スペイン・インフルエンザ2020/05/13 12:59

新コロナウィルス(もうこの文字を打ちたくない)の
様々な情報は2月の時点から目まぐるしく変わり、
政府、行政の発表による予防に関する対策も
未曾有の疫病という困難から、
ただ私たちは従うしかないという日々。

医者でも学者でもないので専門的な知識はないし、
しかしながらデマや迷信も含めて惑わされながら
右往左往するのだけは避けたいと思っています。

様々な業態の方々が実害を被っているいる中で、
当然、演奏家並びに多くの実演家も同じですが、
今するべき術が無いまま自身の健康を最優先に
身を守る事に徹している毎日です。
文化事業、音楽芸術の分野に関わる私も
個人的には同じようにするだけなのですが、
時間が必ず解決することもたくさんあり、
「その後に何をするべきか」という事後の対応を
考える段階になって居ます。

いつの時代も、二世代前までの話は
体験や伝播で教えて頂いたり学んだりも可能ですが、
三世代以上になる100年前となると、
途端に大昔の知らない過去の世界となってしまうのですが、
今までの歴史を振り返っても、
産業や技術が進化しても人間が作り出す以上、
100年単位での繰り返しは非常に多いですね。
ヨーロッパの歴史を見ると勉強になる事が多いのですが
日本でも大正期から昭和に掛けて
どういう事が起こりどう判断して解決したかと
いうことはとても大事なのですね。

歴史の事実や繰返しを確認するのではなく、
芸術や娯楽の分野でも20世紀がどのように作られていったかを
研究するのが私の課題のようなものですが、
現在悩まされているウィルスも、
100年前のスペイン・インフルエンザを省みてみると、
様々な事がわかってきますね。
1918年〜1920年の3年間に時期をあけて3回にわたり、
合計45万人もの方々が亡くなって居ます。
第一次世界大戦が終わった直後、日本も九州に始まり、
広がりを見せたので他人事ではありません。

この歴史を読んでいると、周辺のことから、
2波、3波と来る間のこと、
また細菌や医学の話だけではなくて、
人々の日常生活や文化芸術に関わることまで言及して居ます。

100年前とはつい最近の昔です。
温故知新をさらに勉強します。
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