もう2月2017/02/01 23:10

早いものですね、もう2月って。

さて今夜は電車の中に1時間缶詰でした。
人身事故。
しかも私の乗った電車が。

しかもしかも
たまたまいつも乗らない先頭車両の
運転士の壁隔ててすぐ近く
すごい衝撃音がして急ブレーキ。

全員のため息と
絶望感

そこから1時間。
運転士の通信する会話が生々しく
衝撃音を何度も思い出します。

そういう最期もあるものかと
体感しましたが、
他の電車の人身事故とは違い
飛び散ったであろう
故人の苦悩を聴覚で受け止めた模様。

南無阿弥陀仏

明日からは穏やかでありますよう。

ジュラルミン愛2017/02/02 23:37

待ちました。

問い合わせたのですよ、
一目惚れで。

雑誌で紹介されいち早く問い合わせた。
予約でいっぱいです、、、。
探したがダメで順番待ち。
食事だって電車だって並ぶの嫌い。
だったら他で、なんてせっかち。

でも、待って待ってようやく来ました。

可愛い箱に入って、
開けてみたらこんな感じです。

え?これ何?って、、?

早い話が、ボールペンの側、
中身ないボールペンかな。

さてこんな中身。

是非拡大してみてください。

根っからのジュラルミンフェチです。

ジュラルミン解りますか?
アルミニウムにさらに金属を加えた
強くそして優しい金属です。

このメーカーは、
ジュラルミンを得意とする
新潟の金属加工であり、
アイデアに溢れた創作意欲で
美しい製品を産み出す女神です。

これ面白いでしょ!?

この先が回り締めるのです。

世の中のボールペンは
様々なリフィル(替え芯)がありますが、
こいつはそのリフィルを入れ替えて使える
万能ボールペンってことかな。


ほれ!こうやってリフィルを入れれば、
好きなリフィルで使えます。

美しい、、、。

角度を変えると
リフィルの入り方がよく解ります。

面白いものです。

ジュラルミンだから当然軽く
削り出しのダイキャストですので、
そりゃ時間かかりますよ。

箱から取り出した時、
音叉のような筐体が音を出しました。

ぽ〜〜ん って。
E♭の美しいジュラルミンの響き。

でも、、、こいつ。
ちょっと太くて
決して使いやすい訳ではない。

そこが愛です。

リフィルの世界2017/02/07 23:52

そして定番の蒐集ということに
なりそうなのがリフィル。

私、ボールペンというものに
愛着がなかったせいか、
リフィルというものが
どういう派閥社会か知らなかったです。

全てのボールペンは、
そのブランド、メーカーが
独自に題している唯一無二のものだと
勘違いしていました。

違うのですね。

幾つかのグループ、
つまりカテゴライズされていて、
その中でしたら使い回しができる・・・

代表はParkerですが、
このリフィルが基準となっていて、
他のブランドや第三リフィルブランドが
Parkerにあわせて作っていたりするのですね。

知らない事はまだまだたくさんありますね。

と言う訳で幾つか試すのです。

パーカーの細字はQuink Flow
太字がRomeoブランドのeasy flow
そしてCaran d'acheも
pakerタイプで細字。

これは蒐集ではなくて、
今まで使いにくくても我慢していた
Cartier のボールペン用にも買い換え。

これもParkerだったなんて。
なんという一大勢力なんだ・・・。

まだリフィルへの旅は続きそうです。

Rudolf Bibl氏の訃報2017/02/10 19:22

1月の終わりの事ですが。
27日です。

フォルクスオーパーでの活躍、
ドイツ語圏ばかりか、欧米各地含め、
オペレッタの代名詞とも言える巨匠、
指揮者のRudolf Biblさんが去就された。

昨年も来日。
直接は会っていませんが、
80代後半になっても精力的に公演を振り、
第一人者としての実力で魅了していました。

もう20年も前になりますが、
多くの時間をオペレッタに従事して
様々な事を学ばせていただいた時代に、
来日した彼のアシスタントを
できた事が最大の収穫でもありました。

