新規2010/04/01 23:07

桜の季節です。
開花から1週間はグズグズの天気図も、
ここにきてようやく春らしさを取り戻し、
花も一気に咲き誇りました。
実家がソメイ桜発祥地から近いからか、
樹齢50年60年と思える並木が、
そこらじゅうにあります。
大塚のスタジオの周りは、
怪しいピンク色な店が多い町通りですが、
今日は、見上げれば桜色の空、
美しい立派な桜の満開の時期です。

4月1日に節目を迎える人は多いでしょうし、
入学から進級、卒業から新社会人、転勤、
引越しに新生活と日付が変われば新しい毎日。

毎年の1月から3月の堕落した生活を反省して、
春のこの日に、勤勉や運動を誓う私ですが、
さて、今年度は何が起こるのか・・・。
自分の人生なのに、先が皆目検討つかない。
昔からそうですが、想像しても構えても、
5年に1度は転機がありますので、
今年度も自然体で進めばいいいかと思う。
欲される所に出向き、私しか出来ない事をして、
知らなかった事を吸収する毎日。
この連続で良いはずです。

地元、狛江エコルマホールの指定管理団体、
狛江市文化振興事業団の公演事業を、
少し深く手伝う事になりました。
今までも理事として出来る事はして来ましたが、
さらに新しい事業も展開をしますので、
私の手でも必要という訳でしょう。
「音楽の街-狛江」も、組織がこちらに移り、
尚一層活発に活動をしてくれるはずですし、
市民の皆さんが楽しむ文化、
小さな狛江ですが、意義ある発信ができるよう
心がけたい次第です。

音楽家として、指揮者の立場から見渡し、
現場と客席への橋渡しができれば尚幸いです。
よろしくお願いいたします。

se2010/04/02 18:34

先日、i-pod touch 64Gを購入。
別に64ギガも要らないと思いながら、
大容量時代、何か入れる必要があるかと妄想、
器は大きい方が幸せを呼ぶと思い込ませ、
見得と箱好き性格の一致で64Gシャンシャン。

15年以上前、元々はMacユーザー。
しかし、余りに周りとは協調性無き時代で、
Win.95を機にメインマシンを変えましたが、
このところ、仕事全般の見直しをしたく、
全てMacに戻してしまおうかと思う次第。
・・・というのも、全ての面において、
15年前に悩んでいたMac&Win間の問題は、
全て解消している現代なのである。
当時、記憶装置つまりHDは外付けというか、
別売り標準の後付け内装でした。
1MBが1万円の時代、40MBのHD搭載は、
世界規模クーデターを起こせるぜ、と興奮。
メモリーは奮発の2MBと、
当時では処理能力トップアスリート並み!
ですが、、、
音楽ソフト(日本語マニュアルもなし)
を使いたくて辞書片手に使いこなすも、
3分120小節程度の四重奏を打ち込むのに、
実に5時間くらいかかる上に、
何故か突然考え込んでしまう繊細な彼女。
気難しい女の子とデートしているように、
なだめてなだめて、ダマシダマシで誉めそやし、
常に左指はCtrl+Sで、隙あらばセーブ!
マメさを怠った上に短期なんか起こして
Deletキーをパンパンと早押した途端、
手塩にかけた5時間の愛しい譜面は、
好意を持たれたくて積み上げた付き合いなのに、
フリーズという膨れっ面現象でお釈迦なのだ。

でも可愛いところのある子でした。
出来が悪くても、愛嬌は満点で、
元旦に起動すると、
「あけましておめでとうございます」と、
白黒ながら健気な精一杯な愛情画面は、
Mac生粋のセグレタリ魂を見せたりする。

最近のMacは、値段も安くなったり、
周辺のインフラ整備、形態端末との連携など、
トータル且つグローバルに状況は発展。
存在を誇張し机に鎮座する仏頂面のWinとは、
完全に性格どころか方向が違います。
ましてや、i-pod touchを使用するために、
iTunesという管理ソフトを使用すると、
Win上でも、センスのよい使い勝手に感心。

毎日ある事務仕事をせねば成らぬ時間、
お気に入りCDをわざわざ選んで聴いて、
何とか気分を変えたり、しかし、
これを選ぶことさえ億劫な事も多かった。
しかし、ここからがマイブーム。
i-Tunesはインタネットラジオ満載で、
ジャンルを選ぶと延々と曲を流してくれる。
ポップス、ジャズだけでなく、70’s、80’sなど、
カテゴライズも楽しい。
そしてクラシックチャンネルも充実。
選ぶのではなく、勝手にシャッフルで曲が来るので、
意外性があって面白いのです。
考えられない曲が続け様に流れたりしますが、
これが良いのです。意外な発見ばかり。

