師走のスーツ2017/12/03 12:16

早いもので12月
師走です。

なんだか生活がめっきり変わり、
忙しいというより忙しない毎日を
ただただ猛然と進んでいるのです。

音楽の捉え方も考え方も
接し方も変わりませんが、
地域という社会性と
音楽という文化を
ひたすら考える毎日です。

先日
冬のスーツを作ろうと思い、
某紳士服屋さんに参りました。

最近は何処の大手紳士服会社でも
社内で別ブランドを作ってチェーン展開を
している法人が多いですね。

若い人向けに
「紳士服屋さん」からの脱却を狙って
20代〜30代の方のために、
型紙も生地もそして値段も刷新して
ニーズに応えようというブランドですね。

わたしもこの手のブランドが立ち上がった
10年以上前から愛用し贔屓ブランドもつくり
都心で買える
戦闘服のようなスーツをよく買っていたのです。

意外にも
スーツ以外のもの、、
例えばシャツ、靴などが安く出来もよく、
そう意味でも非常に便利なブランドでした。

でも、、
年とともに、
いや時代とともに
会社の中での戦略が変わりますね。

贔屓のブランドも、
セミオーダーを充実させて
次第にミドルエイジ(古い?)に
ピッタリな吊るしは少なくなった。
結果的に合理的に縮小業務でしょうが
残念な一面もあります。
そんな事をお店の方に話すと、
見透かされたと思ったのか、
そ、、そうなんです。
と平身低頭になったりする。

で、
だったら大元の親会社紳士服屋さんに
行けば良いのではないかと、
郊外店が多い典型的なお店に
出向いたのです。

雰囲気がおっさんぽいのですが、
考えりゃ私がオッさんなのですから、
それでいいのではないかとおもい、
いろいろ見せてもらいながら
袖を通したりすると、、

なんとも
しっくりくるサイズなのですね。

「要するに、、、そうなのか・・」
ひどく納得。

それまでの若者向け量販ブランドよりは
少し値段は張りますが、
大人対応の店長さんの言う事を聞きながら、
生地の説明を受けて袖を通し
靴脱いでパンツも試着。

股上も
ワタリも
裾巾も、、、

それなりに
ひとまわりゆっくりサイズ。

はいはい、わかりました。

誰かに肩を叩かれている気がして、
ふと後ろを振り向くと、
ニコニコした店長さんが
「お似合いですよ、裾取りましょうか?」
と安全ピンを持っている。

ふっ〜とため息まじりに
「お、お願いします」
という前にしゃがみ込でいる店長さん。

スポーツの後、
平地でつまづいた際、
フカザケの次の朝・・・
老いが迫っているのを
感じる場面は沢山あります。

ウエスト位置を
悔し紛れに5mmほど上げながら、
今度は物悲しい笑みがこぼれます。
知ってか知らぬか
店長さんもニッコリ。

スーツのお買い物でした。

インフルエンザが流行りだすそうです。
皆様、おカラダはくれぐれもお大事に。

知多半島の旅2017/12/05 09:40

公演で知多半島に来ています
宿泊は半田市です。
ここをベースに3校に参ります


昨日は車で分乗して半島の先
師崎(もろざき)の学校へ。
港町らしい元気な子供たち
歌声も大きく強く、大人が元気になります
こんな素敵な訓示
七転び八起き
人生之努力

この墨絵縦横100cm以上の大作。
学校って、時々こんな素敵な美術品や
工芸品がありますね。

因みにホテルの玄関にこれも凄い
荘厳な五重の塔の木工模型

半田は子供の時に訪れています
この町は私の家のルーツであり、
所謂本家のような場所のあった場所の。
榊原の苗字も多く、
所々の看板や屋号に目を凝らすと
親近感湧くのですね。

本日もこれから好演。
しっかりとやりたいと思います

知多半島の旅終了2017/12/06 16:14

月曜から3日間
現代邦楽の旅が終わりました。

見目麗しゅう天女役のソプラノ
飯島香織さん他
このような編成で毎日演奏します。

海があって山があって、
電車はのどかで別れて単線になって

子供たちの笑顔や歌声にも
毎回の公演で癒されるのですが、
潮の香りに緑のイオン、
どこに行っても楽しい旅でした。

楽しい仲間たちと
真剣にやりながらも
気の置けない時間を過ごし
音楽や日常を話したり
酒を煽ったり、、。

大変な毎日から解放されながら
違うミッションに取り組めるのは
周りの方々のお陰と、
ありがたいことと思っております。


郷愁の遠州2017/12/13 23:02

現代邦楽チームでの
学校巡回公演も最終コーナー、
遠州での二日間。

いきなりのこんな写真では
なんだか解らないでしょうが、
ここは浜松、静岡県です。

母の郷里、というのか、
私のひとつの原風景でもあります。
仲の良い従姉妹がいましたので、
小さな頃より長期休みになれば
親戚である家に遊びに行くのが楽しみでした。
何十回言ったかわからない場所、家です。


