友人葬儀 ― 2022/07/23 10:19
立ち向かってみたり、諦めてみたり、
自分で対処出来るならば
まだそれなりの思い切りもあるでしょうが、
突然の人の死には何もできなかったという
後悔に近い残機にも似た感情が残ります。
30歳も歳下でしたが頼もしく、
この5年間は公的な仕事ばかりか、
私の個人的な演奏にも協力をしてくれて、
歌うことだけではなく、
人を纏めて先頭に立つという能力にも長け、
創作と想像力に全身全霊を傾ける姿に
年配として、ある時は遠くから拍手を送り、
近くにいれば声をかけて肩を抱き、
共演したら熱の篭ったままのフォーマル着に
手を当てながら、彼の情熱を掌に受けて、
頼もしくそして一緒に何度も乾杯をした。
弟さんと電話で話し、人懐っこい抑揚の効いた
兄貴にソックリな声を懐かしく聞き、
昨日は挨拶に立ったお父様の声が、
美しいテノールで彼の声のルーツを知った。
悲しみに暮れる中なのに、
立派な挨拶で、家族の愛情を思い知った。
あと30年40年と歌えた期待をされた人物。
音楽とか芸術ではなく、真っ直ぐに相手を見る姿に
常に真摯に生きる彼の思い出だけが残った。
残された者も悲しみに暮れるが、
どうせ残されたなら、彼のためにもう少し頑張ろう。
アルミ趣味 ― 2022/06/19 08:49
誕生日経て ― 2022/05/25 10:35
読了 ― 2022/05/17 11:33
書籍マニアかと思うくらいの資料蒐集癖ですが、
小説も読むわけです。
しかしながら所謂時代物と言う歴史小説は苦手で、
将軍の話も戦国時代もあまり興味はない。
ですが、、、
時代は時代でも、江戸も末期になると、
これは面白い画展がゆくことも多く、
東京昔話のように興味をそそられるのです。
西洋暦で言えば、19世紀末期ともなると、
明治まであと50年となり身近になるものです。
近世に分類されない気がしますので、
江戸末期好き、としておきます。
でも時代の親近感があっても、
チャンバラ勧善懲悪モノのようなサスペンスより、
気楽な、落語なら世話モノという、
庶民の暮らしが描かれている話が好きなのです。
19世紀の江戸末期なんてピンと来ない
なんて言う向きもあるとは思いますが、
私流の可笑しな見方で変換をさせて貰えば、
モーツァルトの末期、ベートーヴェンの後期、
こうすれば一般的ならぬとも
少しお分かりになる方もあるのか。
例えば第九の初演が1824年と聞くと、
さらにホウっと膝を打つ方もいるかと思います。
難しい話よ理、要するには、
実社会や毎日の生活の心情から想像できる、
なるほど!と合点が行けばドラマは楽しいのです。
直木賞作家になって尚一層忙しいと思いますが、
作家の西條奈加さんは泣き笑いの人情ドラマ、
面白い展開の江戸庶民の話がうまいですね。
第164回直木賞を2020年に受賞した「心淋し川」
(うらさびしがわ)も良い本です。
舞台が、根津、千駄木といった見慣れた下町で、
初っ端からホウっと唸る家族模様に一気に読めました。
この本はその前に読んだ吉川英治賞受賞の
「まるまるの毬(いが)」を先に読み、
やはり読んでおこうと購入しました。
江戸の話って、妙なことですが、
東京生まれ、江戸っ子に書かせりゃ巧いなんて
思っていたことがありましたが、
この西條さんも北海道ですし、
そのほかにも明治大正の話が上手い作家で
江戸っ子、ましてやと東京生まれでもない方も多く
そうなると大文勉強したのだろうと思う次第です。
妙な先入観で東京の街を見ないのが良いのかもしれません。
西條奈加さん、更に押して参ります!
江戸趣向 ― 2022/05/11 09:30
箱の噺 ― 2022/05/10 11:33
アイカサ ― 2022/01/11 11:11

音楽や公演などとは関係ない話で恐縮です。
昨年夏から「アイカサ」の会員になっていまして、
いわゆるサブスクリプション、サブスクです。
これは月額を支払うといつでも傘が借りられる
「相傘」というサービスシステムです。
最初に借りたのは数年前ですが、
このシステムの割と早い時代の利用者です。
仕組みは、駅などに置いてあるアイカサから
傘を「借りるか返す」という単純なことなのですが、
最初は利用時に都度借りていました。
70円で1日、24時間借りられるので、
突然の雨で急を要し駅で借りで家に帰って
翌日また駅に返すのが基本です。
遅延すると課金されますが上限でも月に480円です。
万が一無くしても弁済金も864円と安く、
月に1本ビニール傘を買ってしまうより良い。
さてこのビニール傘が問題。
アイカサで知ったのですが、日本中で年間8000万本も
ビニール傘が消費されているそうです。
私も確かに駅前でしょっちゅう買っていたし、
それ自体が紛失しても壊れてもあまり罪悪感がなかった。
でも8000万というこの数は尋常ではないですね・・・
資源や環境の問題はもとより、モラルとして。
現在は月280円の使い放題プランですが、
これが実に優れているのです。
同時に2本まで借りられる!
つまり置き傘として家に置いた上で、
通り雨などにあった時に駅や商業施設で1本借りられる。
利点を最大限に利用すると、例えば、
行く先にアイカサ設置がされているとわかっていれば、
家の最寄りの駅で傘の雨をふるい落とし傘を返す。
電車に乗って、行き先で新しくアイカサを借りる。
ほら!電車で長い傘の煩わしさがなく手ぶらです。
因みに、アプリで設置場所や残数なども確認できる。
今まで数百本の傘を無くして、壊して、忘れて来たので
無くしてしまったらどうしよう、弁済金は安くても
何度も無くしたら8000万本削減の利点も減ってしまう。
と思っていましたが、不思議なものです!
