ライブ上々2008/05/03 23:11

皆さんにも案内した「銀座ファームエイド2008」
無事に終ったようです。
当日は予報とは打って変わって朝からの雨。
銀座3丁目、紙パルプ会館を囲むように出された、
様々な地方からの露天での出店も、
思うように活動が出来ず、午前中は困った様子。
でも、昼過ぎからようやく晴れてきた。
朝から、屋上採ミツの見学者は多数訪れて、
採ミツ、案内にも大忙しのメンバー。
NPOが協力する来年公開の映画の製作発表も兼ねて、
主演の武田鉄矢さんはじめ映画関係者も、
屋上で採ミツ体験をしていました。

そのあと・・・。
どういうわけか、銀座の街中をパレードしながら、
制作発表をするという催し。
GWの最中、歩行者天国の銀座通りを、
武田さんはじめ、渡辺裕之さん刈谷俊介・・。
そんな人達と一緒になぜか、私も先頭で歩く。
そりゃ、人だかりと写真攻撃にありますわ。
一時、銀座は大パニック・・。
このはなしは、この映画の宣伝HPを
御覧いただいたほうが、早そうです。
http://www.nippon-p.org/blog/
確認しましたら、このページでは、
私は微妙に隠れているので、見られていない。
しかし、数百人の方が正面から写真撮っていました。
恐ろしいものだ、芸能界の力は。

さて、「アコースティックライブ」ですが、
アレアレアの2人、李英香さんとも、
素晴らしい演奏を展開してくれました。
良かった、良かった。
様々なイベントが目白押しで、
機材の仕込み、サウンドチェックがギリギリで、
どうなるかと思いましたが、
スタッフの協力で問題なく開演。
素敵な90分になりました。
関係者に感謝です。

写真は、採ミツ時の制服、
ツナギの背中に書かれている、
我々のトレードマークを観に来ている銀ぱち君!

初々しさ2008/05/06 16:58

毎年恒例のM大オケの合宿。
春の合宿は、新人さんのお披露目で、
登竜門でもあり、これで晴れて一員でもある。
数十人の自己紹介のたびに、
「平成元年!」と連呼するので、ドキっとするが、
世の中は確実に若返っている、
いや私が昔に向って進んでいるというのかな。
とにかく世の中のオトナの入り口は、
平成生まれまで来ているのだから、
戦後とか、東京オリンピックなんて基準で、
時代を別けていた世代の申し子達は、
確実に「昭和」という、セピア色のアナログ時代に、
追いやられたと実感するのである。

平成元年は、1989年。
ベルリンに旅立った年なので、よく憶えています。
日本を発った4月12日。
フィルハーモニーでの毎日の演奏会のから、
街を歩きながら、歴史と文化を掘り下げた毎日。
そして秋のベルリンの壁崩壊もこの秋。
自分の人生が大きく動き出した年は、忘れ得ず、
年月日まで記憶しているものなのです。

そんな時代に生まれた人達が大学生。
しかし、そんな時代があったことも、
勿論そんな過去が私にあったこととも関係なく、
この世を掻き分けて来て、ここで私との接点が生まれる。
単なる数字の接点ながら、
こういう出会いや、人の軌跡をなぞる事は、
両者にとって大切な気もするし、
いやなにしろ自分にとって考えさせられるもの。

達者に演奏する新人が多く一安心。
こればかりは、誰にもどうなるか解らず、
結果として期待が持てることに嬉しくなるのです。
さらに上を目指そうとする上級生の姿勢。
自分が発した音に笑顔がこぼれる更なる新人。
こちらがエネルギーをもらえる初々しい姿は、
昭和も平成もなく、頼もしい限りなのです。