すぐ近所の邸宅はもう引っ越していますが、
最初に住んでいた、この辺は
私のまさしく原風景なのです。
人も空気も、言葉も笑顔も、
全てはこの風景の中に収まり、
幼き夏の思い出も、冬の愉しみも
こんな素朴な町の姿の思い出・・・。

でもさすがに40年以上経って、
閉鎖されたアパートや、
様変わりした家々などを目の前にすると
時の流れを感じます。

それでも
脳裏に焼きつく風景を思い出し、
その頃の楽しかった無邪気に心踊りました。
従姉妹夫妻も隣町から来てくださり、
公演を見てくれました。
嬉しかった!

さて、今年の20回の公演が終わりました。
なんとか達成しましたが、
小・中学生の子供たちの心に
何か響いたのか・・・
楽器紹介から前説、終わりの言葉まで
全て喋っているわたしは、
音楽を壊さないつもりでやっていますが、
それが果たして上手くいっているのか
毎日毎回の反省ばかりでもあります。

邦楽と楽器、日本の日常と音楽、、、
こんなことを考えるきっかけになってくれれば
本当にありがたい。

芸術としての洋楽も、
西洋スタイルの現代なら
なおさら毎日の日常でしょう。
それはそれが素敵なのです。
今や逆転でしょうが、
そこにもたらす日本にしかない
アイデンティティーを感じてくれれば
本当に嬉しいものです。

学校関係者の方々、演奏家の皆さん、
支えてくださったスタッフのみんな、
本当にありがとう。

助数詞2017/12/16 23:30

この本、今年早々買っていたのに、
パラパラ眺めただけで
なかなか読む機会を作れなかったのです。
読む必要のある書籍、
読みたくなって優先してしまう小説、
埋もれてしまったものです。

いいですね、助数詞は日本ならでは。
この飯田先生によれば、
日本の助数詞は500もあるらしい。
ビックリしましたが、
日常的に使用するには50ほどらしく
ホッとする反面、
それだけ意味のある助数詞が
美しいものです。

読み進めると
知っていることもありますが、
初めて聞く数え方もあります。
羊羹を「竿」で数える、
桜などの花でもしな垂れるものは
「朶(だ)」であり、雲でも使う・・・
ううむ、実に知性的です。

外国語では助数詞などない、
1、2、3、・・などですが、
楽器で箏を面、三絃を竿でも数えたり、
ヴァイオリンなども挺で数えるように、
ホルンなら「巻」ティンパニーも「対」
なんて風情です。

この「日本の〜」シリーズは実に面白く、
現代では忘れ去られそうな習慣から
日本語ならではの表現などを思い起こさせ
背筋が伸びるのです。

他にも買っているのに読んでいない
シリーズの本が何冊も・・・
読みます。

「日本の助数詞に親しむ」
ー数える言葉の奥深さー
飯田朝子著
東邦出版
2016年11月1日発刊

手堅い箱2017/12/29 14:44

空港で飛行機を待つ間の
ラウンジって本当にありがたい。

物を考え、一息ついて、、
飛行機に搭乗するは心構えが必要な私

嫌いなんですって、飛行機。
何度乗ってもね。

ですので
気に入ったモノを持っていたり
身につけたりで誤魔化します。

柔らかな鞄、
クタッとする鞄は苦手で、
トートなども形の崩れないものが好き

でもやっぱり箱型が良いですね。

Rimowa のシルバーインテグラルの
ボードケース
ZeroHalliのシャンパンゴールドの
コンパクトアタッシュ
可愛い❤️

私も頻繁に利用する
ズルズル引き摺るのは楽でしょうが、
敢えての手提げっていう潔さが
こういう箱のストーリー
なのかもしれません。

自然と身体も鍛えられます、、、

負けずに使おう。
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