毎日が舞台

このところ、音楽祭の準備に追われる日々。
世の中の音楽祭、ふんだんな予算を持ちながら、
内容は乏しいモノが多いのだが、
どうしてこのように内容の音楽祭の関係者が、
経済的な苦労を背負わなくてはならぬのか・・・。

忙しい合間でも、オリンピックを見ると、
感心することばかりである。
どの競技、場面、瞬間を見ても、
アスリート達は美しい。
トラック、プール、体育館、武道場、
いかなる場所においても、堂々とした姿は、
世界の第一人者としての姿を備えるものです。
カメラが回れば、笑顔で手を振り、
競技後の姿勢や、対応も世界一である。
日本人の変化は近年特に目立ちますが、
以前のオリンピック代表選手は、
負けると、まず謝りながら言葉を探し、
勝っても、素直な自分の言葉より、
礼儀正しい作法のような国民向け感謝の辞。
競技場での姿や、紹介後のはにかみも、
日本人の慈しみの心・・・と見られた。
しかし、この10年を見ると、
どこに行っても笑顔で手を振り、
競技前でもリラックスしたムード。
堂に入る姿や、集中力はそのままで、
競技全体を魅せているのですね。

音楽家は、見習ったほうが良いですね。
選手の華やかさと、魅了する姿を。
決して演奏中だけではなく、
姿を1歩現した瞬間から、最後まで、
見られ注目されていることを意識しながら、
しかも、演奏がクライマックスになる。
容姿の美しさではなく、
舞台を味方につける立ち姿、演奏の姿は、
音楽の魅力をさらに倍増させるでしょうね。
そう、演奏家もアスリート、
美しくなければいけないと、つくづく思います。