この数年傘を紛失させていない。
・・・当たり前ですか?
サブスクでレンタル権利を持っていても、
元々誰かの傘と考えると紛失させられないという
多少の賢者のモラルが働くのか不思議と無くさない。
あまり自慢するときっと無くす・・・。
とまぁ利点ばかりですが、
普段の利用範囲が私鉄が多く、
私鉄に設置場所が多いのが利用のきっかけです。
現在は駅や施設にも広がり様々な場所で借りられますが
この設置がもっと広がれば、
さらにビニール傘は減るに違いありません。
共用というのがコロナ禍で禁じ手になっていましたが、
それで良いものは割り切るのは正しいと思います。
時代も変わったというか、教わることも多いものです。
ご興味ある方は下記を!
アイカサ:
https://www.i-kasa.com
2022年元旦 ― 2022/01/01 17:33
無事終演 ― 2021/08/08 22:42
2年以上前から企画が生まれて、
昨年は一度流れまして、
今年度やる話が湧いた時にも半信半疑でしたし、
オリパラに紐付いた共催公演だけに、
7月早々に無観客が決定した時には、
失望感と公演への焦燥感が同時に去来しました。
以前の私ですと、
自分で企画して逃げるも投げるも、
実行するら決断するのは自分でしたが、
組織の中にいると勝手にはできないどころか、
様々な助け舟を出してくださり、
落ち着きながら対処して行ったのだと思います。
無観客ライブ配信であることが早くからわかり、
逆にいえばそこに徹せねばならず、、
良い公演であると同時に
最高の番組である必要も生まれたわけです。
新しい組織の縁と、
20年以上も昔からの長い付き合い、
いわば阿吽の呼吸で仕事を進められる方々の世話になり、
どうにか息切れもせずに進めました。
公演の2日前からは、現場ですので、
様々なことに気を気張りますが、
もうまな板の鯉でもあり、
全ての関係者、出演者の力を信じながら進むのみでした。
こういう時にジタバタしても仕方なく、
ジックリと音楽と言葉に向き合うと、
そこまで思考した事で自然に答えも導き出され、
混沌とした中でも見えるものは常にクリアでした。
劇場の素敵な空間が色付けられ、
最後に演奏者や歌手が舞台に立ち、
息吹を差すことで作品に力が生まれます。
こうなると楽しさしかないもので
順調に公演までたどり着いたのでした。
ライブ生配信は、アーカイブとして再度配信されます。
目処は2週間後ですが、
底からは1年間みなさんにみてもらえますので、
様々な感想を寄せて頂きたいです。
しかし、実現に漕ぎ着けてよかったです。
全ての分母にコロナ禍という
状況が構えていることを思うと、
中止の恐れもあり、内部での感染者が出れば、
やむなく中止を選ぶ可能性さえありました。
どんな公演でも、一様に大切ですが、
準備が長かった公演ほど、終演に安堵します。
長くなりましたが、
全ての出演者、関係者に深くお礼をいたします。
ありがとうご合いました。
8月7日配信ライブ公演 ― 2021/08/07 15:01
オリパラの熱戦が続いておりますが、下記公演を神奈川県主催、神奈川フィルで制作しておりますので是非皆さんにご視聴頂きたいです。
組織委員会の公式共催プログラムに選出されながらも、残念ながら無観客ライブ配信公演になりました。どなたでも無料でご覧になれますので、多くの皆様にご覧いただきたく存じます。
東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム
「静、愛と死 ~能とオペラの融合による創作舞台~」
2021年8月7日(土)15時〜17時 神奈川県民ホールより、
〈神奈川フィルYouTubeチャンネル〉により生配信いたします。
https://youtube.com/c/kanagawaphilharmonic
※この配信は改めて後日アーカイブとしても配信いたします(配信日未定)
また、無観客にはなりましたが、公演特設HPを開設しております。
この公演の見所、詳細を案内しておりますので、参考になさってください。
公演特設ページ:https://special2108.kanaphil.or.jp
■静御前の半生を、能とオペラの融合を試みながら、創作公演といたしました。
第一部の能は「船弁慶」の前能を半能として、シテ方に中森貫太氏(鎌倉能舞台)、第二部は、三木稔作曲/なかにし礼台本によるオペラ「静と義経」(1993年鎌倉芸術館開館委嘱初演作品)を、2019年に再演した日本オペラ協会ソリスト、神奈川フィルの演奏によりダイジェスト上演いたします。
■能は特設舞台ではありますが、四拍子、地謡が入り、オーケストラには、邦楽器として二十絃、小鼓が加わり、語り部分には薩摩琵琶が入ります。照明も含めて本格上演となる創作舞台です。
■能「船弁慶」では、都を追われた源義経が西方へ静を伴い船で立とうとしますが、弁慶に咎められ、義経は静を都に返す決心をします。別れの白拍子の舞が、前能のクライマックスです。
オペラ「静と義経」の物語は、数ヶ月後に東を目指して旅立った二人の、吉野山での別れの場面から始まります。厳冬の山越に、堪らず義経は静を都に返す決心をすると、平泉を目指し旅立ち、これが二人の今生の別れになってしまいます。
子供を孕っている静でしたが、春に鎌倉に召喚され、義経の兄頼朝請われて白拍子を舞います。母磯の禅師は静を気遣い、静は産まれ落ちた義経との子供の行く末に悲観すると、さらに義経の死を知らされ絶望の淵に立たされます。
義経と子供への愛、そして絶望を見た末の死。
能とオペラで繋がる二つの静を、音楽も含めた様々な融合でご覧いただきます。
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