あと1週間2009/09/27 23:39

とにかく毎日稽古、稽古の稽古漬け。
私だけが大変なのではなく、
舞台に立つ歌手は最もエネルギーの放出を望まれ、
疲労も溜まっていることだろうと、
心中察するところではありますが、
如何せん、妥協無い舞台づくりに、
心身の切磋は欠かせないことでもあります。
追い込んで見えてくるものこそ、
お客さんの心に訴えかける力も強いというもの。
ここからは、アスリートの世界であります。

今回の「ボッカチオ」主催でもあり、
演奏を請け負う 上野浅草室内管弦楽団。
普段は古典を中心としたプログラムで、
舞台芸術や、ましてやオペレッタからは、
100年以上前の音楽を得意としている方々。

これは、趣味や興味の問題もあるのでしょうが、
一般にオーケストラを好きで演奏している
アマチュアの方々は、オペラやバレエなどの、
アリアや組曲を演奏することはあっても、
通して1つの舞台芸術に参加することは少ない。
これは、機会も少ないでしょうが、
興味の対象が少し違う事が原因でもあります。
スポーツ好きだって、野球から、サッカー、
水泳に陸上、ましてや全員が水球好き、とか、
「ボブスレーの試合にゾッコン」、なんてあり得ない。
クラシック音楽好きだって、
声楽に器楽、オケにブラスと、ジャンルは多岐。
そして、オーケストラ好きでも、
バロック時代から、古典、現代音楽に至るまで、
また作曲家の趣味まで様々なのです。
上野浅草室内管弦楽団とオペレッタをやる、
ということは、オケにとっても新境地、
私は、皆さんの興味の扉を開ける事ができるか、
という重大な責任を負っているわけです。
オケの皆さん、たいそう頑張っておられます。
扉の向こうから、光が差し込んで参りました!

暑い日の最初の練習から1ヶ月以上経ち、
次にオケと演奏するのは、公演の日です。
アマチュアの方々との協働では、この日程が、
最大の難所です。
終盤に詰めて行くプロの現場と、
可能な日程から割り出し準備を進めるセクション。
バランスとモチベーションが狂わぬように、
公演日は、「ドン!」と行かなければなりません。

大きな場所での総稽古でした。
オケ、合唱の皆さん、お疲れさまでした。
オケの皆さん、緊張感など忘れずに、
公演の日を迎えてもらいたいものです。
ここまで積み上げたモノを最高の形で出せるように。

私も、もうひと踏ん張りです。
精神状態が落ちずに行くことが一番大事。
睡眠、食事、休息、そしてユトリに笑顔・・・

どれも・・・無理じゃ。
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