IranianRadio.com こんなのが私の旬。
延々とペルシャの伝統音楽を流し続ける・・・。
恐るべしMac.、畏れを知らない進化である。
これでは有線放送が衰退する筈である。
日本、がんばれ・・・。

送り出し2010/04/04 23:23

週末は、それこそ花見盛りで、
ご多分に漏れず、私も引き合い存分でした。
そんな中、桜を蹴ってでも参加したのが、
卒業生2人の追い出しコンパ。
(どうして4月よ、もっと早くやれよ!)

非常に厳しい世の中なのである。
季節に変わりなく毎日経済は動いていて、
年度が明けたからといって、
突然世界が変わるわけではないのに、
学生は、1年毎の回転ですから、
就職活動で振り回され続ける。
就職自体なかった私は良く解りませんが、
私達世代は、バブル経済時代だったので、
就職に苦労した方はまだ少ないのかな・・・。
入社後苦労したり、会社が傾いたり、
そんな事だってあったろうが。
それにしても、今年来年は厳しい状況。
華やかな送りの会でも、
1年生~卒業生まで話はすぐにそこに集中。
真っ盛りで活動中の新4年生も、
現実を突きつけられた、
笑顔も少なめです。

Y恵は進学、そしてK島は就職。
2人とも、道は違うがそれぞれの個性を生かし、
しっかり頑張って欲しいものです。

未来に幸あれ!
おめでとう。

膝下2010/04/07 23:56

ほんの数週間前に、めかし込んだ服で、
感動的な卒業式を終えたと思ったら、
早いもので中学入学である。

何が変わるのでしょう、と思ったが、
制服を着込んで、白のソックス履けば、
なにやら思春期の出来上がりである。
まだスカートにはテカリもなく、
1サイズ上の肩幅ではあるが、
戦場でも兜被れば心は戦士、
これからの3年間を戦う覚悟は、
親の思い知るよりデカイ様子である。

親としては、
寂し指数がいくつか上がり、
手持ちの札をまた場に出してしまった、
心許ない気分の今日なのである。
気持ちは変わらず寄り添いながらも、
少し世界が広くなった子を、
これまでよりも、
数センチ離れて眩しく見つめるばかり。

曇りも雨も、天高く太陽は輝いている。
これからの奇跡の日常を神に願い、
昨日より、もっと今日に感謝。
がんばれ娘!

春ペダル2010/04/08 23:23

毎日毎日打ち合わせだらけである。
各地で、行政がらみの仕事もしていると、
3月はただ慌しいばかりで、
年度の〆にどの部署も躍起になるだけ。
ところが4月1日になった途端、
堰を切ったように、一斉に動く。
何が原因でって、そりゃ予算です。
様々なイベント、文化芸術含めて、
予算申請、助成申請が通るか否かは、
3月の議会や、審査会などの決定待ち。

正月は、人も動かずモノも流通せず、
そのまま、寒い冬をやり過ごし春。
でも4月になると、今度は年度始なので、
堰を切ったとて、慌しさは倍増。

海外の夏の音楽祭は、
海外の暦で言うところの年度末なので、
それこそ、ゆっくり準備ができますが、
日本の場合、4月から数ヶ月で、
夏が来てしまう。
この夏の公演、夏のイベントの準備、
とてもつもなく大変なのです。

予算があるのは嬉しいやら、
困ってしまったやら、
いや、困らないのだが、忙しいのだ。
また明日も打ち合わせである・・・。

合い間を縫って、桜を見に走る。
そう、自転車の季節到来。
桜もよいし、自転車の風は気持ちよい。
気分転換にももってこいの春である。

壮行会2010/04/10 23:40


今日は壮行会。
聞けばもう卒業から7年だという。
時間経過は罪ですが、海外に出向く友人を、
皆で送り出す気持ちが枯れない関係は、
傍から見ていても眩しいものです。
K君は、北欧に旅立ち、その後、
バングラディッシュに出向く。
大変な仕事、大切な研究ですが、
そこに居なければ成さない価値ある毎日。
日本もバングラでも1秒は同じでしょうが、
進化し発展していく途上では、
受ける時間の重さが違うでしょう。
変え難き時間の重さは、
時間を費やしても得難いものなのだ。
健康に気をつけて行ってきてほしいもの。
そして、金の相場より重いであろう価値を、
次は私たちに教えてほしいと思う。

