金別です」
「いやいや現地で買っていますが」
「そういうのも平行扱いですから」
考えるとムッといたします。
正規代理店の仮面を被った
○五という会社の努力なき販売、
この姿にももう十数年呆れ、
修理が一番頭を悩ませます。

そうそう先日この○五が出した
RIMOWA専門店、要するに
ショールームに足を運んだのです。
銀座界隈という雰囲気もあって、
期待して店に入ったが、
何を聞いても店員の知識は無く、
前モデルでさえ知らない若い店員に、
「お客様よくご存知ですね~」
と誉められました。

そんな事はどうでもいいのだ。
問題はどうやって修理するか。
彼の働きに匹敵する箱をどうするか、
購入?いやいや待て待て!
でも1週間に1回は困る日がある。
考えよう・・・

五十日祭2012/01/21 23:37

五十日祭でした。
お祝いではなく御霊祭です。
仏式でいうところの四十九日、
来世が決まる大事な日とされます。
神道では少し意味は違うのですが、
これを五十日に行います。
仏式ではこれらを法要といいますが、
神道では御霊祭(みたままつり)と
言うのです。
私自身はお墓もお寺も浄土真宗、
でも三木家は神道なので、
この習わしで行います。
そもそも神道が焼香しないからなのか、
悲しさとは匂いの演出なのか、
さっぱりとしたお祭りなのです。
仏と神では大分違うものなのです。
正確な日付は数日後ですが、
合理的に週末に行い、
近い親戚に来て頂きました。

オペラの準備で絶賛稽古中なので、
私としてはそもそもピンと来ず、
父は常に近くに居る気がするのですが、
こうして少しずつ気持の整理を
していくものかも知れません。
正式な装束を纏った神官様は、
道すがら父の曲をダウンロードして
聴いてからいらしたらしく、
真摯に出張してくださる姿が
大変ありがたいものでした。

稽古打ち上げ2012/01/25 23:13

オペラ<じょうるり>の稽古、
東京での予定は全て終了いたしました。
思えば2ヶ月近くの日々を、
稽古三昧で過ごしました。
でもしっかり見直して研究して、
自分自身にも成果もありましたし、
歌手の皆さんも順調にいっています。
稽古のみで公演は見られないのに、
真摯に付き合ってくださった
コレペティの矢田さん、また、
この難解な譜面にかじりついてくれた
松岡さんに心より感謝いたします。
沢山の方々の恩を舞台に乗せて
やってまいります。

明日から徳島に入りです。
仕込みと現地の方々との顔合わせ、
稽古立会いなどもあり、
私も先乗りスタッフ一足先に入ります。
ここから様々な直しと変更も
きっとあるでしょうが、
なんて事はありません。
郷に入ればで臨機応変です。

時間があるようできっと慌しく
気がつけは公演5分前に違いない!

明日は5時過ぎに出で早朝のフライト。
私は飛行機が大嫌いなのですが、
仕方ない・・・。

では行って来ま~す。

おどらにゃソンソン2012/01/30 23:59

オペラ<じょうるり>
無事に公演が終わりました。
関係者の皆様にまずお礼です。
稽古に入り準備の間に父が亡くなり
大変な日々になりましたが、
スタッフの協力もあり、
よい公演になったと思います。
現地の財団の理事長はじめ、
直接のご担当だったI氏、N氏、
とても動いてくださり助かり、
その他全員配置で数日間を
一緒に準備したので少々寂しい。

1985年の初演から全て
作者のコリン・グレアムが演出でしたが、
今回は日本人演出の最初の作品と
なった事も大切なこと。
演出の金子さん有難うございました。
ピットのない舞台を味方につけ、
築50年のホールを崇めて、
協調しながら作業をしてみると、
整った現場よりも実は面白く、
工夫をすれば良い状況になるもの。
歌手と背中合わでやることには
慣れているのですが、
今回は技術を駆使していただき、
憂いをなくした事が良かったかな。
他のスタッフも気心しれた素晴らしい
ベテラン揃いで大変助かりました。
アシスタント諸氏含め、
心より感謝しています。

6人の歌手も奮闘いたしました。
若手の歌手にとっては、
短期集中の大変さでしたが、
様々な知恵を絞り相当の時間を使い、
本番に臨んでくれたこと、
頭を垂れ心より感謝いたします。
これからも三木作品をよろしく!

指揮者に加えてプロデューサーなので、
みんなの飛行機から宴会まで心配し、
お客さんの笑顔ばかりか、
スタッフ、オケの笑顔まで見たく、
準備を万端でしたが楽しい毎日でした。
そして最後に、もう一度。
徳島の方々の暖かい心に触れ、
和やかな毎日があったからこそ、
公演の充実がありました。
心より感謝申し上げます。

阿波踊りと人形浄瑠璃の郷、
徳島は素晴らしい!!
写真は阿波おどり会館での勇姿。
ジオラマですが、これに尽きる。
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