フィギャーノート2013/07/26 23:11

今週月曜からはじまった毎日の事業、
特別支援学級の子供達との音楽交流。
3日続けて木曜日はお休みでしたが、
純真な彼らと過ごさなかった昨日は、
なんだか物足りなさを感じるくらいでした。
そして今日は後半の4回目でした。

この写真で写っているのが、
教材で使用しているフィギャーノートの
譜面にあたる部分です。
五線を読めてしまう私たちなので、
わざわざこの図形で読む必要はない、
と思うかもしれません。
でも譜面を読めない方々には、
この形と色は演奏できてしまう魔法のマーク。
過去にも譜面が読めない方の為に、
楽譜と鍵盤に同じ色を割り振って、
その通りに押していくと曲になるという
製品をメーカーが販売する事はありました。
今でも光る鍵盤を順に押せばメロディーになる、
という工夫を施したものもありますね。
でも根拠と概念に統一感が無かったのです。

音楽療法だと対象となる方々が様々で、
相手によって方法を変える必要もあります。
通常の授業のようなセオリーがなく、
譜面相当や教材などもなかなか統一できません。
療法士の皆さんの経験、技術とアイデアで
現場を作っているのが現状と聞きます。

フィギャーノートはフィンランドで
開発され広められているものですが、
7つの白鍵盤に色を割り当てています。
色は心理学的見地から決められており、
割り当てはオクターブが変化しても同じです。
そしてオクターブは4種類の形で判断します。
半音はその形から左斜め矢印\で♭、
右斜め矢印/で♯と視覚的に解ります。
音の長さは形の大きさで判断し、
半分なら半分の長さで演奏、
棒が伸びていれば拍を伸ばす決まり。

鍵盤楽器だけでなく、
音階を持つ楽器ならどの楽器にも当てはめ、
紙に書いたマークと楽器につけたマークを
対応させれば演奏が可能なのです。
勿論高度なリズムや音楽の表現になれば、
五線という超合理的な記譜方法がありますが、
五線譜に至るまでの導入としても、
演奏の楽しみを最初から体感できます。

フィギャーノートを利用しての毎日。
子供達はドンドン先に進みます。
一番苦労しているのは概念を払拭できない、
五線の読める音楽家たち・・・。

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