モノクロな音2008/05/08 23:19

今日は、All About の記事の為のインタビュー。
素敵な女性と1時間。

もう少しで2年になるこのガイド生活、
余りあるサボりに、呆れている方も多いでしょうが、
なかなか公演が立て込んだりすると、
上手く更新できないわけですよ。
All About には、500近くのカテゴリーがあり、
ファッションからジュエリー、恋愛、料理、
男性なら、パソコンから車、そして音楽かな。
音楽もカテゴライズは細かく、クラシックは、
さらにその端っこに位置している気がしています。
まぁ、悲観するわけではないが、
ファッションや恋愛問題、流行のグルメや
ドラマに比べたら、
世の中のクラシックの動向なんて気にする人、
あまりにも少ない気もします。
200年、もしかして300年前の話を、
掘り下げながら、薀蓄を垂れたりするのが美徳か?
なるべく、小難しい話は避けて、と思っていると、
だんだんとネタもなくなり、忙しくなり・・。
なんて、言い訳も書いておくのです。

最近、思ったのですが、
なるべくインタビュー記事を増やそうかと。
音楽家ゆえ、他の方とお話しながら、
最近の動向や活動の話、また深い音楽話を、
一緒にざっくばらんンに聞きだしていく。
結構楽しい作業と時間なのです。
元来、超がつくお喋りの私ですが、
面と向って人の話を聞く機会はあまりないもの。
・・嫌、これは俺が今まで聞く耳持たなかったのか?
ま、いずれにせよ、音楽家ですから、
杓子定規ではなく、共鳴体として一緒に捉えると、
とても面白い話が聞けたりするのです。

今日話した、ピアニスト松本あすかさん。
中旬には記事にしますから、コマイ事はまたですが、
面白いですね、活動も、脳も。
白と黒の鍵盤に、白い紙に書いた黒い音符を並べる。
色彩豊かな音色で、思い思いの音楽がほとばしる。
青いドに、緑のソ、ラが少し切なくて、
群青色の渋みを湛えるのなら、能天気なファは、
思い切りオレンジ色で弾き潰そう!
・・・なんて、こんなこと考えて話を聞いていました。

聴こえてくる音楽の色は、数万色の原語に変化し、
雄弁に語りだす色彩の神を創造できるのか!
演奏家は、色の魔術師でなければなりませんね。
記事に期待してくださいな。

200点2008/05/09 23:02

読売新聞の興味深い記事。
「約90年前に全盛を迎えていた、
所謂、<浅草オペラ>時代の台本など200点が、
作曲家故小松耕輔氏宅から見つかった。」
と言うものである。

浅草オペラは、流行し時期は数年で、
関東大震災を機に徐々に下火になり、
次第にその他の娯楽に流行が移っていった。
と言うのが、浮き沈みの歴史なのだが、
その時期のオペラに懸ける音楽人たち
(いやオペラ人というのだろうか)、
の意気込みは凄いものらしく、
しかもそれを大衆が支えて流行となった点が、
隆盛を極めた点であるのだが、
逆に言えば、廃りも早かったのである。
勿論この浅草に至るまでには、
財閥が中心になって鼻息荒く旗揚げした、
帝国劇場歌劇部が根底にあり、
またさらに派生した様々な活動で、
オペラ人たちは右往左往しながら、
エネルギーの発散場所を求めていたのである。

現代では、困難な芸術文化振興支援を、
国がサポートする体制になっている。
当時の日本人によるオペラ上演を志した者は、
なんの理解や助成も無い状態の中から、
光を求めてあえいでいたのかと思うと、
たかだか90年程の間に、
今でも、日本に於けるオペラ活動の困難はあるが、
日本と言う国は、大きく変わったものである。
活動内容と、組織のあり方からして疑問の余地、
また論議の余地があることには変わりないが、
これは進化の過程を辿っていることと、
その先にある光を信じたいものである。

記事の中で、同志の先輩である清島氏が言う。
『<浅草オペラ>の認識は、終末の歴史から、
大衆芸能に分類されてしまっている誤解がる。』
まさにその通りである。
そんなニュースをメールで知り、
携帯で配信ニュースを確認している私。
多摩川の流れと自転車で競争している時くらい、
そんなこと後回しにすればいいのに。

興味ある方は、こちらのニュースを
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080509-OYT1T00459.htm