「1人が1人を支えなくてはならない
私たちの世代はどうなるでしょうか?」
と正面から真顔で聞かれた。
そもそもの上の世代の話に摩り替えた自分。
いや、そうではないのだ、自分も中に居る。
皆でしこたまビールを口に運びながら、
泡とは消えない話の数々。
いや、幸せな楽しい話も盛り上がった。

若者に幸多かれと願う深夜であった。

起動2010/04/11 23:23

地元の文化事業興しに加担して早4年、
様々、節目の4月になっております。
小さな7万7千人の町ですが、
住民の文化意識の高さは、
大都市に匹敵するどころか、およそ負けない。
この土地柄の面白さに引かれて4年間、
委員長などの職務を任されながら、
委員の皆さんの気概に背中を押され、
どうにか前進してまいりました。

その間、駅前市民ホールを指定管理する、
事業団の理事にも推薦され、
さらにフィールドが広がったことが、
今回の節目第一歩となった気がします。

小田急線沿線でも、駅から徒歩1分の近似、
1分で到着できるホールは他にない。
立地を生かし、多目的ホールという性格を、
負ではなく、懐の広さに変換するのです。
過去14年間着実に事業実施が行われ、
確かな実績を積めることができたのは、
事業担当S氏の功績であり、
14年間の文化の移ろいも検証できる宝である。
この礎を踏まえて、次の指標は、
「発信」であることに間違えない。
都心から25キロ離れた場所だからできる、
土と空を見方にした文化は、
特異な創造物を産み出せる確信する劇場。

新しい活動のための委員会会議より早く、
すでに公演事業はスタートとしました。
駅前ライブひとつでも、
仕切りが違うだけで新鮮であります。

私は、朝一の都心オケリハからとんぼ返りで、
駅前ライブのスタッフワークを確認しながら、
駅周辺の市民の反応や、辺りの様子を感じる。
今年度も楽しい音楽の街になりそうです。

ピザ親父2010/04/12 15:55

アメリカに週末夜発注した譜面が、
月曜午前には我が家に届く・・・。
相変わらず早過ぎる到着に感心し、
ストップウォッチ押していたらギネス級。
流通会社のDHLの袋を開封すると、
なんともいえない異臭が鼻を突く。
東ヨーロッパ、旧共産圏などでよく嗅いだ、
黒パンの発酵した酸っぱさに程近い、
はっきり言って苦手な匂いである。
「そうかロシアものの譜面だからか!」と、
勝手に想像しようにも、
日本からアメリカに発注した譜面が、
ロシア発でアメリカを経由して日本に、
2日で届いたならば、
日常を監視されているとしか思えない。

譜面をパラパラめくると、やはり臭う。
と、くっついてるページが何箇所もある。
角が折れてしまい、裁断されずに製本され、
なんだか秘密めいた、音楽の体となったが、
ゴシップ週刊誌と違い、萌えない袋綴じ。

さらにめくると、膠(にかわ)が、
はみ出してページの芯がくっついている。
背表紙を膠で張るのは、昔ながらの、
強い製本なので歓迎なのですが、
この時ようやく気付いた。
悪臭の元はこの、糊なのでした。

オンデマンド出版社は、受注してから、
デジタル化された原稿(譜面)を印刷。
紙の在庫で持たず、合理的なのですが、
この出版社は、大慌てで作業に違いない!
顎が痛くなる程のガムを噛みながら、
ラジオの70年代ロックに体をゆさゆさと、
勤続40年超えの印刷専門のおっちゃん。
印刷が出来上がったかは、確認するらしい。
だが、その後の裁断が完璧ではなくても、
背表紙の糊が譜面のハミ出ていても、
知るこっちゃない!
乾かぬうちに、密閉して郵送!!

「速く送れ!」と発注メールに書く私。
毎回、何故かディスカウントしてくれるのは、
こんな仕上がりの申し訳なさなのか・・・。

まぁ、サラミピザの匂いとか、Cokeのシミ、
ケチャップがはねていないから許容範囲だが、
もし、些細なシミや匂いでクレームつけたなら、
奴は、譜面に大量のファブリーズ噴射して、
屋上で天日干しにするに違いない・・・。

