椎茸チップ2010/01/09 23:23

素晴らしい記事が出ていたので御紹介。
ウィーンに長く在住し、音楽活動を続けていた、
三ツ石潤司さんが、オーストリア政府から
「オーストリア共和国功労金賞」を授与された。
これは、勿論そのままの内容で、
長い音楽活動の功績を讃えられたもの。
オペラ劇場のコレペティを長い間続け、
腕を磨きながら実力を認められ、
その後に音大で教鞭をとるようになったもの。
記事にもあるが、アジア人が西洋音楽を真似する、
などと表現するのは今や相応しくなく、
しかも、ウィーンはもとより、世界中の歌手に、
また音楽家の卵に、正統的な音楽指導をした彼は、
本当に立派な方だと思う。

日本では、10年数年前まで、
コレペティという言葉は殆ど使用されなかった。
オペラの稽古前に、下稽古をつける大切な役だが、
オペラの歴史が浅い日本では、指導者としての、
コレペティトールというポジションが無かった。
稽古ピアノ、という稽古のためのピアニスト
(これはこれで非常に大切なのですが)、
という言葉で吸収してしまい、
指導的な立場を発揮できる場所も無かったからです。
新国立劇場が建立して10年、
今では、信頼できるコレペティは居られますし、
養成機関でもこのポジションは作られています。
20年以上前からウィーンで実践していた三ツ石さんに、
学ぶものは沢山あるのです。
数年前、彼が帰国してすぐの頃、
ある方の御紹介で、話を伺う機会がありました。
とても刺激を受け、また尊敬をいたしました。

昨日、とある駅地下で物売り屋台があって、
面白そうなので近寄ってみたら、
とんでもないものが売られていた!
読めますか?「椎茸チップ」・・・
食品乾燥機に入れたものだろうか、天日干しだろうか。
しかも高い!他のトマト、生姜、ブルーベリーなどが、
200g1000円~1500円なのに対し、5000円もする。
いいや、そんな価格の問題ではないのだ。
しかし、どうしてこんな発想になるのだろう・・。
私は、この世で最も苦手なのがこの椎茸なのだ。
いや正確には、私は椎茸から好かれていない。

良い話の後に、どうでもよい(私にとっては重要)話。
カウンター