神田川2008/05/11 23:15

Areareaのライブに行ったのです。

高田の馬場駅から、少し歩くとすぐに神田川。
この辺りは、地形的にとても下町。
数年前までは、台風時の大雨に必ず川が溢れて、
水浸しになっていた所です。
湿った低気圧は香りの前菜。
川土に混ざる緑の匂いがパスタなら、
流れ行く雲の速さと、雨量で増した川の競争は、
この辺りの本日の風景、メインディッシュ。
偶然の御馳走に、毛穴も開いて満腹です。
そんな街をも見下ろすことのできる、
気持ちの良いビルの5階に上がる。

ライブハウスのイメージで想像すると・・・
ホコリ舞い汗が飛ぶ地下2階、
耳を劈くような怖い高電圧の音に、
闇夜に浮かぶ緑色の夜空を見上げる視覚・・。
いやいや、ここは違います。
明るいですね。風景は動く壁紙です。
落ち着く上手窓際に陣取った私、
丁度舞台袖から観客、舞台と半々を見る位置。
こういう午後のライブは、
気取らずに気負わずリラックスです。
などと言いながら、職業意識がそうはさせず、
知らないうちに五感は様々な研究を重ね、
1ライブで、レポートが5枚も書けそうです。
でもこれは、批評批判でないのです。
言葉と社会、音楽と生活のレポートです。
どんな場所の誰のステージでも、
例えどんなジャンルでも、
言葉と音楽は、特別な物語を紡ぎ出すもの。
街を知り人を見て、音楽と言葉に耳を傾ける。
いろいろなエネルギーが沢山溢れているものです。
素晴らしいライブでしたRINO&YUKI、
お疲れ様でした。
Arearea:
http://www.arearea.net/

数ヶ月サボり気味だったので、
自分のブログを整理していて気付きました。
コメントをオープンにしていたら、
いつの間にやらスパムが多いので、
チェックしてからの公開にしていたのですが、
このチェックも忘れていて、
数人の方にコメントいただきながらも、
放りっぱなしになってしまいました。
ごめんなさい!
慌てて返信をいたしました。
これからもよろしくお願いします。

薔薇の妄想族2008/05/15 23:42

家から駅まで約800mですが、
戸建が多い住宅街を歩くので、
庭の手入れをしている方がとても多い。
多少なりとも庭の様なモノがある我が家、
色と薫りの極楽に触発されるのですが、
まだまだ歴史には勝てないわけです。
するりと伸びたツルの元を目で追えば、
樹齢20年と思わしき薔薇の幹にぶつかり、
「おみそれいたしやした」と頭を垂れる。
この時期は、花に加えて雨で濡れた木々などは、
若々しい緑が生意気なくらいである。
まだ花のないイケメンという風情だろうか。

毎月締め切りがある記事やコラム。
溜めたくは無いのですが、
気付くと1週間なんてあっと言う前に過ぎて、
地道に行なえば重ならないはずのリミットが、
気付くと幾重にも重なり合って、それはそれは美しい。
しかし、自虐的に鑑賞している場合ではなく、
もうダメ!という瀕死の状態から這い出すのに数日間。
戦場と化した脳内で、刃を合わせる音を聞きながら、
敵味方無く焚きつけて、孤軍奮闘するのである。

こういう時は、単なる俄か仕立ての駄文文筆家でも、
言葉と文章に脳がピリピリしているので、
譜面を見ながら妄想に小鼻を膨らます指揮者仕事は、
なかなか違う絵が見えて来て面白いものなのです。
これを人は「妄想」と言うのでしょうが、
オケ譜から、白と黒の音符達が立ち上がって、
しかも下手なフラダンスを踊っている様に見え、
全休符の布団に潜り込んでいる寡黙な音符を見つけては、
足を持って引きずり出し、説得を試みながら、
そこに寝入る意味を問いただしてみたりするのである。
こうなると、単なる想像の獣の粋を超えて、
とんでもなく劣悪なメロディーの連続を見ても、
その中に、浮遊する美しい妖精の姿を追ったり、
小さな泉の様な交響曲の第2楽章のテーマが、
誇大妄想の流れに乗り、
吹き荒ぶ大嵐の大河に流れ込む姿に、涙するのである。

