銀座再考2015/03/07 23:43

銀座十字屋さんとはこの10年くらい、
コラムを書いたり公演をさせて頂いたり、
とても親しくさせて頂きました。
同時に銀座を勉強させてもらい、
銀座で商売を営む方々、
代々の屋号を守りぬく方々などと、
様々なところでお会いしながら、
銀座の懐の深さに感嘆も致しました。

十字屋さんは創業から140周年を迎え、
この3日間は展示やイベントで
周年行事を催していました。
銀座通りに面した3丁目で、
長きに亘り音楽専門として、
文化芸術の灯を絶やさないように
護る事の大変さは想像以上に大変ですね。

江戸時代に徳川家康の命で銀貨鋳造所として
埋め立てから始まったのが400年前。
大火や震災のたびに大きく変貌し、
明治期に入ると文明開化の波から、
西洋化していった町並みから人の往来。
キリスト教禁止が明治6年解かれると、
銀座十字屋は明治7年に、
教会音楽を扱うお店として創業したのです。

私の四方山話にお付き合いいただき、
一緒にトークをしていただいた、
銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会
事務局長でもある竹沢えり子氏。
豊富な知識と銀座を愛する言葉は、
20年に亘って人に会い話をしながら、
様々な意見や歴史を聞いてきた賜物。
銀座のまちづくりという、
いわば日本の顔をメイクアップする
重要な仕事を支えてきた方の、
お話は大変に理知的で楽しかったです。

初めて2人でトークショーの形でしたが、
ハードを支える竹沢女史と、
ポワンポワンな音楽ソフト担当の私で、
凸凹具合のバランスが良かった様子です。

竹沢えり子さんが書かれた本を紹介します。

「銀座にはなぜ超高層ビルがないのか」
~まちがつくった地域のルール~
平凡社 2013年11月発刊

今も(つねに)開発されている銀座を
ルールをつくり地域で守りながら、
発展させ進化させている銀座の話ですが、
建築と街の固い話ではない、
銀座に対する愛情深い方々の人情物語。
「人」に始まり「人」に至るという、
大切な事が沢山書かれてました。

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