電柱抜き2006/08/05 23:57

家の近くの電柱の交換に遭遇

この手の工事は大好きで、
出来れば1日見ていたいのであったが、
とてつもなく暑く、工事の人気を遣う前に、
自分が倒れそうでもあった。

マスター、、という言葉が相応しいのかどうか、

とても気さくな彼、しっかり見届けたい私に優しく、
「ほれ、すごいだろ、2つに切るんだよ!」
と、小学生の見学と同じセリフで誘います。

小学生より興味津々な私は、
パイロンの中まで入れてもらい見学。
ヘルメット渡される勢いでしたが、
それは丁寧に断り、その代わりに
残念ながら1歩下がって見学。

知っていました?
電柱って、地下3mも深く入っているって!

約9mの電柱、浅いのもあるそうだが、
だいたい2~3mは掘るそうな。
職歴を語りだすマスター、
「もう、35年かな、、毎日抜いて埋めての繰り返しだ」
粗野な言い方に職人のプライドが迸ります。

30kgはありそうな<蟹のハサミ>を持ち出し、
電柱に挟んだと思うと、
バリバリバリ っと、音を立てて、
切ってしまいます。

この写真、丁度コンクリートが落ちて、鉄筋剥き出し。

さらに油圧式の巨大ニッパーで、鉄筋を切ります。
電気や空圧でなく、油圧。
物凄い圧力なのでしょうね、
切った瞬間、思わず拍手。
マスターまたも自慢げに、
「いやー、もう一回切るよ、持っていけないから!」
私、
「でも新品は、長いですね・・・」
マスター
「いや、いや、それを運ぶ専用車があるのよ、小平に!」

市民と職人の会話にしちゃ、イケてます。

もっと、見たい、見たい・・・

しかし時間が、暑いし、、、
惜しくも最後まで見学できず、
しかし、汗と油だらけになり、罵声で叱咤激励しながら、
3人、、おや、一人は息子か!似ている、、、
作業は淡々と過ぎていきました。

勿論、明日確認します。

何事も無かったように、
砂、ホコリ、全て掃きだして帰るのでしょう。
職人は、現場をキレイに、忍者の様に去ります。

新しい電柱が誇らしげにまた30年街を見続けるのです。

マスターの笑顔と、口調、
誇らしげに、傷だらけのヘルメット。

こういう人に、街は守られているのですね。
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