前告知2009/09/28 09:51

トロンボーンで仕事をしなくなって、
10年以上が経ちますが、
四半世紀吹き続けた楽器のお陰、というより、
人間関係と音楽人生形成を培った魂は、
抜け出すことの出来ない潜在意識の猛者なのです。

1人で作業することの多い指揮者は、
いろいろな方に囲まれているようで、
実は非常に孤独で辛い立場でもあります。
ソリストの心境に似ているでしょうが、
音出さぬ演奏者は、脳内ソリスト故、
アドレナリンは毛穴からも放出するが、
昇華されない脳の角には、
駆除し切れないホコリばかりが溜まるのです。
ですから、時に音を出す作業は最高なのです。
小さなカルト宗教のようなマニア組織でも、
左脳の奥の潜在意識は存分にニヤニヤしながら、
脳の隅々を掃除して回ってくれます。
カリカリ、キュッキュと、清掃する音が、
脳の奥から骨振動となって聴覚も刺激するのです。

ですので、20年以上教えているM大オケの
トロンボーンの方々との日常(非日常)は、
ルーツへの帰巣本能を満足させ、
記憶のヨットハーバーで、
勝手な思い出と武勇伝で涙することができる、
老齢マドロス的機会という訳です。

10月11日(日)にアンサンブルの定期公演。
回を重ねて、いつの間にやら15回。
始めた時の大変さは、今でも語り草で、
学生の椅子を何度蹴ったか解りませんし、
そもそも、「どうして演奏会やるのか」を
理解してもらうのに費やしたエネルギーだけで、
演奏会15回くらいできそうだった。

私も、もちろん演奏します。
若干とは言え、バスも、アルトも吹きます。
指揮もしますし、そうそうアレンジもしています。
それに12重奏の新曲も書きましたし、
その曲では、バリ島のガンサ(Gangsa)を叩きます。
そういえば他の打楽器も叩きます・・。
ようするに何でもするのです。
いや、しなければいけないのです。
「これは、やりたい放題の演奏会なのか・・・」
という自責は放っておいて、楽しみなのです。

10月11日(日)午後6時30分開演
東京メトロ有楽町線護国寺から徒歩5分
同仁キリスト教会です。
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