明治座2016/08/11 16:55

久しぶりに来ました明治座。
歌舞伎座、新橋演舞場は行く回数が多いですが
意外に行く事が少ない明治座です。

開演前の緞帳を眺めるのが好きですが
この小屋の緞帳も良いものです。
西洋劇場とは縦横比が違うのが
和物の劇場客席でアガる理由でもありますし、
間口が広くて奥行きが近い客席は
2階にいても舞台が近く良いものです。

最近ミュージカルを見る機会が多く
音響を駆使した20世紀の産物でもある
ミュージカルの舞台からは学ぶ事もまた多い。
生音楽で生きている私たちとの比較としても
大変参考になります。

個人的舞台批評はあまり好きではないので、
観た舞台に対しては好感を探しますが、
今回に限らず、音響に関して感想を言えば、
そんなに大きな音、つまり音響的な増幅処理(PA)を
しなければいけないのかと感じます。

つまり、、、

ヘビメタのライブなら別ですが、
もっと繊細な音を聴き別けることができる
お客さんの耳に敬意を評し、
普段からの生の声を届けている劇場の
寸法特性に合わせた処理で十分ではないかと
思ってしまうのです。
人の耳って大したモノだと思っているのです。

どうなんでしょう?

外食を辛いと感じ味が濃いと思うのは、
普段の家で食事をする方の感覚で、
外食慣れして美味しい食事を渡り歩く方には
更に刺激のある味を提供しないと対抗できない、、。

私は減塩醤油で十分で、
外食の味濃い色付けがどうも苦手であります。
人の舌も大したモノの筈ですよね。

ポータブルミュージックプレイヤーで
四六時中耳を塞ぎ、まるでステージ前に居るが如く
近距離で音を聴くのが習慣になっている
バーチャルコンサートファンの方々は、
もしかしたらそれがバーチャルではなくて、
リアルであるのかもしれませんね。

期待に応える?

生の音で音量の基準を測っている私どもは
空気を伝わる溜息にも感じ入りたいと思い、
その感傷から沸き起こる圧倒的な音楽表現に対して
心から拍手を送りたいと思っています。

どうなのでしょう?
音楽的表現と劇場空間が伝える生の感情は
音響的な処理で充分に届いていますかね?

ミュージカルを中心に活躍している方々を聴いていると
驚嘆するほどの歌唱力を魅せて下さる方が居ます。
その方の声を生でも聴きたいと思うほどです。

そういう意味でも
歌唱力を備えた方の音楽が導き出す答えは、
音響的な処理にも影響を与えるものです。

タレントだろうが歌手だろうが
音楽の理解と歌唱力大切です。

など思いながら振り返り、
エンターテイメントという枠の面白さと
私たちの日常との差異を感じ入ります。

ビール美味しい、、、


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