鮎の会議2016/06/13 23:56

打ち合わせってのは、退屈なもんで
早く終わらないかと相槌ばかりが早くて、
決めることなんてトンと進みゃぁしない。

ところが場所も環境も変わりゃ別。
言葉を紐解いて核心の話をすれば、
共通の認識事項なんてすぐに見つかり、
良しとばかりに膝を打ったら、
あとはシャンシャンと手打ちです。

昔からの仕事仲間であり、
大切な先輩にして生き字引。
埼玉の山と川に囲まれた瀟洒な造りは
戦前の建築が大切に保存され、
庭も含めて全てが素敵で素晴らしい。

「京亭」は寄居の銘店であり旅館でもあり、
そして浅草オペラの中心人物である
佐々紅華の建てた文化財に価する家屋。
晴れの日の庭からの眺めは、
荒川を見下ろしながら、
鳥が歌い緑が囁く四季折々の景観。
梅雨よろしくの生憎の雨模様ですが、
木々に緑は深さが増し、
家屋の梁や硝子扉の桟の茶と比べて
コントラストが誠に美しく映えていました。

久しぶりにお邪魔して
来年の話をしながら解禁になったばかりの
鮎を先走りながら頂き、
何度も何度も舌鼓を打ったのでした。

この時期はまだ若く小さな天然が多く、
大きな魚は養殖ですが、
いやいや関係なく甘露に浸った鮎。

繊細な川魚は身が締まり
淡水魚とは思えぬ滑らかな味


そして天然物の今年の鮎の焼き物。


これでどうだ!の鮎飯です。
もう何も言うことはないのです。
酒飲んでいない?
打ち合わせですから・・・

とは言いながらも
再開を祝し乾杯ぐらいはいたしました。

ううむ、、、打ち合わせに行ったのか、
食欲を満たしに行ったのか・・・。

まぁいいでしょう。
来年の秋の企画。
もう始動です。
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