可愛しオペレッタ ― 2008/06/28 14:31
「く~!」ようやく譜面の基本整備終了です。
って、7月6日のオペレッタ・ガラ公演のです。
私にとっても、久しぶりに満載オペレッタなのですが、
数年来忘れていた感覚が、蘇ってきました。
何が蘇ったかって・・。
譜面整備の苦しみ。
何のことやら、意味が解らない方も多いと思いますが、
オペラに比べ、オペレッタは、譜面が体裁が酷いのです。
理由は簡単で、そもそも19世紀のオペレッタは、
政治や三面記事的時事ネタを反映させて、
ドラマ化しながら作品を創ったので、
流行らないものは、すぐにゴミ箱行き・・・。
ヒドイ表現ですが、本当にそうなのです。
人気がなければ、1週間~2週間で上演を取り下げて、
すぐに次の演目に架け替えるのが最盛期の習慣。
まさに、商業的評価に作品の価値を見出したのです。
ですから作曲家も、創作にかける時間が無いし、
当たる確証がないのに真面目な譜面も書けない。
序曲なんて、最初は書かないのです。
人気を当たると、慌てて2週目から序曲付き!
3週目には改訂版、4週目には細部に手を加える・・・。
と、まぁ、このように、
譜面はグチャグチャになるのですね。
興行的に成功した演目は、次第に淘汰されて行き、
経済的にも譜面に触る費用が捻出できる。
人気が人気を呼ぶと、他の都市の劇場、外国でも上演!
そこで初めて「出版」と言う陽の目を見ることになる。
活版印刷された譜面が出来あがり、
場合によっては、指揮者用はフルスコアになる。
現代残っているオペレッタの譜面は、
このような過酷な過程を経ており、
流行と競争に勝ち残った歴史の産物なのです。
しかし時として、全曲の上演としては廃れたのに、
美しいアリア1曲が、時代を超えて親しまれたり、
著名な歌手に歌われる事によって、
元のオペレッタに関係なく、現代に生き延びる。
このように、オペレッタの譜面は、
「こうもり」「メリーウィドウ」であっても、
完成された譜面の出版は少なくて、
その都度に、演奏者や指揮者が苦労を重ねるのです。
今回の演奏会、
私が多少なりとも鼻息を荒くしながら、
レパートリーを並べてみたのですが、
オケ用の譜面を整備し始めたら、四苦八苦です。
寸法違い、調違い、パート欠け、
移調に、カットの必要に、写譜とアレンジ・・・。
1ヶ月、深夜に袖を濡らしながら作業に勤しみ、
どうにか、オケの皆さんを楽にしようとしましたが、
1日の日のオケ合わせが終ってみないと、
このままでよいのか、更なる作業が来るのか解らない。
とりあえず、演奏可能な状態に完成!
息継ぐ間もなく、リハの準備です。
歌手とのやりとりを、オケに伝えながら、
バランス取ったり、問題を解決しながら、
公演を安心して行なえるための努力は皆怠りません。
7月6日(日)楽しみになってきました。
お時間ある方、15:00開演で神奈川県立音楽堂です。
って、7月6日のオペレッタ・ガラ公演のです。
私にとっても、久しぶりに満載オペレッタなのですが、
数年来忘れていた感覚が、蘇ってきました。
何が蘇ったかって・・。
譜面整備の苦しみ。
何のことやら、意味が解らない方も多いと思いますが、
オペラに比べ、オペレッタは、譜面が体裁が酷いのです。
理由は簡単で、そもそも19世紀のオペレッタは、
政治や三面記事的時事ネタを反映させて、
ドラマ化しながら作品を創ったので、
流行らないものは、すぐにゴミ箱行き・・・。
ヒドイ表現ですが、本当にそうなのです。
人気がなければ、1週間~2週間で上演を取り下げて、
すぐに次の演目に架け替えるのが最盛期の習慣。
まさに、商業的評価に作品の価値を見出したのです。
ですから作曲家も、創作にかける時間が無いし、
当たる確証がないのに真面目な譜面も書けない。
序曲なんて、最初は書かないのです。
人気を当たると、慌てて2週目から序曲付き!
3週目には改訂版、4週目には細部に手を加える・・・。
と、まぁ、このように、
譜面はグチャグチャになるのですね。
興行的に成功した演目は、次第に淘汰されて行き、
経済的にも譜面に触る費用が捻出できる。
人気が人気を呼ぶと、他の都市の劇場、外国でも上演!
そこで初めて「出版」と言う陽の目を見ることになる。
活版印刷された譜面が出来あがり、
場合によっては、指揮者用はフルスコアになる。
現代残っているオペレッタの譜面は、
このような過酷な過程を経ており、
流行と競争に勝ち残った歴史の産物なのです。
しかし時として、全曲の上演としては廃れたのに、
美しいアリア1曲が、時代を超えて親しまれたり、
著名な歌手に歌われる事によって、
元のオペレッタに関係なく、現代に生き延びる。
このように、オペレッタの譜面は、
「こうもり」「メリーウィドウ」であっても、
完成された譜面の出版は少なくて、
その都度に、演奏者や指揮者が苦労を重ねるのです。
今回の演奏会、
私が多少なりとも鼻息を荒くしながら、
レパートリーを並べてみたのですが、
オケ用の譜面を整備し始めたら、四苦八苦です。
寸法違い、調違い、パート欠け、
移調に、カットの必要に、写譜とアレンジ・・・。
1ヶ月、深夜に袖を濡らしながら作業に勤しみ、
どうにか、オケの皆さんを楽にしようとしましたが、
1日の日のオケ合わせが終ってみないと、
このままでよいのか、更なる作業が来るのか解らない。
とりあえず、演奏可能な状態に完成!
息継ぐ間もなく、リハの準備です。
歌手とのやりとりを、オケに伝えながら、
バランス取ったり、問題を解決しながら、
公演を安心して行なえるための努力は皆怠りません。
7月6日(日)楽しみになってきました。
お時間ある方、15:00開演で神奈川県立音楽堂です。

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