その横で出っ張った腹出して、
高鼾で昼寝する奴を想像すると、
それだけで、本番が台無しになりそうだから、
これ位の酸っぱい匂いは暫く我慢しよう・・・。

歯科医2010/04/13 23:23

私は凝り性である。
家事は特に好きではないのだが、
窓拭きには、楽しさを覚える体だ。
靴を揃えて脱ぐのは不得手でも、
磨き始めたら、靴を全部並べたり、
掃除は適度に終わらせたいのに、
大掃除になると、俄然鉢巻状態である。
だが、凝り性というのが扱いにくいのは、
最初から執着するのなら、
周りもそういうものだと見るだろうが、
突如として、些細な事に拘るから困る。
お茶を入れようと急須にお湯を入れた後、
急須の蓋がピタリと載る急須の淵に、
お茶の葉の茎がはまっていたりすると、
蓋でこそぎ落とそうとして、執着。
気がつけば、お茶が濃すぎるばかりか、
既にぬるいお茶に成り下がっている。

だが凝り性ゆえ、効率に執着した時は、
世界一合理的な方法を編み出したりする。
朝ご飯(パン食中心だが・・・)を、
用意させたら、キッチンシンクと、
レンジ、冷蔵庫の三点を最短距離で動き、
無駄のない体の捌きに、
タイマーを予知しながらの時間の逆算により、
コーヒー、紅茶、卵、パン、肉、、、
熱効率と停電しない電気量まで計算しながら、
千手観音のように手を出し、
最後は最高の状態で出来上がる。

凝り性の悦の瞬間である。

毎日増え続ける楽譜、CD、DVD、書籍。
資料としてこれらは仕方ないのだが、
様々な仕事に関わっていると、
分厚い事務書類が方々から送られてくる。
次第に自分で作った書類までが散乱し、
ファイルせずに三月も放っておくならば、
椅子の周り270度は紙の要塞になってしまう。

しかし、どんなにファイルしても増える!
そこでこの2年ほどにファイルしたものを、
ゴミとロフト行きにさらに仕分けた。
ストレスも同時に解消できるほどの、
シュレッダーは業務用で、作業効率アップ。
コピー用紙10枚なんて平気です。
「ガーッ!」っと、けたたましい音と共に、
過去の重要書類がチリとなると心も軽やか。
でも、中には紙と一緒にシールなどあり、
コヤツがいつの間にやら、回転歯に付着し、
ついには食欲不振の状態になる。
こうなると、凝り性が顔を覗かせる番である。
機械を逆さにし、肉食獣の歯を掃除するように、
精密ドライバー使って、
金属歯に付いた紙やシールをこそぎ落とす。

これが快感なのです。
鋭い歯の間に、シールの糊で固まった物体。
こそげ!こそげ!と、カリカリカリカリ。
歯垢取りがようやく終わって顔を上げると、
仕様がないことに1時間費やしていたりする。

凝り性とは、
まさに、合理と不条理の産物である。

遅咲き2010/04/19 23:23

2006年夏に創始された、
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」は、
東西音楽の交流、発信をコンセプトに、
他に類を見ない非常に有意義な音楽祭。
今年も夏に開催されます。

文化芸術関係の大きな催しに、
理解者である協賛団体の協力は欠かせない。
小さな演奏会から室内楽、オーケストラ、
バレエ、オペラ、どの音楽関係分野でも、
全ての経費を公演だけで捻出するのは、
至難ですし、もし協賛金がないと、
開催地、劇場、ホールの限定、
また、入場料の高騰が目に見えます。
こうなるとホールに足が遠のきますし、
益々の悪循環になってしまうものです。
音楽産業といわれる分野、
例えば、CD,DVDなどの販売を目的、
芸能活動の一端としてのコンサート活動は、
営利目的として、文化芸術活動とは、
少し線を引かれます。
ともかく殆どの芸術文化団体は、
準備経費の膨大さに比べ、
僅少利益がでても分け合って現状を維持が、
精一杯の努力ですので、
協賛が無ければ、死活問題なのです。

2006年間から昨年まで4回が終了し、
大変ながらも、汗を流してやってきました。
多くの方々の尽力あっての成果ですが、
この実績が国に評価されたこともあり、
音楽祭は、また前に進むことが出来ます。
3月下旬まで、「これで終わりかも・・」と、
嘆いていたのですが、一転。
4月に一転して、8月に催しとは、
大変厳しい準備段階を強いられますが、
これも暦の上では仕方のないことであり、
今年も楽しみにしてくださる方々に、
新鮮な音楽を届けることを使命として、
プロデューサー活動は開始しています。

小淵沢にて関係者に挨拶とご報告は、
あちこちにあいさつ回りの半日。
力強い仲間に囲まれ、感謝の一夜です。
標高が高いので、ちょうど見ごろの桜たち。
今月の低温で遅咲きの桜となりましたが、
早くも咲き出した桃の花も混じり、
白桃赤と、賑やかな山間なのです。
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