米寿2020/06/08 10:25

実家の父が米寿になりました。
大したモノだと、ただただ感慨深いです。

同時代を生きられるということが、
親子であっても奇跡的だと思いますし、
縁深き関係であっても、同じ方角を見て
時代の匂いを嗅ぐというのは
なかなか長くできないモノだと思うのです。

流石に米寿と思われる事もありながら、
どこがそんな歳と思う部分も多々あり、
生身の人間の身体の神秘でもあり、
神の御加護に感謝する宗教心をも芽生える日です。

私は、とてもではないが、
あと30年も元気で居られる自信がない・・・。
電話でそう言ったら、
「俺もそう思ってたけど気がついたらここまで来た」
と言っていた。
「自分がそんな歳であることが不思議」
とも言うのである。
幾つになっても子供の頃の憧憬のままであり、
いくらでも先を見られる男のロマンティシズムとも思い、
生きるための人間の性なり、
と大きく頭を振って納得します。

自分を振り返っても、
生まれたのが第二次世界大戦が終わって
20年しか経っていない時代かと思うと、
父が生まれたのが第一次大戦終戦後から
12年しか経っていない1932年である。
そこからさらに大きな大戦、天変地異、
はたまた昨今のウィルスの逆境・・・。
長く生きればそれなりの時代の証人となりますが、
そこを超えていく、戦い抜く事も強さを増すのでしょうか。
今の時代にはそんな余計な事ばかり考えます。

版画を刷り、絵を描き、写真を撮り、
仕事から好奇心まで変わらぬ心待ちで居て欲しいと
心から願う次第です。

おめでとうございます。

あ、写真は・・・いつだろう?
アトリエで並んでパイプを燻らす親子、
そんな日に記念に撮っておいた写真です。
悪くない・・・。
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