あぁ、妄想族は停まれない。
信号無視も脳内暴走もし放題である。

締め切りに追われ、午前3時が過ぎれば、
いろいろな現象が豪雨の様に天から降り注ぐので、
思考をするのは夜中に限るのです。
写真は、近所の家の庭先、美しい薔薇。

オペレーター協会にモノ申す2008/05/22 23:57

先日修理に出したのが、
数年愛用の可愛い某社多機能カメラ。
いや、ミュージックプレイヤー・・・
いや、ボイスレコーダー・・・
とにかく仕事が出来る便利で掌サイズな奴。

音の仕事からメモ撮影まで、大変便利だったが、
出動頻度も高く、数年使用するうちに、
いつしか自然に本体サイドの小ネジが緩んだのだろう。
ふと気づいた時に、フレームが取れて、
衣服に引っ掛かり、曲がった途端に折れて破損!
あらあら・・・と思い、ネジが無いことに気付く。
しかも反対面の同小ネジも無くなっていた。
日進月歩の技術新化の時代、
5年前の機種ならもう使わなくても良いかと思うも、
「いや!そんなお別れは望まない!」と、
男々(めめ)しさ募る愛着心。
ふと思いだしたのは、
某量販カメラ店で発売日購入した時に、
出動頻度が高く、日常使用を睨んで長期保証。
保証書見れば、「あっ、秋までは保障期間中だ」。

この後は、きっとよくある話。
修理につきものの、販売店と客のトラブル。
ブログに書くのが憚れる程の、
やるせない、たらい回しを記します。

『保障では修理出来ません』と書いた封書が今日着く。
予想通りです。
通常使用により小ネジが欠落し、
それが原因での本体の破損は、故意なのか?
メーカーは、4年間使用すると、
小ネジが取れる可能性を否定するのか?
小ネジが自然に取れた経緯でフレーム破損した事を、
修理窓口にも話して丁寧に記してもらったのに、
メーカー検証後の保障できない理由の欄には、
「破損しています。ネジも欠落です」
と、現状の確認で「破損による保障はしない」という。
私には、どうしても納得がいきません。
有償修理の値段が、購入価格の70%であることに、
腹を立てているのでもありません。
長年愛用した機械をまだ使いたいと思うので、
メーカーに正確に検証してもらい、納得いく説明ならば、
有償修理でも構わなかったのです。

朝から 質問と確認で何度説明し、
何本電話したことか・・・。

某B量販カメラ修理保障会社

某B量販カメラ店

某B量販カメラ修理保障会社

メーカーPお客様窓口(大阪)

メーカーPカメラ担当

メーカーP製品担当

メーカーP修理担当窓口(世田谷)

再度、某B量販カメラ修理保障会社

再度メーカーP窓口(大阪)

再度メーカーPカメラ担当

メーカーP事業部修理担当窓口(埼玉)
「・・・しばらくお待ちください、検討しかけ直します」
本日終了

全ての窓口の最初はオペレータが出ます。
話合いの結果は、オペレータが私に伝えます。
しかし、酷い話で、他部署を紹介するか、
他部署の責任、受付けた担当の責任にして、
全く話が通じないのです。
オペレーターさん、意思を持って!

私は、そうシツコイ性格でもないのですが、
この愛用のカメラの顛末についてだけは、
たかが小ネジ2本のことなのですが、
納得した上で、修理か廃棄を選びたいのです。
販売店は、売った後の事もさることながら、
売る製品と保障の内容に関しても、関知し切れない。
メーカーも、製品愛用者の気持ちを、
出荷責任者として汲む事ができないのか・・・。

可哀相な愛器。
私、クレーマーですか?

