僅かで深い歴史2020/07/07 10:51

1人でフラっと訪ねるお店が
あちらこちらの街に有るのですが、
何処も大抵永くやっている個人店です。
仕事の関係で昔から伺っている場所、
地元で週末や日曜の昼にでも寄る店、
一見で暖簾を潜り舌鼓を打つ事もある、
居酒屋とカウンターバーが殆どです。

この春の疫病では
笑顔の似合う主人たちが心配で仕方なく、
休店経費を勝手に試算してはヤキモキと
余計な心配ばかりを重ねました。

最近では少しずつ緩和が進み
世の中も新しいやり方を模索しているので
時間があると少しずつ訪ねるのですが、
難儀な台所事情を奥目にも見せずに
何時もの様に淡々と手先を動かし
処狭し立回と愉しい話題で気を利かせます。

噺が積もっていてもいくつも花を咲かせず
減らした席に遅れ常連が座れる様長居をせず
ゆっくり扉を開けながら惜しんで振り返り
ようやく再開できた喜びを噛み締める。

小さなお店の中に大切な歴史が有りますね。

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