ウィーン、ハンガリーの音楽やノリなんて
半信半疑でやっていた30代でしたし、
手本を目の当たりにするのは、
ウィーンの劇場に行った時くらいだった。

そんな中での重鎮の公演。
日本語での上演のために、
工夫して楽譜にローマ字を入れたり、
なんだかんだとしたのですが、
最初の稽古で全て吹っ飛びました。

楽譜なんて全くいらない目から鱗の演奏。
新鮮そのもの。
気負いも無駄もない自然体の音楽。

本物を毎日見せていただけました。

その後もヨーロッパの音楽祭に押しかけ、
リハーサルを毎日見せていただきながら、
なんども目に焼き付けて、
本物のオペレッタを体に染み込ませて
いただくことができました。

80代も後半、
お元気で演奏している姿をみると
年齢なんて全く関係なかったのですが、
やはりこういう日が来るものです。

ショックでもありますが、
ついにその日が来たかという哀しみ。

享年88歳。
最近までフォルクスオーパーで指揮をして
最後の演奏は今年の1月1日の「こうもり」。
調べましたら、
フォルクスオーパーでの通算出演回数は
45年間で2273回という数字です。

合掌をしながら悼みます。
こうして時代は終わるのだと痛感。

オペレッタというジャンルに関して
悲しみと途方にも暮れている方が
本当に多いのだと思います。

暖簾の意思2017/02/18 17:51

仕事柄外食も多く、
打ち合わせから打ち上げなど
食事を兼ねて潤滑にと言う場合も多々あります

偉そうに言うのではないのですが
そんな時に"行きつけ"と言わせてもらう
行き易いお店があるのは
本当にありがたいものなのですね。

初めて行く方とでは、
ぎこちなくなりがちな会話も
食やお酒の話で共通項を探し本題にも入り易いし、
よく行くメンバーなどでは
場所など確認しなくて集まれて、
メニューなど予想しなくても愉しさを予感します。

でも、、
突然にそんな店が無くなったら、、。

過去に何度かありました。
週に何度も行く個人店でしたが、
前触れもなくある日閉店ということが。

巷を自由に選択する消費者とは違い、
一店を構えてサービスも含めて提供しながら
気に入って貰うには相当な努力が必要ですね。

と、先日もある日突然、、、
という件があり呆然としたのです。
ショックで店の前で立ちすくんだのです。

なんの張り紙もないのも、
突然 の枕詞見たいなものです。
半分スケルトンの店に暖簾は掛かるも
ただユラユラしていただけ。

数日後、
この目でもう一度確かめようと
再び店に向かうと、、

私の杞憂。
明かりが灯り
今度は緩やかに暖簾が揺れていました。

店からお客の声も漏れ聞こえ、
店主の笑顔と出会いました。
仕切り直しの店内改装の段取りも聞き
何ともホッといたしました。

自分の気に入った店の存在で
一喜一憂した話ではなく、
サービスを提供しながら本来ある姿を
維持するのが大変なのは我々も同じことだと思いました。
"行きつけ"と言ってくださる
お客様が増えるように笑顔で努力が必要ですね。

しかし店が無くならなくて
本当に良かったのです。

浅草オペラ関連書籍2017/02/25 11:18

浅草六区でのオペラ活動、
通称浅草オペラは100年前。

私も長い間関連の公演をさせて頂いたので、
昨年から浅草オペラ100年という
ある意味貴重で重要な周年行事に
様々呼ばれる事も多いです。

浅草でのオペラ活動は、
民間によるオペラ普及活動という
位置付けがわかりやすいと思いますが、
その前時代である
帝国劇場歌劇部の活動など、
日本の西洋音楽と歌劇の歴史には
なくてはならない貴重な事項です。

この本も100年前の浅草をまとめた
最新刊でありますが、
担当執筆をしている方から頂戴いたしました。

楽しそうな内容です。

平成も29年目ともなると、
大正時代なんて
子供たちにとっては歴史の教科書の話でしか
ない古い時代でしょうが、
昭和生まれにとっては
祖父母が過ごしたちょっと古い
日本の時代という感覚ですね。

浅草オペラ
舞台芸術と娯楽の近代

杉山千鶴 中野正昭 編
森話社
2017年2月22日発行
2800円
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