続く。

正当的過年劣化2008/05/23 23:22

さて、昨日の話の続きです。

午前中に電話がありました。
メーカー修理部門の修理品を検証した、
担当部署の方から直接です。
昨日のたらい回しの件は済まなそうなのだが、
しかし、長期保障の範囲か否かの話ばかり。
この修理の件、そもそも私は、
長期使用した愛機の修理を頼んだのであって、
何が何でも保障してくれ、とは言っておらず、
納得できる回答であれば、有償の修理依頼、
それで元通り直るなら構わなかったのです。

過年劣化によるネジの緩みは、
メーカーに問題がなかったのか?
壊れた経緯を説明することにより、
製造責任者の答えが欲しかった。
やっと話すことが出来た担当の方に、また説明。
話せばわかるじゃないですか。
「では、もう一度長期保障部門と調整します」

1時間後、電話が来ました。
「小ネジ2本、フレームの一部分破損は、
メーカーが無償で直します」と、言うもの。
「ありがとうございます」
非常にまともな話になりました。

多分、面倒な奴だから、無償で直しちゃえ!
という判断かも知れませんが、仕方ない。

納得のいく答えと、処理を経て、
愛用の製品は普通の過年劣化状態に戻ります。
これでこれからも思う存分朽ちて欲しいと思います。

電話の最後に、昨日の嫌な思い、
オペレーター対応の酷さに丁寧に苦言を呈したら、
「通常はオペレーターの対応で処理できますが、
今回は特殊なケースですので・・・」という。
どうして私のケースが特殊なのだろう?
人それぞれに理由があってアフターサービスを
受けようとしているはずだ。
「1万人のお客様がいれば、
1万のケースがあるのではないでしょうか!」
と、言おうとしたが、
私はクレーマーではないので止めました。

マニュアルがあるために、
小さなカテゴリーに収め様とするオペレーター。
電話で人間的な話をできる担当に会うまでに、
どうしてこんなに苦労したのでしょう。
修理可能になってよかったが、
様々考えて疲れてしまった二日間です。

誕生日2008/05/24 22:44

誕生日を迎えました。
様々な方がお祝いをしてくださり、
身に余る光栄で御座います。

親からも、子からも、
親友からも、先生からも、
皆さんから祝っていただきました。
自分自身が身に沁みる、
年をとる責任。

お正月にも心積もりをしますが、
約半分時間が過ぎた誕生日にも、
その年の修正のような心積もりをします。
今年は、お正月と今では天と地ほど環境が違い、
修正しきれない自分がおりますが、
それでも均等に時間は過ぎて、
誕生日がやってきました。
やらなくてはならない事もたくさん、
考えなくてはいけない事もありますし、
頑張らなくてはならない事も多いのです。
頑張ろう、頑張ろう。

もっとも心休まる人間関係は嬉しいもので、
Mオケの関係者にもお祝いをして頂きました。
古くから知るOBさん、
つい先日仲間入りの若者、
全ての方々を代表している自分を奮い立たせ、
頑張ってまいります。
大きな会、心配りと心づくしに、
心より感謝申し上げます。
ありがとう。

クレマティス2008/05/26 23:31

クレマティス
花が好きなので、
街を歩いても自転車乗っても、気になる。
豊富な種類と色があるもので、
日本の四季は一年中花に事欠かないですね。
我が家、まだ建てて2年目なので、
庭は茶色い土が露出しており・・・
いや、そんなに庭と威張れるものは無いですが。
何れにせよ、少しずつ花が増えていき、
彩を添えるのは、目にも心にもよいものです。

ツルが伸びて、塀に絡んでいく様は美しく、
アイビーなどは、進化が遅い葉なので、
ゆっくりゆっくりと天を登ります。
どうして遅いのでしょう?
花が咲かないからでしょうか?
触れば、ツルは鋼の様に固く、
葉の厚さもプラスティックのよう。
これだけ慎重に成長していきゃ、
用心深い背格好になるものなのだ。

隣では、クレマティスがぐんぐん空を突きます。
勢い風車のような花は、毎日数輪ずつ増え、
風に揺られる姿は、竹とんぼの落下の様子。
昔実家に贈った鉢植えを地植えにした途端、
ぐるぐる絡まり、花だらけになったのを思いだし、
家でも昨年の花を地にしたのですが、
案の定、こいつはぐんぐんと飛ばしていきます。

ゆっくりゆっくり進むアイビーも力強いのですが、
スーパーせっかちの私には見守っていられず、
毎日変化しながら、くるくる回り続ける
クレマティスの花を見上げながら、
自転車でのトレーニングにペダルを踏み出します。
春、よい天気が続けば嬉しい事がある気がします。
カウンター