振りぶり ― 2008/04/09 23:56
今日のニュース。
亡くなったパバロッティが、
生前のトリノ五輪閉会式で歌った、
トゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」は、
本番以前に録音されたもので、
生演奏ではなかった、というもの。
体調を崩していたので、閉会式を考慮し、
やむなくそうなったということ。
私、急いでYou Tube 見ました。
急いで見ないと、この手のネットニュースは、
興味ある人が殺到して閲覧不能になるので、
なんとか検証しようと、あらためて見たのです。
歌も、オケも生演奏ではなく、“あてぶり”で、
指揮者は、録音に合わせて振っているらしい。
このニュースの元は、この指揮者で、
彼がこのネタを提供してしまったのですが、
パバロッティにしてみれば、不名誉なことです。
当時、フィギュアの荒川選手の優勝で舞い上がって、
同曲による閉会式は、「なんとジャストタイミング!」と、
日本中が湧き上がっていたものです。
次の日なんて、仕事先で、オペラ歌手は、
「あのパバロッティの口と喉は、手本だよね~」と、
賞賛したりして、
誰もがまだ醒めぬ夢に酔っていたものです。
私、非情に冷静に視聴し、確認いたしました。
まぁ、オケはあてぶりといえども、
一応弓を弦に中てて弾いているし、
パバロッティに関しては、あてぶりは全く解らない。
しかも、あんなどでかい会場で、
音響状態も良くなかったら、音が遅れても、
なんとも思わないのが普通です。
感心しながら、2分50秒を見通しましたが、
最後の伸ばしの音の切りの部分、カメラ割りで、
指揮者が斜め正面から写されていたのですが、
この音の切りだけは良くなかった!
明らかに、演奏者はわざとらしく切り、
もっとタイミングの悪いことには、
指揮者が、音が切れてから、振り切っていますね。
「あらあらあら・・・」と思って、ふと考える。
そうだ、指揮者ってかわいそう。
歌手の口だって、楽器だって、ごまかせるけど、
誰よりも動きが大きく、ましてや曲の最後に、
音に合わせて切るなんて、普通ありえず、
音より先に指揮者が振り終わっているのが普通。
「そうか・・、彼は自分の名誉のために・・・」
失礼ながら名前は存じ上げないのですが、
演奏のVTRを見た指揮者の彼は、
振り遅れて終っている自分の姿に失望し、
あてぶりだったことをいつか公言しておこうと、
パバロッティ亡き今、口を開いたのでしょう。
放っておけばよいことを、
名誉のために、言わずにはいられなかったのかな。
しかし、録音であることを隠しながら、
お客さんに演奏を流したとなると、
もっとも緊張したのは、閉会式の音響技術者。
これは演奏者とか指揮者の比ではないだろうな。
それを考えると、面白いのだが、
これで彼らは報われたのか、どうなのか。
亡くなったパバロッティが、
生前のトリノ五輪閉会式で歌った、
トゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」は、
本番以前に録音されたもので、
生演奏ではなかった、というもの。
体調を崩していたので、閉会式を考慮し、
やむなくそうなったということ。
私、急いでYou Tube 見ました。
急いで見ないと、この手のネットニュースは、
興味ある人が殺到して閲覧不能になるので、
なんとか検証しようと、あらためて見たのです。
歌も、オケも生演奏ではなく、“あてぶり”で、
指揮者は、録音に合わせて振っているらしい。
このニュースの元は、この指揮者で、
彼がこのネタを提供してしまったのですが、
パバロッティにしてみれば、不名誉なことです。
当時、フィギュアの荒川選手の優勝で舞い上がって、
同曲による閉会式は、「なんとジャストタイミング!」と、
日本中が湧き上がっていたものです。
次の日なんて、仕事先で、オペラ歌手は、
「あのパバロッティの口と喉は、手本だよね~」と、
賞賛したりして、
誰もがまだ醒めぬ夢に酔っていたものです。
私、非情に冷静に視聴し、確認いたしました。
まぁ、オケはあてぶりといえども、
一応弓を弦に中てて弾いているし、
パバロッティに関しては、あてぶりは全く解らない。
しかも、あんなどでかい会場で、
音響状態も良くなかったら、音が遅れても、
なんとも思わないのが普通です。
感心しながら、2分50秒を見通しましたが、
最後の伸ばしの音の切りの部分、カメラ割りで、
指揮者が斜め正面から写されていたのですが、
この音の切りだけは良くなかった!
明らかに、演奏者はわざとらしく切り、
もっとタイミングの悪いことには、
指揮者が、音が切れてから、振り切っていますね。
「あらあらあら・・・」と思って、ふと考える。
そうだ、指揮者ってかわいそう。
歌手の口だって、楽器だって、ごまかせるけど、
誰よりも動きが大きく、ましてや曲の最後に、
音に合わせて切るなんて、普通ありえず、
音より先に指揮者が振り終わっているのが普通。
「そうか・・、彼は自分の名誉のために・・・」
失礼ながら名前は存じ上げないのですが、
演奏のVTRを見た指揮者の彼は、
振り遅れて終っている自分の姿に失望し、
あてぶりだったことをいつか公言しておこうと、
パバロッティ亡き今、口を開いたのでしょう。
放っておけばよいことを、
名誉のために、言わずにはいられなかったのかな。
しかし、録音であることを隠しながら、
お客さんに演奏を流したとなると、
もっとも緊張したのは、閉会式の音響技術者。
これは演奏者とか指揮者の比ではないだろうな。
それを考えると、面白いのだが、
これで彼らは報われたのか、どうなのか。
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