お悔やみ2020/05/09 20:40

過日頂いたラヴェンダーの花を数日鉢で楽しみ、
午後に庭先の地に移しました。
強く匂う花の香が初夏の土と混ざり合い、
高原の空気を嗅いでいるような気分にさえなりました。

このところ、皆さんに時間があるせいか、
昔のことを思い出したり、
然もなくば、片付けの途中で写真見ながら、
彼方を懐かしんで声を聞きたくなるなんてことありますね。

私も数日前には、久しぶりに海外の友人と長話になりました。
楽しい時間で感慨深かったです。

30年前なら、当然インターネットもなくて、
国際電話の割引の時間と時差を睨めっこしながら、
適切な時間にごく短い時間で用件のみ話しましたが、
ネット経由で掛けるのが当然の現代では、
平気で1時間以上でも電話しますし、
相手の顔を見ながらオンライン呑み会もできます。
科学技術の進化、インフラ整備の行き届いた、
グローバル社会というものは、
全ての人間関係を親切に、
そして気をつけないと無造作にも繋ぎます。

このように「久しぶり!、久しぶりです、、」
と始まる便りとは、本来楽しいものの筈ですが、
便りがある事が良いことばかりではありません。

大変お世話になった素敵な知り合いが、
亡くなりお悔やみをして弔って参りました。
よく知った方だけにそのような状態でいることも知らず、
半ば信じ難い話と思いながら、お顔を覗けば
空を見つめた静かな、
そして穏やかな姿で居られました。

このパンデミックの事で、
希望を持ち生き長らえなければいけない毎日であると、
特に感じていますが、
人の生死はそんな流行の価値観とは全く違うところ、
他からは窺い知れぬ、その方の時間という人生の価値の中に
存在していることを思い知らされます。

手を併せ弔いの言葉を呟きながら、
数秒の瞬く時間の中でしたが、
次の素敵な別世界に旅立たれる無事も祈り
美しい寝顔にお別れを申しました。

合掌

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